私が先輩からよく叱咤激励される言葉の一つに「本気にならんとあかんで」というのがあります。

音楽界でもスポーツ界でも研究の世界でも教育でも、「本気」に勝るものはありません。

本気になり、日々苦しみながらも努力を積み重ねられる人が最後の勝利者となります。

これでもか、これでもか思い通りにはいかない現実に悔しい思いをしながらも、自己を客観的に見つめつつ主体的に向上を続けて行く。

そこにこそ、人生の充実があり、幸せがあるのだと思います。

現代の傾向としてこのプロセスを抜かして、幸せを得ようとすることが多い。

楽にお金を稼ぐ方法だったり、楽に受験を合格する方法、そのうち、楽に金メダルをとる方法と言った書物でもでてくるのでしょうか。

もし、そんな方法があったとしても、それはあくまでも、はかなく本当の充実はありません。

なぜなら、充実はプロセスの中にしかないからです。本気になって、自分の限界に挑戦する。受験生であれば、合格という目標を胸に自分の限界までとことん勉強する。そこにしか、真の充実はありません。

ソクラテスが「シビレエイは自分がシビれているからこそ、他人をシビれさせることができるのだ」と説きました。

本気で私を育ててくれようとしている先輩に応えるためにも、人材を育成する立場として、私自身こそが、本気で育成にあたっていく決意です。