先週、帰国する母を見送りに空港まで行ったとき、チェックイン荷物が重量オーバーになっている方がいたのですが、そのときに私がちょっとしたヒーローになった話をしたいと思います(笑)

空港のチェックインカウンターにて並んでいると、目の前にはうちの母よりも年上かと思われる日本人女性二人組が並んでいました。英語で会話もできるらしく周りの人に「アメリカには娘に会いに来たのよ」と英語で会話をしていました。

私としては、しっかり英語でコミュニケーションとって偉い!なんて思っていました。うちの母いわく、年をとってくると死が近いために、あきらめが速くなるそうで、英語の勉強も諦めがち、とのことですので余計2人が偉く思えました。

そして、その2人組がチェックインの番となり、荷物を重量計に乗せると規定の50ポンド(23kg)より重い56ポンドと表示されていました。56ポンドって結構重いですよね。

カウンターの職員さんは、「重量オーバーのため75ドルのお支払いをお願いします」と丁寧に伝えていました。私は、6ポンドオーバーはさすがに見逃してくれないかぁ、残念!なんて思っていました。女性たちは、言われたことをしっかりと理解し、財布を取り出して、支払いを済ませようとしていました。

その時です。

その2人のうちの1人の女性が手荷物用の鞄を重量計から持ち上げたのです。なぜ手荷物を重量計に乗せていたのかは謎ですが。。。すると、重量計の表示は56から49に!つまり75ドル余計に払う必要性はなくなりました。カウンター職員も、2人の女性も表示の変化には気づいていません。

私は躊躇しました。言うべきか言わないべきか。

手荷物用の鞄が重量が下がった原因なのか?49って表示されているよな?なんで職員気づかない???ここで言い出して、間違っていたら恥ずかしくないか?

色々と迷ったのですが、意を決して、私はカウンターの職員の方に伝えました。

「すみません、今表示が50ポンド以下になっていますよ。」と。

職員は表示をチェックして、目を見開きました。

すると、私に向かって「Good Eye!」とウィンクしてくるではないですか。日本語で言うと、良い目してるわね!でしょうか。職員しっかりしてくれよ!と思ったのは言うまでもありません。自分の非を認めることなく、他人をほめる。実にアメリカの人らしいリアクションです。

すると、私たちの後ろに並んでいたお客さんたちも「Good Eye!」と言って来るではないですか。私はまるで10年連続200本安打を達成しスタジアムのスタンディングオーベーションに応えるイチローのような気分になっていました(笑)(嘘です、イチローさんごめんなさい)

 

 

それにしても、世の中にはこういうことで75ドル余計に支払っている人がたくさんいるのかと思うとちょっと悔しいですよね。こんな方々が1人でも減るように、皆さんチェックインカウンターの重量計は要チェックです!その前に、手荷物は重量計に乗せないように!