ふと週末の朝、思ったんですよね。

「そうだ、ニワトリを飼おう!」

ポートランド郊外、シアトル郊外、バンクーバー・キャマスWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。

こちらの記事は2019年に書いたものとなります。

突拍子も無いことを妻と息子に提案すると、妻が調べてくれました。

ニワトリを飼うと良いことリストを発見して、「いいね!」とのこと。

なので、グーグルマップで調べてみると、我が家の近くにひよこを売っているお店がありました!

早速行ってみることに。

私が住んでいるビーバートンの地区ってこういう怪しそうなお店がたくさんあって、楽しいんですよね。

中はこういう形で、色々と動物系のものが売っていました。

アリ退治の商品や、モグラ退治、ネズミ退治とかもありましたね。

育てるためのものもあれば、退治してしまうものも。

お店の人に聞きました。

「ひよこは売っていませんか?」と。

すると、「ひよこは売り切れてしまった。金曜日のお昼に入荷するから、その時にまた来て。」とのこと。

私が残念がっているとお店の人は声をかけてくれました。

「ちなみにターキーのヒナならいるよ」とのこと。

ターキー?七面鳥か。。。

どれどれ、と見てみると、こんなヒナが。赤外線で温められているので、変な色に見えますが。

カワイイじゃ無いですか。

違う色のがいました。みにくいアヒルの子の話を思い出してしまいますね。

ぴよぴよしています。

カワイイですよね。息子も興味ありあり。

こんなカワイイヒナが、大きくなると七面鳥になるわけです。

写真を見て、そんなことを話し合っていました。

すると、突然、マネージャーである恰幅の良いおばちゃんが奥の部屋から出てきて言いました。

「ごめんなさい、もうニワトリのひよこは売り切れてしまって。でも、ここにターキーのヒナならいるわよ。」

あ、はい、店員さんから聞いています。

「彼らなら、そうね、サンクスギビングまでは間に合うわよ。。。」

They are ready by Thanks giving.

。。。。。。サンクスギビングまでは間に合う!?

。。。。。間に合うっていうことは、つまり。。。

サンクスギビング。。。11月のターキーを食べる日。

えぇぇぇぇえ〜〜〜〜〜〜!!!!!

なんだか、空がものすごく青く見えました。

そうなんですよ。ターキーのヒナは、大きくなったら食べられちゃうんですよね。

サンクスギビングに、ターキーを食べるために、家庭ではターキーのヒナを育てるところもあるそうです。

うーん、色々と考えてしまいました。

私は聞きました。

「ターキーの息の根を止めるのは、大変でしょ?特に自分で飼ってしまうと愛着とかわくし。」

するとおばさんは、こう答えました。

「うーん、最初は大変だけれど、二度目はためらわないわよ」と。

ガーン、そ、そうですよね。いちいちためらっていたら、大変ですもんね。

「うん、足を持って、吊るして、首にスーって切れ目を入れるの。血が出るのよ。熱湯に入れて、羽がとれてくるわよ」と。

なんとも生々しい。

でも、そうでした。

世の中の誰かが、私たちの代わりに、牛や豚、ニワトリの息の根を止めてくれているのです。

だからこそ、私たちは日々美味しいお肉を食べられるわけですね。

「自分で飼った動物を自分で食べたら、もっと命を大切にしますよね」と伝えると、おばちゃんはこんな話をしてくれました。

「この前、親戚の子に、ニワトリから取れた卵を見せてあげたの。

そうしたら、その子はニワトリの卵は食べないっていうわけよ。

じゃ、あなたは何を食べるの?って聞いたら、お店に並んでる卵って言うの!

お店の卵がどこから来ているのか分かってなかったのよ」と。

なんだかヒヨコを飼うつもりで来たのですが、とても大事なことを学んだ気がします。

命って本当に大切で。

自分で飼った動物を自分で食べる、なんて経験をした日には、本当に命を大事にする子に育つのでは無いかな、って思いました。

命ってことを、今一度かみしめて、来週の金曜日にヒヨコを買いに行きたいと思います。