妻が胃腸炎にて倒れてしまい、最初は妻を心配していた私もワンオペでイライラが頂点に!

こういうのって日頃の妻への感謝を忘れた頃にやってきます。

ポートランド郊外、シアトル郊外、バンクーバー・キャマスWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。

読者の方々

想定される読者の方々は子育て中のお父さんお母さんです。

おそらくですが、大半のお母さんはすでにワンオペ(1人で育児も家事も)は経験済みかと。

お父さんは、ワンオペといってもせいぜい1日4時間程度ではないでしょうか。

私もそんなお父さんでした。ワンオペなんてそこまで大変じゃないよ、なんて思っていたんです。

しかし、ワンオペを1週間続けると、いつもは冷静な怒らないパパがどうなってしまうのか。

それをお伝えしていきたいと思います。

Facebookの友人からの感想

いいね100👍夫に読ませます‼️

🤣🤣🤣パニックが伝わる内容!楽しく読みました!そうなの、パパはご飯食べに連れて行った!みたいに1つでもやると達成感、満足感半端ないけど、ママがさりげなく毎日やってることでパパの達成感もあるのよー😆😆ほんといい経験だったね、またパニックブログネタ楽しみにしてまーす。ガルガルに続くおもしろさだったわ😍

先生、サイコーですね。すごく面白かったです。子育てがキツいのを言葉に表すのが難しいなと思ってましたが、ザックリ言うと自分の自由になる時間がほぼ無いのと、全てが自分の思う通りにならない事ですよね。でも、朝から夜までの思い通りにならない事やイライラする事を全て羅列されててわかりやすかったです。あとはもう1人誰かがいれば…というところ、すごく共感しましたが、今は長女がその役目を果たしてくれます。こうやって母親の大変さを体験して、わかりやすく説明してくれるブログ、ありがたいです。ぜひ、男性に読んでほしい内容です。

などなど。多くの感想いただきました。

本当に感想はありがたいです!

それでは、お父さんのワンオペ育児、お楽しみください。

胃腸炎

Photo by hermaion on Pexels.com

妻は息子とプールへ行きました。

久しぶりのプールは、息子にとっても楽しかったようで。

その夜には2人とも倒れるように寝ていました。

その次の日でした。息子の体調が悪化。

そのため妻と一緒に行くはずだったOne Ok Rock(ワンオク)のライブを1人で参戦。

参考記事:人生初ライブがワンオク!食わず嫌いなおじさんにならないために

息子には申し訳ないと思いつつ、ライブで充実感いっぱいの中、帰宅。

ただ息子は一回吐ききってすぐに回復。

すると次の日の夜には、妻が2時間おきにトイレに。

妻は吐けなかったようです。

すぐに良くなると思っていたのですが、妻の体調はなかなか戻らず。

そのまま週末へ。仕事も夏休みへ。

夏休み、家族で予定していたキャンプは見送り。

妻はどんどん体調悪化。ほぼ寝たきりに。

大自然の中キャンプを楽しむはずの夏休みが、妻の看病をしながら家事、育児をするというまさかのワンオペ!

ワンオクから、ワンオペへ突入したのです!

ワンオペ

ワンオペとは一人で全ての作業をこなすこと。

深夜の吉野家とかワンオペでやってますよね。

ワンオペ育児一週間って初めてでした。

その辛さと言ったらガルガル期なみでしたね。

参考記事:← ガルガル期に地獄みた

妻が倒れて最初の3日間は、妻の代わりに頑張らねば、となっていました。

今までもお互いに支え合ってきたわけで。

私が寝込んでいた時も妻は看病してくれたわけで。

お互い様なわけで。

ただ、さすがに4日目くらいに入ると、いい加減に治ってくれよと思うように。

人の心とは移ろいやすいものです。

病人である張本人が辛いのは当然なのですが、周りにも徐々に負担が効いてきます。

毎日、負担が少しずつ蓄積していくのです。

1日の育児の流れ

一体何が負担なんだろうかと思いましたので、しっかり言語化してみたいと思います。

世の中のお母さんたちは、言語化する暇もないと思いますので、代表して。

まず朝起きます。

朝食を作ります。

ソーセージ、パン、目玉焼き。

息子は勢いよく食べます。

そして、食後は息子の貴重なテレビタイム。

その間、私は皿を下げたり、片付けします。

机の下に散らばった食べ物のカスをきれいに拭き取ります。

これをやっておかないと、アリがどこからかやってくるんです。

参考記事 ← アメリカでアリ退治

一息ついたと思ったら、20分でテレビが消えます。

テレビのタイマーです。

緊急時ですから、ちょっとくらいテレビ時間を延長しちゃいます。

そして、息子が背中に乗ってきたりする中、息子のお出かけグッズ一式を揃えます。(普段妻がやってくれる準備)

水筒がないやら、帽子が見つからないやら。

いつも妻に任せているので場所が分からないのです!

帽子どこいったー???とか叫んだって帽子は出てきてくれません。

この簡単に見つけられないのが苦痛です。

ただ、まだ余裕があります。

朝ですから。背中に息子をおぶったままでも余裕です。

外で食べるお昼のおにぎりなんかもここで作ります。

おにぎりが手元にあると便利。

急に「お腹空いた!」って言ってきますからね。

これで少し節約できたと思うと嬉しいですしね。

また、いつどこで服が汚れるか分からないので、お着替えも準備。

日焼け止めも塗ります。

もちろん、息子は「お母さんはもっと優しく塗ってくれる!」とか言ってくるわけです。

いつもと違う進み方に息子は不満げ。

なぜお出かけするのかと言いますと、家で息子と1on1するのが一番辛いからです。

家の中よりは外。

育児の基本の「き」です。中より外。

カーシートに座らせて、シートベルトを締める。

こう書くとシンプルに聞こえますが、カーシートに座るのだって一筋縄ではいきません。

よく言うと彼は好奇心いっぱい。

悪く言うと、周りには邪魔するものがいっぱい!

どうですか、上の二文!韻を踏んでますよね!?

韻でも踏んでおかないとやってられません!

なんで車の中にゴミが落ちてるの?とか彼は聞いてきます。

君がやったんですよ!と言いたいところですが、構ってはいけません。

なんでだろうね、で流します。とにかく座らせる。

座らせるという任務遂行が第一。

息子はまだ自分でシートベルトをしめられません。

なので、私が腰をかがめて閉めるのですが、毎回、誰か作ってくれって思います。

全自動でシートベルトが開け閉めできる楽チンカーシート!

絶対に売れる!

そんなことを妄想しながらシートベルト完了。

そして、車に乗れたらひと段落かと思いきや。

車の中でも色々と喋ってくる息子。

俗にいう「なんで攻撃」です。

なんで警察がいるの?

なんで線路があるの?

なんで?どうして?

車の中でも、私の頭が休まることはありません。

適当に答えることも可能なのですが、息子の好奇心も大事にしたい。

これまた自分との闘いです。

車での目的地は色々です。

釣り行ったり、ボルダリング行ったり、公園行ったり。

育児の辛さ

一体、育児の何が辛いのでしょうか。

1日の育児の流れ自体はどうってことないんです。

その流れの合間合間に感じるちょっとした思い通りに行かない事ごと。

これこそ育児の辛さなのかもしれません。

「育児は思い通りに行かない」

ピローンっていうNHKザプロフェッショナルの効果音をつけてほしい。

育児の辛さの一つに、仕事のように思い通りに行かないことがあります。

私の場合は、思い通りに行かない育児をブログネタという自分の思い通りにできる事柄に昇華しているので、なんとか平常心を保ててます。

ブログなら自分の思い通りに書けるのです。

毎回思います。

育児よりも仕事の方が圧倒的に楽。

塾の先生なので、相手は子どもが中心ですが。

思い通りに行くかというとそうでもないのですが。

それでも、主導権はこちらです。

自分で自分の行動を決められるわけです。

でも、育児は仕事とは違う。

つくづく思い通りに行きません。

ご飯食べた後だって、床に落ちた食べかすを綺麗にしなければいけません。

着替えだって、しっかり揃えても、息子が気に入らない服は着てくれません。

家を出るだけでも、私一人が出る時の5倍以上の時間がかかります。

お昼だって外で食べようものなら、私があまり行きたくない回転寿司とか指定してくるわけです。

回転寿司自体は問題ないのですが、毎回は無理!

外食できるってだけで贅沢ですよ。

それは分かっているんだけど、それでも毎回のように回転寿司は嫌!

毎回同じところだとブログネタにさえもならないから!

そんな息子を説得させるのも骨が折れます。

自分の思い通りにならない時間に終わりはありません。

9時から19時まで育児とか、終わりが決まっていたらまだ楽なのかもしれません。

誰かに息子を預けた時の開放感といったらこの上ない極上ですよ。

本当に究極の贅沢だと思います。

育児は辛いことばかりではない

もちろん育児は大変なことばかりではありません。

人間お腹が減ってくるわけです。

息子がお腹すいたーとか言ってくるわけです。

朝に準備したおにぎりを頬張るわけです。

おにぎりを美味しそうにモグモグ食べる息子を見ては可愛いなって思うんです。

ご飯粒がなぜか口の周りについちゃうんです。

そんなことで笑いあえるんです。

釣りに行くのだって、垣間見える息子の成長を誇らしげに思ったり。

長距離歩くと、いつもなら抱っこ!ってなるのに。

息子が今回は一度も抱っこをねだらなかったんですよね。

文句も言わずに、釣り道具を持って歩いてくれるわけです。

お母さんがいないので、お父さんに負担をかけまいと彼なりに頑張っているのでしょう。

そんな息子の成長を感じていると、急におしっこ!と言い出す息子。

やっぱりこちらの思い通りには行きません。

成長を味わっている暇も与えられません。

どんどん息子のペースになります。

慌てて、トイレに駆け込みます。

トイレに行くのだって、妻がいないので貴重品が入った荷物を慌てて持っていきます。

もう一人誰かがいるだけで、どれだけ楽になるか。

そして、夕方には息子も疲れてきて転ぶんですよ。

怪我もしやすい魔の時間帯です。

転んで血が出た日には「帰る!お母さんのところに帰りたい!」と泣き出すんです。

泣きたいのはお父さんも一緒!と心で叫びます。

そして「お父さんなんてもう嫌い!」とか言われながら、車に乗り込みます。

もうクタクタ。

夕方には家に帰宅。

普段なら、夕食を作ってくれて待っている妻にバトンタッチ。

ですが、妻はフラフラしてリビングで迎えてくれるのがやっと。

ワンオペ終了まであと3つのステップ。

夕食を作って、お風呂入れて、夜寝かす。

食事だって大変です。

息子が食べれるものを作らなければなりません。

食事の準備中に彼にはテレビを見せます。

そんな息子と一緒にテレビを見ている妻にも少しイラってするわけです。

こっちはこんなに忙しいのに。

なんで病人に対してイラついてるんだ、と自分にイライラ。

そして、やっとのことで食事を作ったところで、息子は食べてくれなかったりします。

なぜならいつものお母さんの味とは違うから。

男飯は大雑把。

こういう時、妻の食事の美味しさ、ありがたさを実感するものです。

そして、またしても食べているそばから、どんどん汚れていくわけです。

なんでこんなにポロポロこぼすの?と文句の一つも言いたくなるくらい。

育児の七不思議ですよ。

何がどうしたらこんなにこぼれる?と。

綺麗にしておかないと、朝起きたら、アリの行列があるわけです。

朝とかアリの行列を駆除しながら、ため息でます。

朝から食べかすの掃除ばかりしてるなぁ、自分ってなんなんだろうって。

食事の後はお風呂です。

お風呂だって、息子の頭を洗おうとしたら、「お母さんじゃなきゃ嫌だ!」とか言うんですよ。

いいでしょが、誰が洗おうが変わらないんだから!と私のイライラもピークに。

「お母さんは体調悪いから無理なの!」って言ったところで息子は勝手にお風呂から上がるわけです。

私も普段なら怒らないようなことでも怒ってしまうわけですね。

どこかで頭なんて洗わなくても死にはしない、とか冷静な自分がいるのに。

こちらの思い通りに息子を動かそうとしている自分。

他人をコントロールしようとしている自分に対してもイライラ。

あぁ、もういい加減にしてくれ!

これ以上無理!

もう知らない!と大人気ないことを言うパパ。

最後の寝かしつけだけは妻にお願いし。

イライラの気持ちを食器洗いにぶつけます。

食洗機で洗えない食器を手洗い。

なんで木の食器は食洗機で洗えないんだ!とか理不尽な不満を持ちつつ。

イライラをゴシゴシに変換します。

でも、流れ続ける水を触って、ふと顔を上げると、窓の外にはワンちゃん連れて散歩している家族がいました。

もう日が暮れようとしていました。

その時に、なんか客観的に見えた自分がいて。

ふと気づいたんです。

あ、これって妻の日常じゃないか、と。

朝食作って、準備して、子供の面倒見て、帰ってきて夕食作って、風呂入れて寝かしつける。

妻はこの日常に加えて、その他の仕事もこなしているわけで。

通常は夫婦で多少分担してるけど、妻が夏休みをいいことにこの1ヶ月私は非協力的だったのです。

自分の分担もサボってましたから。

どれだけ妻に負担をかけていたのだろう、と。

そりゃ、胃腸炎で倒れてしまうよ、と。

目を閉じて、思いっきり深呼吸。

「はぁ、何やってるんだ、自分。」

つい出てきた言葉です。

客観的になり、冷静になった自分がいました。

水の冷たさが手から伝わり、そしてシンクに流れていきます。

遠くからはカラスの鳴き声も聞こえてきます。

そして、もう一度深呼吸。

水の蛇口をキュ!っとひねって。

よし、また明日から頑張るか、とちょっと落ち着きました。

不思議と少しでも息子と離れる時間があるだけで落ち着けるものです。

まとめ

ワンオクからのワンオペ。

興奮したワンオク初ライブからの怒涛のワンオペライフ1週間。

妻も徐々に回復してきて、息子の相手もできるように。

息子も嬉しそうで。

やっぱりどう頑張ってもお母さんには敵いません。

久しぶりに妻が作ってくれた野菜たっぷりのコールスローは美味しかった。

何よりも体が喜んでいた。息子も珍しく野菜をおかわり。

相変わらずこぼしているけど、バクバク食べてました。

この1週間、ワンオペが経験できて良かった。

もうやりたくないけど。

自分には必要だったんだなって思います。

もう必要でないことを祈るけど。

周りへの感謝がなくなった頃に、不思議とこういうことが起きてきます。

まるで周りへの感謝を忘れるんじゃないぞ、と言われているかのように。

もう二度とワンオペやりたくないので、感謝の気持ちを忘れないぞ!