フローレンスの砂丘にて。。。

まるで小説の一節のようではないでしょうか。

どこかヨーロッパのような雰囲気を醸し出す名前、フローレンス。

優雅な名前です。

トイレの芳香剤でもありそうな名前フローレンス 。

オレゴン州フローレンスにあるのは全米でも名高い砂丘(Dune)

その砂丘の頂上でやっちゃったんですよ。。。。

自分の体の叫びを聞かなかったばっかりに。。。

フローレンスの砂丘にてぎっくり腰になるの巻。

ポートランド郊外、シアトル郊外、バンクーバー・キャマスWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。

夏休み

夏休みを利用してどこか遠出をしたいところですが、このコロナにおいては、飛行機も控えて、州内でのドライブ旅行となりました。

今回訪れたのは、ポートランドからは車で4時間、海岸沿いの町フローレンス。

そこの州立キャンプ場が楽しいよという話を聞き、フローレンスのキャンプ場の予約を取りました。

フローレンスの砂丘とは

フローレンスは、海外沿いの小さな港町です。

ここには全米でも有名な砂丘があるんですね。

その大きさは64キロメートル。

北はノースベンドから始まり、何万年と浸食を重ねてできた砂丘。

日本だと鳥取砂丘が有名ですよね。

アメリカだとオレゴン州のフローレンスの砂丘 なんですよ。。。

へーって思いましたでしょうか。

日本だと鳥取でアメリカだとオレゴン州なのかって。

ごめんなさい。嘘です。

ウソつきました。

コロラド、カリフォルニア、ニューメキシコなどアメリカ広いので、結構いろいろなところに砂丘がありました。

検索してみてよかったです。

でも、オレゴンの砂丘もそこそこ有名らしいです。

参照:8 Jaw-Dropping Sand Dunes in the United States)

フローレンスでキャンプ

そんな有名なのか有名じゃないのかよくわからない砂丘がある町フローレンス。

今までもいろいろなキャンプ場を訪ねました。

今回のフローレンスのキャンプ場。

Jessie M. Honeyman Memorial State Parkって言います。

行ってみたい方は、↑ をクリック。

州立のキャンプ場でして。

ものすごく整備されています。

シャワーも水洗のトイレもあり。

蛇口をひねれば水も出てきます。

水洗のトイレ

なんだかホテルに来た気分でした。

今までのキャンプ場は水洗トイレもシャワーもないところばかりだったので。

今までのキャンプはハードモードだったんだな、って、その時に初めて気づきました。

キャンプ場では2泊3日で予約を取り。

もう一泊追加もできそうだったので、1泊してみてよかったら3泊しよう!という段取りに。

ワクワクドキドキな砂丘

もう久しぶりにポートランドからの遠出。

ウキウキですよ。

そしてたどり着いたキャンプ場の砂丘へまっしぐら。

砂丘を歩くのは大変

サンドボード

サンドボードはキャンプ場近くのお店でレンタルすることができました。

デポジットが50ドル(ボードをお店に返したら戻ってきます)

レンタル料金は24時間で12ドルでした。やすい!

めっちゃスピードが出るので、こけました。

息子も大興奮。

何度も何度も砂丘を登ってはサンドボードで降りました。

子どもにも楽しいこと間違いなし

まさかこのとき、私の腰は悲鳴をあげていたなんて夢にも思わず。。。

釣りも大漁

釣りも楽しくてですね。

砂丘のすぐそこに湖もあるのですが、そこでは面白いように魚が釣れるんですね。

もう餌をしかけたら、本当に30秒も立たずに引きがあって。

面白いように釣れました。

釣りを始めて1年、人生で大漁を経験することができました。

釣りポイント:今回やってみたのは、餌となるミミズを小さく切ってから釣り針に仕掛けました。今までミミズをまるまる釣り針につけていたので。ぜひ、釣り初心者の方は試してみてください。

1日目の夜

夏休みだ。

ポートランドから遠出!

キャンプ場は水が使えてホテルのよう!

魚は大漁!

もうなんて素敵な夏の思い出。

私はそう思っていました。

キャンプファイヤーだって慣れたもの。

しっかり空気の出入りを確保して、火をつけます。

夜空も荘厳な星空。

私のカメラでは限界で、夜空の写真は撮れなかったのですが、あたり一面が星空で。

海岸沿いはやっぱり星を見るのに最適でしたね。

次の日の朝も冷え込みましたが、素敵な朝でした。

コーヒーだって大自然の中では数倍は美味しく。

もうこれほどまでに完璧なキャンプはなかったわけですよ。

自然に感謝。

生きてるって素晴らしい。

夜の星空から、朝日まで。

体に染みるコーヒー。

もう感謝感謝の時間でした。

生きてるって素晴らしいな。

人生って素晴らしいな、っていう瞬間でした。

ついに腰が悲鳴を

そんな朝のコーヒーの後、私たちは再度、砂丘に向かいました。

もちろん、レンタル期間がまだ残っているサンドボードを持って。

前日に相当すべったサンドボード。

もう本当に楽しくて。

私のようなアラフォーでも楽しいんですよ。

そんな楽しいサンドボード、2日目もやらないわけにはいかないじゃないですか。

ウキウキワクワクで、砂丘の上までなんとか上がりました。

息子もウキウキワクワクだったことでしょう。

しかし、私はこの時に腰の違和感に気づくべきでした。

まさにブログのために、と思って撮ったこの写真。

パシャ!と撮って、さぁ、息子を後ろに乗せて、出発だ!と思ったその瞬間。

私の腰は叫びをあげたのです。

あ。。。。

え。。。

やってしまった。。。

私の心の叫びです。

もう体が凍りつくとは、このこと。

私はゆっくりとボードの上に寝転びました。

そして空を見つめました。

もう何も考えられません。

息子も優しく声をかけてくれました。

「お父さん、どうしたの?大丈夫?」と。

「う、うん。ごめん、もうダメだ」

「え?なんで?すべろうよ」

「い、いや、滑るとか滑らないとか、そういう問題じゃなくて。腰が。。。ちょっとお母さん呼んできて。。。」

「わかった!」

そして、風のように砂丘を降りて、お母さんの元にかけていく息子。

私は息をするのさえ苦しく。

雲を見つめていました。

やってしまった。。。なんとなく違和感はあったのを完全に無視して、サンドボードが楽しいばかりに。

目の前の欲にくらんだアラフォー。

アラフォー一生の不覚。

ふと気づくと、雲の横から妻の顔が視界に入ってきました。

「何が起きたの?大丈夫?」

事情を説明する私。

しばらく砂丘の上で安静にしていました。

時間が経ち、しばらくすると、なんとか起き上がることができた私。

不安定な砂丘の上を、片足をひきづりながら降ります。

そして、妻の手を借りながら、キャンプ場までなんとか戻り、テントのベッドへ体力が果てた兵士のように寝転びました。

私はテントの中でも天井を見つめていました。

寝返りも打てない痛さ。

もうため息しか出てきません。

せっかくの夏の思い出が。

せっかくのキャンプが。

せっかくの砂丘遊びが。

妻も慰めてくれました。

「これでまた楽しいブログが書けるじゃない」と。

完全にブログのことなど忘れていた私。

痛すぎると、ブログのことさえ忘れられるんですね。

その後は妻のワンオペです。

息子の面倒と、キャンプ場でのご飯の用意。

まさか妻もキャンプ場でワンオペをすることになるとは予想もしておらず。

右に左に忙しそうでした。

ただでさえ、キャンプ中は火を焚くところからとやることいっぱいなのに。

ラッキーなことに、車の中には救急セットが。

↓ アマゾンUSA(amazon.com)へのリンクです

↓ をクリックするとAmazonジャパンへ

これがなかったら、本当に大変だった。

痛み止めを飲んで、なんとか痛みは和らげることができました。

それでも妻のワンオペは続きます。

申し訳ないと思いつつ、私はとにかく安静にしていました。

今までの自然への感謝はどこへやら。

ベッドで寝たい!

トイレだって水洗とはいえ、ちょっと歩くし!

魚なんてスーパーで買えるし!

星空なんて見なくてもいいし!

この痛さから解放されたい!

人間、不思議なもので、心が変われば人生が180度変わります。

今まで美しいと思えたものさえ、醜くなってしまうものです。

自分が醜くなれば、周りも醜く見えてしまうもの。

テントで予定通り2泊だけして追加の一泊なんて選択肢から除外されました。

薬でなんとか動けるようにはなりましたが、なるべく物は持たないようにして。

私はほぼテントで天井を見つめていました。

最後の日は、妻と息子でテントの片付けも。

帰りは、妻だけの4時間ドライブでなんとか家に帰れました。

家に着いた時は、妻もヘトヘトでした。

2週間後

そんなぎっくり腰から2週間がたち。

今となっては痛み止めの薬がなくても日常生活に戻れています。

不思議とキャンプに行きたいという気持ちも芽生えてきました。

砂丘でやりたかったバギーなど、まだまだフローレンスでやれていないこともあるので、また挑戦したいと思います。

もちろんサンドボードも。

次は、しっかり自分の体と相談しながら。

自分の体の声を聞きながら。

目の前の欲にくらむことなく、楽しみたいと思います。

ぜひ、オレゴン在住の皆さんも、フローレンス行ってみてください。

砂丘は楽しいこと間違いなしです。

今回は私のぎっくり腰の話がメインとなってしまいましたが、フローレンスの砂丘は一度は行っておくべきです。

ただキャンプや遠出する時は、救急セットだけは持っていくことをオススメします。

↓ アマゾンUSA(amazon.com)へのリンクです

↓ をクリックするとAmazonジャパンへ