日本にいる友人に言われたんですよ。「ブログの写真見たけど、髪の毛大丈夫?(笑)」と。要は髪の薄さをいじられたんです。

他人の外見をネタにすることって、アメリカではありえないんですね。これって日本独特のいじりだなぁと思ったので、今回も日本を客観的に見てみたいと思います。

ポートランド郊外、シアトル郊外、バンクーバー・キャマスWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。

  今までも何度か日本とアメリカの文化の違いについて述べてきました。

外国に住むと見えてくること

外国に住むと良いことの一つに、自分の国を客観的に見えることがあります。

比べる対象があって初めて日本ってこうだよな、と思えるんです。

ご飯がおいしいなぁ、とか。

深い浴槽のお風呂は気持ちいいなぁ、とか。

東京は人が多くて忙しそうだなぁ、とか。

日本の外に出るからこそ、気付けることがあります。

その気づきの一つが「外見を気にするよなぁ、日本人」ということ。

アメリカ人は外見を気にしない?

もちろん、アメリカにだって外見を気にしている人はいます。

だからこそダイエットサプリみたいなものや運動など数多くあります。

でも、誰かの外見を笑いにするということは「無し」なんですよ。

あの人、太ったねぇ。とか。

痩せたねぇ、とか。

君、髪の毛薄いけど大丈夫?

なんて体型や外見の話はほぼしません。

そして、それを笑いのネタにするなんて全く。

だって、みんな違うのが当たり前だから。

もちろん、その髪型いいね!とかはありますよ。

でも、髪の色だって。

体の大きさだって。

目の色だって。

何から何まで違う。

そういう環境にいると、他人が自分と違っても気にならなくなるんですよね。

アメリカでは外見が気にならない

アメリカに住んでいると、外見って本当に気にならなくなります。

例えるとあれです。

全員が制服着ていると、一人だけ私服は目立ちますよね。

でも、一人も制服着ていない状態だと、私服は全く目立ちません。

アメリカってどこに行っても一人一人が違いすぎるんです。

違いすぎるから、お互いの外見の違いが気にならなくなります。

「普通」というワードがある日本

日本には「普通」がたくさん。

みんな「普通」だから。

「普通」じゃない人が目立つんです。

「普通」のことをして、「普通」に暮らすんですよ。

「普通」ってなんだよって思いません?

手元にある辞書で「普通」を調べてみました。

普通:どこにでもあって、珍しくないこと

日本は普通がたくさんあるんですよ。

背格好も大差なく、殆どが黒い髪に黒い目、服はその年の流行、使用言語も日本語のみ。

アメリカでは全員違うのが「普通」なんですね。

太っている人もいれば痩せている人もいて。金髪もいれば、黒髪も赤髪もいる。着てる服だって、流行なんてものがそもそもなく。聞こえる言語だって英語、スペイン語、ロシア語だったり中国語だったり。

そういう人たちが混在しているのがアメリカ。

なので、あえていうならアメリカでの「普通」は「みんなが違うこと」なんですよね。

外見について他人がネタにするはダサいアメリカ

太っているね、とか髪薄いね、とか外見を笑いにすることはアメリカでは「ダサい」こととされます。

笑えないし、笑わない。

外見のことしか笑いにできないあなたはダサいよね、となります。

アメリカの小学校レベルなら子供同士で外見について言われることもあるでしょう。

お前チビだな!とかね。

でも、皆、痛い目にあうんです。

学校の先生たちも外見について子供が言い合っているのをみたら注意します。

注意が効かなければ、校長室行きです。

親だって結構うるさく指導します。

そうやって、みんな痛い思いをするんです。

また、「他人の外見を笑いにする」と言うことは「自分の外見が笑いにされても良い」と言うことになります。

デブとかチビとか、他人がネタにするべきことじゃないよね、と。

だって、俺だってネタにされたら、嫌な思いするしさ、と。

そのためアメリカでは外見が笑いのネタになることはほぼないです。

外見を笑いのネタにする日本はだめ?

でも私はこの笑いをネタにする日本の文化、決して悪いことばかりではないと思ってます。

冒頭に言われた「髪の毛大丈夫?」と言うのも、まぁ、挨拶みたいなものです。

嫌だな、とは思わず、懐かしいなぁって思ったんですよね。

アメリカではなかなか外見をいじられることがないですから。

何も言われないよりは、何か言われた方が、人との繋がりを感じるわけです。

ただ、そんな外見を気にする文化。

その良さって何かな、と考えると。

「普通」がある文化だからこそ、「普通」から外れないようにしようとすることかな、と。

例えば、日本なら普通でいるために、太らないように気をつけようと抑止力になるんじゃないか、と。

アメリカは前にもお伝えしましたが肥満大国です。

参照:正しく恐れる⑦アメリカは肥満だらけ?:オレゴン州のコロナ数値から学ぶ

別に太っていたって誰にも何も言われません。

全部、自己責任。

それに比べたら日本はみんな「普通」に細い。

日本の「普通」であろうとする意識が、肥満を抑えているのかもしれません。

また、日本ではマスクしましょう!と声がかかると、皆マスクするぞ!ってなるんですよね。

ただ、アメリカは違います。

マスクしましょう、と声がかかっても。

いや、俺は政府の言うことは聞かない、とする勢力が必ず一定数いるんです。

だって、みんな違うし、他人のことに口を出すべきではないのですから。

マスクしなくたっていいよね、が成り立つんです。

マスクがいいかどうかは別として。

もちろん、こちらオレゴン州では大半の人がしっかりマスクしていますよ。

まとめ:そんな日本を飛び出してみる

「普通」がある日本。

だからこそ、他人の外見をいじったり、自分の外見を笑いのネタにしたりする。

逆にアメリカでの「普通」とは、皆が違うこと。

違いすぎて、他人が外見を笑いのネタにするべきじゃないよね、となっているアメリカ。

機会があれば、一度は外国に住むことをお勧めします。

外国に住むことで初めて、日本の良さであったり、住みにくさが実感できるんだと思うんですよね。

是非海外に飛び出してみて、「普通」ってなんだろうって疑問に思ってみてください。

ちなみに冒頭の「髪の毛大丈夫?(笑)」とこっちを笑いにしてきた友人に対して私はこう言いました。彼はトトロみたいな体型をしているので。

「黙れ、トトロ(笑)」と。

アメリカだとこのやり取りはダサいんだよなぁ、って思いつつ。

外国に住むと言うことについても記事書いています。↓