朝の挨拶運動を実践中。

少しずつ溜まっていく地域への信頼ポイント。

生徒に伝えたら、「あつ森」でもマイルたまりますよ、と言われました。

ポートランド郊外、シアトル郊外、バンクーバー・キャマスWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。

小学校への通学

息子は現地校へ歩いて通っています。

スクールバスもあるんですけどね。

歩いて行っています。

息子と歩くと片道20分弱。

大人だけだと、少し早くて片道15分くらい。

おかげさまで、私は息子の送り迎えで2往復するので、合計60分は歩いています。

いい運動にもなっています。

挨拶運動

そんなアメリカにて、私が挑戦していることがあります。

それは日々の挨拶。

通学中に通りすがる人にはできる限り挨拶しています。

庭に水をあげているおばあちゃん。

3人組でウォーキングしている女性陣。

朝から夫婦で歩いているカップル。

ターバンを頭に巻いているおっちゃん。

とにかく見かける人には全員挨拶をしています。

もちろん、無視されることも多々。

ただ私はそれでも挨拶し続けています。

「グッモーニン!」

手を振って、相手にも伝わるように。

なんだ、このアジア人って思われているかもしれません。

もしかしたら、このアジア人、私の財産を狙っているの?と怪しまれているかもしれません。

しかし、最初は警戒していた人たちも、何回か挨拶していると挨拶を返してくれるようになります。

毎朝のことですからね。

息子も一緒ですし。

子連れだと相手の警戒心も早く溶けてくるのでしょう。

そうです。

私は息子という武器を利用して、着実に友好の輪を広げているのです。

もちろん挨拶を返してもらえずに、怪しまれて怖気づく時もあるんですけどね。

毎回、新しい人に挨拶するときに、一瞬躊躇するんですよ。

どうしよ。挨拶しようかな。。。

あーでもなぁ、挨拶しないでも別に損しないしな。。。

弱気な声は呟いてくるわけです。

でもな。

挨拶して無視される後悔と、挨拶しないで後から来る後悔。

この二つを天秤にかけた時、より後悔するのって挨拶しないことなんですよね。

相手に無視されることなんて、ひと時の恥。

すぐ忘れてしまいますからね。

なので、私は挨拶し続けています。

挨拶し続けていると、いろいろな出会いがあります。

出会い1:ブルドッグのおっちゃん

学校の近くに、とある家がありまして。

そこは前庭に金網があってですね。

そこに強面のブルドッグがいるんですよ。

なんだか物騒だなって思うんですが。

そこにお住いのヒスパニックのおじちゃんも強面なんですよ。

ペットは飼い主に似てくる、とか聞くじゃないですか。

おじちゃんのせいで、ブルドッグは強面になっているのかぁ、とか思うわけですよ。

それとも強面だからブルドッグを飼ったのかな、とか。

本当に人って勝手に解釈して、勝手に理解してしまうものですよね。

でも、おじちゃんも笑顔で挨拶を返してくれるんです。

先日なんて、通学中、車が通り過ぎ去るときにですね。

車の運転手さんが何やら手を振ってくれていました。

え?手を振られているのかな?私?と思って、運転手さんをじっとみていると。

いつも挨拶していた強面のおじさんでした。

おぉ、ブルドッグのおっちゃん!と勝手に嬉しくなりました。

向こうから挨拶してくれるなんて、やった!と勝手にステージクリアした気分になっていました。

出会い2:あごヒゲの長老

他にも通学途中に、何やら木彫りのクマさんが飾ってある少し怪しげな家がありまして。

そこにお住まいの長老のようなあごヒゲを生やしたおじいちゃんにも何度か挨拶していたんですね。

そうしたら、この前、いきなりですよ。

「how do you say peace in Japanese?」なんて聞いてくるわけですよ。

日本語で「ピース(平和)」って何ていうんだい?と。

私は一瞬頭の中が真っ白になりました。

え?この長老、なぜ私が日本人だと分かったんだ?とか。

ピースって平和だけど、アニメのワンピースのことを聞いているのか?

そういえば、ワンピースのピースって、pieceなのかpeaceなのか、どっちだっけ?とか。

平和って日本語のイントネーションじゃ言えないだろうかな、とか。

頭の中がぐるぐるしていましたが、なんとか正気を取り戻して返答しました。

「HeiWA」と「平和の和」にイントネーションを置いて伝えました。

そうしたら、そっかそっかと何やら満足そうな長老。

一体何がしたかったのだろう、と謎に謎でした。

平和!とか書かれた木でも掘るのかもしれません。

今度会ったときには、その謎を解明したいと思っています。

出会い3:ミッキーマウスTシャツ

そして、今度は、ミッキーマウスとカタカナで書かれたTシャツを着ていたおじさんが家の前を歩いていました。

なので私はおじさんに聞きました。

「そのTシャツに何て書かれているか知ってる?」と。

すると、「いや知らないんだよ!」と。

意味知らないで、Tシャツ着てるんかい!とツッコミたくなりましたが、日本人も意味分からず英語のTシャツ着ていますしね。

私も小学校時代に意味も分からず「Playboy」と書かれていたTシャツ着ていましたからね。

なのでおじさんに伝えました。

「日本語でミッキーマウスって書かれているよ」と。

するとおじさんは嬉しそうに。

「おぉ、やっぱりそうか!ありがとう!最近アジアンヘイトとか言われているからね。これを着ていると暴力されるんじゃないかって友達に言われたんだけど、何かあったら君の家にでも避難させてもらうよ!はっはっは!」

と、いやいや、アジアンヘイトがあるから、我が家にはこないほうが良いのでは・・・・

と思いつつ。

そんなやりとりがあります。

溜まっていく信頼ポイント

挨拶しても挨拶されないと、こんな上の写真のような気分になります。

息子もドンマイって肩を叩いてくれます。

でも、挨拶していると、相手の反応が少しずつ変わっていくのは、本当に楽しいんですよね。

少しずつ溜まっていく信頼ポイント。

アジアンヘイトとか報道される昨今。

怖がっていても仕方がないのでね。

自分ができることは何かな、と考えてたどり着いた結論でした。

1人でも多くの人に挨拶して、言葉を交わして、少しでもより住みよい地域にできたらな、って思っています。

もちろん朝の挨拶運動だけでアジアンヘイトがなくなるとは思いません。

思いませんが、自分にやれることは何かなって思うと、挨拶って良いなって思ったんです。

これはとある塾生の保護者の方から触発を受けまして。

その方は、ご近所さんには必ず挨拶するように子供にも伝えています、と言っていましたね。

素敵ですよね。

なので、私も実践するようになりました。

車で通学は快適だけど味気ない

この前、気温36度ととてつもなく暑い日があったので、その日は息子を車でお迎えしました。

ほんの2分で学校について、2分で帰って来れたんですよ。

往復4分。

いつもなら、歩いて往復30分以上のところを車で4分。

その楽で、快適で、そして味気ないこと。

車での移動って、効率的なんですよね。

ただ、その効率こそが、ご近所同士の繋がりを失わせているのかな、と思った次第です。

車だと人が見えてこないですからね。

車から初対面の人に挨拶しよう、とは思えないですしね。

グッモーニン!なんて言いながら運転している人はちょっと怖いですよね。

なので息子の送り迎えはできる限り歩いて行けたらと思っています。

まとめ

アジアンヘイトが怖くないと言ったら嘘になっちゃいますけど。

アジアンヘイトと言っても、私たち一人一人が構成している社会で起きている問題ですから。

一人の影響力は本人が自覚している以上に大きいものです。

お隣さんが庭の手入れをしていると、私も庭の手入れをしたくなるように。

なんだかんだでご近所同士が影響しあっている訳です。

なので勇気を出して挨拶するようにしたら、なんだか面白くなってきました。

そんな話をしたら、生徒から「集まれどうぶつの森(あつ森)」でも住民に挨拶するとマイルが貯まります。

と言われまして。

任天堂さんもなかなかやるな、と思った次第です。