年末、赤ちゃん連れで日本に帰国したのですが、ポートランド空港のエコノミーパーキングを利用しました。

結果的に、とても貴重な教訓を得ることになったので、その体験談をお届けします。

ポートランド郊外、シアトル郊外、バンクーバー・キャマスWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。

初回の失敗:全員で駐車場へ

日本に向けて出発の日、私たちは家族全員で車に乗って、ポートランド空港のエコノミー駐車場に向かいました。

前までですと、UberやらLyftやらタクシーを使って空港まで行くのですが、今回は、赤子を運ぶためにはカーシートが必須だったために、自分たちの車で行きました。

無事に駐車場につき、スーツケースを持ちながら、シャトルバスに乗り込み、空港へ向かいました。

これが、なかなか大変。

エコノミー駐車場は一番安いのですが、空港からは遠い。

赤ちゃんを抱えながら荷物を停留所まで運び、シャトルバスに乗り降りするのは予想以上に骨が折れました。

途中、ベビーカーをたたむのに手間取ったりと。

この経験から学びました。

次回は、家族と荷物は空港でおろしてから、自分だけエコノミー駐車場に向かおう、と。

もっと効率的に動かねば、と。

人は失敗から学ぶものです。

アメリカに戻ってきてから:作戦の修正

2週間弱の日本滞在の後、アメリカ・オレゴン州に戻ってきました。

日本滞在に関しては、別の記事で書きたいと思いますが、前回の駐車場での学びを活かす時が来ました!

まず家族と荷物は空港に残して、私1人でエコノミー駐車場へシャトルバスで向かうことを妻に確認。

すると、妻がこう言いました。

そこのカートが欲しい。赤ちゃんと荷物を残していくのなら、そこのカートが必要、と。

そこには空港でよく使われる大きなカートがありました。

有料です。7ドルです。成田空港は無料でしたが、ポートランド空港では7ドル。

「え?空港で待っているだけなのだから、カートは必要ないのでは?」と頭をよぎりつつ、長旅で限界を迎えていた家族一同。

ボロボロです。

もう悲惨と言っていいレベルでボロボロでした。

赤子づれの旅は、想像以上に負担がかかります。

私は全てを察してクレジットカードで7ドルを支払いました。

カートをゲットして、スーツケースや荷物を全てカートに乗せてから、1人駐車場に向かいました。

この時に私はこう思ったのです。

せっかく有料のカートをゲットしたのだから、荷物を全部乗せてしまえ。

この背中に背負っているバックパックも乗せてしまえ、と。

私は、カートも用意できたことだし、と安心して駐車場行きのシャトルバスに1人で乗り込みました。

順調に事が運んだかと思いきや、ここからが本当の試練の始まりでした。

忘れ物、そして雨の試練

シャトルバスに乗って、発車を待っている間、多くの家族がバスに乗り込んできました。

大きな荷物と子供を連れて。

私は大変そうな家族を横目に、お父さん1人で駐車場に向かえばいいのに、と上から目線な感想を思っていました。

バスが発車。

すると、今更気づいたのですが、外は大雨。

そうだった、オレゴンは雨だった!

日本がやけに晴天だったもので、オレゴンの雨を忘れていたのです。

そんなこんなでバスが駐車場に着きました。

すると、運転手さんが言います。

皆さん、車を停めた駐車場のアルファベットを教えて、と。

え?なんのこと?私は慌てて駐車場で撮った写真を見返し、自分たちはWに駐車したことを思い出しました。

無事にWの駐車場で降ろされる私。

外は大雨です。

私は少しでも濡れないように、小走りで車まで向かいます。

車の前に立った私。

もうその時に嫌な予感はしていたんです。

いや、小走りになっている時から嫌な予感はしていたんです。

ポケットを探ると、車の鍵がない!

「まさか……!」

そう、鍵は空港に置いてきたバックパックの中にあったのです。

カートが有料だからって全てを乗せてはいけません!

せっかく$7支払ったのだからって、車の鍵が入っているパックパックを乗せてはダメなのです!

私は頭が混乱していたのでしょう。

もしかしたら、車の鍵を閉めていないかもしれない、と思いドアを開けようと試みました。

例えドアが開いて、中に入ったとしても、車の鍵がないのだから、運転はできないのに。

いや、むしろセキュリティーのアラームで車が鳴る可能性さえあったはず。

もちろん、ドアは開かず。

私はとにかく車の前にいては何もできないことに憤りを感じていました。

鍵が!車の鍵さえあれば!

バックパックさえ有料カートに乗せなければ!!!

後悔しても何も始まりません。

その間、雨は降り続けます。

私はとにかく空港に戻ることを決めました。

今更、家族に駐車場に来て、なんて言えません。

雨に濡れながらシャトルバスの停留所に戻ります。

またもできるだけ濡れまいと小走りに。

すると、極度の疲労感と鍵を忘れたことにより、意識がどこか飛んでいたのでしょう。

大雨でできた水たまりでスッテンコロリン。

歳を取れば取るほど、転ぶことが痛くなります。

新しく買ったユニクロのジーンズもびちょびちょに。

物事がうまくいかない時ほど、こういうことが続きます。

ジーンズもびちょびちょ。

髪も服もビチョビチョ。

痛い下半身。

そんな状態でバスに乗り込むと、先ほどと同じ運転手さんが待っていました。

私を見るなり「どうしたの?車見つからなかったの?」と聞いてきました。

事情を説明すると、「That’s not fun….(それは辛かったわね)」と労わりの言葉をくれました。

辛い時に人から優しくされると涙が出てきそうになります。

再会とリベンジ

空港に戻ると、事情を知っている妻と息子が私を心配そうに迎えてくれました。

妻も息子も、赤子で必死。

そんな彼らに、一緒に駐車場へ、なんて口がさけても言えません。

車の鍵をあずかって、再びシャトルバスへ。

無事に車に乗り、エンジンをかけます。

ここでも嫌な予感はしたものの、車は無事に出発しました。

その後は、空港にまで戻って、荷物と家族を乗せて、家へと向かいました。

ポートランド空港のエコノミー駐車場での教訓

今回の経験から学んだことは、以下の3つです。

  1. 行きも帰りも全員でシャトルバスに乗らない。
     荷物と家族は空港で降ろし、運転手1人で駐車場へ向かうべし。
  2. リュックや鍵など大事な物は、絶対に手放さないこと。有料だからとカートに乗せてはいけない。
  3. 雨の日のエコノミー駐車場は、水たまりに気をつけろ。

最後に、ポートランド空港のエコノミー駐車場を使う際は、ぜひこの教訓を参考にしてください。

誰かのためになっていないと、この体験は報われませんので!