私たち保護者は、日本人学校で年に1〜2回ほど、「安全当番」というボランティア活動を行います。文字通り、子どもたちの安全を見守る当番ですが、個人的には結構楽しんでおります。
アメリカ、オレゴン州とワシントン州にて学習塾・巣鴨アドバンススクール・プリスクールの巣鴨キッズをやっていますミトノヤです。
アメリカにある日本人学校ということもあり、セキュリティには特に気をつかっているのでしょう。
学校にはセキュリティーのおじさんもいますし、また私たち保護者も数名安全当番という形で見守ります。
保護者も協力して学校の安全対策にあたるわけです。
どんな活動をするの?
主な活動は3つです。
- 休み時間中の生徒の見守り
- 授業中の廊下での見守り
- お迎えの車の整理・誘導 午後担当のみ
休み時間や授業中は、廊下で待機し、生徒の動きに目を配ります。
何かトラブルがあったり、何か不審なことがあれば職員に伝える役目ですね。
初めての当番は、息子が低学年
最初にこの当番を担当したのは、息子がまだ低学年の時でした。
あの頃は、教室の中でクラスメイトと笑い合っている姿や、先生に元気よく挨拶している姿を見て、
「ああ、こんな世界で毎日頑張っているのか」と不思議な気持ちになったものです。
普段は家でしか見られない息子の、もうひとつの顔。
現地校での顔とも違う日本人学校での顔。
人って色々な顔があるものですよね。
塾生の違う顔
安全当番中は、日本人学校に通ううちの塾生たちと言葉を交わす機会も多くあります。
「えっ!?先生!?なんでここに!?」
と、本気で驚かれることもあります。
普段はワイシャツ姿の“塾の先生”が、オレンジベストを着て、学校の廊下にいるわけわけですから、驚きますよね。
「先生って、学校にも出入りしてるんですか?」と真剣に聞かれることもありました。
いえ、うちの息子がここに通っているんです。
そんなやりとりも含めて、普段とは違う塾生の姿を見られるのも、この当番の醍醐味です。
何もしていない時間こそ、何かを生み出す時間?
廊下での見守りの時間、特に生徒たちが教室に入る授業中は、私たち安全当番は基本的にやることはありません。
そのため、ぼんやりとブログの構成を考えたり、本を読んだり、ちょっとした仕事(事務作業)をしたりします。
時間があるだろうと思って、本も持っていくのですが、意外と読めないんですよね。
なんだかんだ見守りという役目なので、本に没頭できるわけでもなく。
この前は、ふと窓の外を見ていたら、車が校舎の敷地内にスーッと入ってきて驚きました。すぐに手持ちのトランシーバーで職員の方に報告。結果的には、現地校の先生の車だったので問題はなかったのですが、ちょっとドキッとしました。
現地校の先生と言えども芝生の上を車で通って良いのか?と疑問に思ったものです。
そして、私の密かな楽しみは…駐車場整理!
個人的に楽しんでいるのが、最後の「駐車場整理」の時間。
何を隠そう、私は若い頃、駐車場整理をよくやっていました。
アルバイトとかではなく、ボランティア活動として。
車がどんどん敷地内に入ってくるのを、一台ずつスムーズに誘導する。
どこが空いていて、どこが埋まっているかを瞬時に把握し、滞りなく車をさばいていく。
これが結構楽しいんです。
ちょっとしたゲームをやっている感覚です。
誘導する人がいないと、車はどうしても駐車場入り口で立ち止まってしまうんですよね。
駐車場の奥のスペースが空いていても、運転手さんからは見えにくい。
そうなると、たちまち入り口付近が混み合って渋滞してしまう。
駐車場整理はそんな渋滞を防ぐため。
そう思うと、嫌いではないんです。世の中に貢献している感がありますからね。
当番って、悪くない
そんなこんなで、年に数回の安全当番ですが、私にとっては非日常体験となります。
我が子の学校での姿。
生徒たちとの思わぬ交流。
そして、駐車場の小さな達成感。
毎週、保護者の誰かが引き受けている日本人学校の安全当番。皆さん本当にお疲れ様です。