日本に帰った元教え子が中学校に進学しまして、苦労していると聞いたので、私が今まで何度も助けてもらったセリフを伝えました。

詳しくは避けますが、彼女は、進学先で苦労している、とのこと。

うちの塾に通ってくれていた頃の話ですが、彼女は大変優秀で、ユーモアもあり、周りへの配慮も忘れない本当に素敵な子でした。

自然と人が周りに集まってくるような頼りになる子でした。

人生は思い通りにはならない

人はそれぞれの人生を歩みます。

中学、高校、大学、社会と。

それぞれが歩む道があります。

そして、時に人は間違ったことを望むことがあります。

なんの苦労もない道こそが、最善の人生である、と。

理想に潜む落とし穴

理想の学校に行き、素敵な学校生活を送り、安定したホワイトな企業に就職して、家族を持ち、定年を迎えて最期を迎える。

でも、そんな理想的な人生とは違い、人は現実的な日々を送ります。

第一志望の学校に行ったから幸せな日々かというと、そんなことはなく。

嫌な人もいれば、素敵な人もいる。

嫌いな先生もいれば、魅力的な先生もいる。

第一志望の高校に行ったけれど、友人に恵まれずに、転校せざるを得なかった教え子もいました。

外から見えない人の苦労

また大手のホワイト企業に就職できたとしても、それで満足な日々を送れるとは限りません。

例えば大手のホワイト企業に就職できたけれど、あまり仕事を任せてもらえず暇な日々だった、という後輩もいました。

周りの友人は社会人として忙しくしているのに、自分だけは大した仕事を任せてもらえず、パソコンの前で時間を潰している日々に焦った、とのこと。

そう。ホワイトな企業に就職できたからといって、幸せとは限らない。

充実した人生を送れているとも限らない。

人の人生とは外野から眺めているだけでは、本当にわからないものです。

教え子でも誰もが知る世界的な企業に就職できたけど、過労死しそうになってやめた、という話も。

また、結婚できたところで、3割以上は離婚する世の中です。

結婚して子供がいても、親子関係で苦しんでいるご家庭はたくさんいます。

コントロールできる唯一のこと

散々私の周りの例をお伝えしてきましたが、人の人生なんて、外から見ているほどシンプルではありません。

どれだけ幸せそうに見えても、人は苦労しているものです。

そういう何もコントロールできない世の中にあって、一つだけコントロールできることがあります。

それは、自分自身の世界の受け止め方です。

嫌な上司がいたら、こんな上司にだけは絶対にならないぞ、と反面教師にすればいいし。

企業が安泰ではないのであれば、どこに行っても必要とされる人材になれば良い。

妻とうまくいかない、旦那とうまくいかない。

子供とうまくいかない。友人とうまくいかない。

それなら自分が変わればいいのです。

自分が人間関係をうまくできる人に成長すれば良いのです。

自分の受け止め方を変えることが、次への一歩に繋がります。

ルパン三世:次元のセリフ

そんな時にお勧めしたいのがこちらのセリフです。

それはアニメルパン三世の次元のセリフ。

ピンチな時に次元は決まってこういうのです。

「おもしろくなってきやがった」と。

私はこのセリフに、一つの構えを見た気がします。

それは人生における、ピンチに対する構えです。

このセリフを発することで、まるで自分がアニメの主人公にでもなったような気になります。

どんなピンチの時も、このセリフを忘れたくないな、と思っています。

私自身のピンチ

私も過去において、色々とピンチがありました。

塾を始めたばかりの頃、十分に準備してきたと思っていたキャッシュがあと1週間で尽きてしまう、というピンチもありました。

労働ビザの更新を拒否されて、1週間以内にアメリカ国外退去も経験したことがあります。

実際に数ヶ月間、アメリカに戻って来れず大変でした。

第一子の出産後は、夫婦関係は荒れに荒れていました。

本気で妻にとどめを刺される、と思ったこともありました。

また第二子の出産前もいろいろな葛藤や苦しみがありました。

悔しい思いも、辛い思いも、何度もしました。

一人で涙を流したことも何度だってあります。

そんな時、どんなピンチであっても、心の中で、このセリフを思い出すと、ふと自分を客観的に眺められる自分がいました。

「おもしろくなってきやがった」と次元風につぶやいてみるのです。

実際に声に出してつぶやいてみる。

「おもしろくなってきやがった」と。

ちょっと帽子を深くかぶって。

そうすると、不思議と様々なことが少しだけ俯瞰して見えてくるのです。

あ、これは結構なピンチで、でも自分はこのピンチをどう乗り越えていくのだろうか、と。

このピンチを乗り越えたら、結構面白いブログネタになるのではないだろうか、と。

まるでアニメを見ているかのように客観的に状況が見えるようになるのです。

まとめ

人は楽な人生を求めてしまうものです。

何もかもが理想的であって欲しいと願うものです。

何もかもが思い通りになって欲しいと願うものです。

ただ、人生とはそうはいかないものでもあります。

そんな時につぶやいてみてほしいセリフ。

それが次元の「おもしろくなってきやがった」なのです。

必要なかまえが、このセリフに込められているような気がするのです。

ピンチの時こそ、「おもしろくなってきやがった」と呟いてみましょう。

そんなことを進学先で苦労している教え子に伝えました。

そんなセリフが、彼女にとって何かの役に立ってもらえたらと願いつつ。

時には休みつつ。でも負けないで。負けないことが、いつかの勝ちにつながるから。