先日、仕事終わりに校舎のトイレへ。
ところが、そのまま1時間ほどトイレに閉じこもることになるとは。。。

ポートランド郊外、シアトル郊外、バンクーバー・キャマスWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。

それはそれは恐ろしいハロウィンの夜でした。

その日、息子は近所の友達の誕生日会に呼ばれて外出。
ピックアップは夜9時30分。
私は「仕事が終わったらそのまま迎えに行くべきか、一度家に戻るべきか」を迷っていました。

夜8時頃、帰る支度が整い、一度家に戻ろうと席を立った瞬間、
便意を催し「トイレに寄っておくか」と思い立ちました。

ところが、これが悲劇の始まりです。

用を足そうとするも、なかなか出てこない。
別に単語は出しませんが、出るべきものが出ないのです。

踏ん張ってもダメ。
体勢を変えてもダメ。
靴を少し脱いで踵を乗せてみてもダメ。
もう出かかってるのに出ない。そんな状況です。

ちなみに私はハロウィンのため、「鬼滅の刃」の煉獄杏寿郎さんの格好をしていました。
アメリカの個室トイレのドアは下半分が丸見えなので、
“下駄と炎のマークが入った足”がトイレで踏ん張っている状態です。

やがて、あたりは真っ暗に。
校舎のトイレは15分で自動消灯するのです。

暗闇の中で手を振り、ジタバタしてもセンサーは反応なし。
私はお尻の穴に全集中。暗闇でひたすら出るべきものと戦いました。

よく考えたら、ここ2日ほど出ていなかった出るべきもの。

油断禁物です。みなさん、出るべきものが出ない場合は、しっかり食物繊維などをとって対処しておきましょう。

本当に苦しい状況です。あと少し。あと少しなのに。でも、無理に気合いで出るべきものは、お尻の穴の何倍もあるのでは、と思うくらいの苦しさ。無理に出したら肛門が裂けるかもしれない。でも、この苦しい状況から抜け出したい。でも、お尻の穴だけは犠牲にしたくない。
このままではお尻の穴がデモゴルゴン化(ストレンジャーシングス)してしまうかもしれない。
猗窩座(あかざ)もこうささやくことでしょう。

「デモゴルゴンになれ杏寿郎…」と。

煉獄さんなら、「俺はデモゴルゴンにはならない!」とはっきり言っていることでしょう。

暗闇の中、携帯を取り、懐中電灯を点けてみるも、バッテリーは残りわずか。
時計を見ると9時。
すでに45分も戦っているではありませんか。息子のお迎えの時間まであと少し。もう残り時間はあとわずかです。

焦って妻に電話しました。

「ごめん、うん◯が出ない…」
「え? どういうこと?出ないならトイレから出て、息子を迎えに行ってよ」
「いや、出そうで出ないの…」
「だから出ないなら出なよ!」

説明不能な状況だったのと、私は説明する余力も残っていませんでした。また便意を催したため、とりあえず電話を切り、再び戦に戻りました。

しかし踏ん張っても出ず、あきらめて一度立ち上がろうとした瞬間に便意が来る。
立てない。
出ないなら出るべきなのに、出ないから出られない──最悪のループ。

再び妻から着信が。
「大丈夫?私が息子の迎えに行こうか?」
しかし妻の隣にいる娘は熟睡中。娘を起こして、息子のお迎えに行ってもらうのは申し訳ない。


行くべきは私だ。でもこのまま気合いで突っ走ればお尻の穴のデモゴルゴン化は避けられない。どうすれば。。。とにかく、自分が息子の迎えに行くから、大丈夫だから、と電話を切りました。

「柱として不甲斐なし!」と苛立っていた私は、とっさに髪の毛をかきあげました。

すると、なぜか今までにない出そうな気配が!

私は確信しました。
──髪の毛をかきあげると出る!

これだ!と思った私。これを奥義と言わずして、何を奥義とする!と。

何度も何度も髪をかきあげました。
するとどんどん出てくる気がしてきたのです。

もし“出そうで出ない人”がいたら、私はこう言うでしょう。
「髪をかきあげろ!」と。科学的根拠は一切ございませんのでご了承ください。

そしてついに……出るべきものが出たのです。

これほどの達成感が人生においてあったでしょうか。
お尻の穴はヒリヒリしましたが、無事に“デモゴルゴン化”を回避。

杏寿郎の母上も言ってくれたことでしょう。

「立派でしたよ」と。

すぐ妻に電話。
「出た! 今から迎えに行く!」
「そ、そっか。とにかく、間に合うならよかった」と妻。

私はヒリヒリするお尻の穴をを抱えつつ、無事に息子を迎えに行くことができました。

デモゴルゴンにならずにすんだ杏寿郎でした。

──本当に恐ろしい、2度と体験したくないハロウィンの夜でした。