ヘロヘロでなんとか日本に入国したは良いものの、3日間のホテル隔離は、私の首を少しずつ締め上げて行きました。
日本入国は体力的にも精神的にも大変なものでしたが、3日間のホテル隔離は精神面のみ。
これが逆に辛かったのです。
ポートランド、シアトル、バンクーバーWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。
日本に入国までの経緯は、前回の記事を参照ください。
3日間のホテル隔離:実質3泊4日

無事に3日間の隔離用ホテルに着いた我が一家。
ただ、ここからが辛く長い3日間の始まりでした。
まず、3日間のホテル隔離とはどういうことか。
料金はかかりません。
無料です。
また、気になる期間の3日間ですが。
3日間とはずばり!2泊3日ではなく、3泊4日のことであります。
例えば、月曜日の夜に日本に到着したとしましょう。
3日間(2泊3日)なら、月曜日、火曜日、そして水曜日には開放!って思いますよね。
そうじゃないんですよ。
月曜日に到着したら、火曜日からカウントされます。
月火水と3泊した後、木曜日にPCR検査で陰性となったら、木曜日の午後に外に出られる、という訳です。
実質3泊4日。
なら、最初から「ホテル隔離4日間」って言ってくれって思います。
その間、ホテルの部屋からは一歩も出られません。
一歩もですよ!
唯一、ドアを開ける機会となるのが、1日に3回のお弁当を取るときだけ。
その時だけ、半歩くらいなら足を出せます。
もう悔しくて、何度も半歩以上に足を部屋から出してやりましたよ。
ただロビーに足を出しても、全く嬉しくありませんでしたね。

下界に通じるのは、ドアの他には窓ですね。
部屋の窓も10cm程度しか開かず。
これが映画「ショーシャンク」の主人公アンディであれば、たやすく逃げ出すことでしょう。
自由が欲しい!
私は何度この窓のすき間からの逃亡を妄想したことでしょう。
家族水いらず

↑は窓から見える景色。
完全に下界とシャットアウトされたホテルの部屋。
これ、何が問題かと言いますと。
私ね。
白状しちゃいますけどね。
24時間を3日間、家族水入らずって経験がございません。
そうです。
今までの人生において、24時間を3日間、家族とだけ!で一つの部屋に居たことがありませんでした。
ま、そりゃそうですよね。
誰が好き好んで、ホテルに3日間閉じこもるって話で。
24時間!3日間!つまり72時間も!家族と水入らず!
これ以上の水入らずの状況があるでしょうか。
水いらずって言葉がね。
もう水入れて!って思っちゃうんです。
ガンガン水入れて!
ガンガン薄めて!って言いたくなるんですね。
決して家族が嫌い、とかそういうことではありませんので。
念の為。
ホテル隔離1日目
さて、1日目です。
1日目というのは、前に説明した通り、到着して2日目ですね。
いちいち面倒ですが、しっかり訴えていきたいと思います。
そもそもホテル隔離4日間って書いておいてくれって思います。
起きたのは午前4時。
20時間以上かけてアメリカから日本に着き、やっとの思いで12時に寝たら、起きたのは4時でした。
4時間しか寝てないの???
と我ながらびっくりですよ。
食事:無料で提供されるお弁当
目覚めると同時に、本格的な日本での家族水入らず生活を開始したのです。
まず朝食です。
朝の7時30分になると館内アナウンスが流れます。
「今から朝食を配ります。次のアナウンスまでお待ちください。」
30分経過。8時。
「朝食の用意ができました。ドアを開け、朝食をお取りください」
やった!お弁当だ!
私たち3人のテンションは最高潮。
まだ1日目ですからね。
実質2日目ですけどね。
しつこいですが、何度でも書かせていただきます。
実質2日目です。
そしてお弁当を開けると、中身はこちら。

これが結構おいしくて。
冷たいんですけどね。
なぜか部屋には電子レンジもありませんしね。
冷たいお弁当なのですが、それでもアメリカで手に入るお弁当よりは美味しい。。。
お昼が来ました。
「今から昼食を配ります。次のアナウンスまでお待ちください。」
30分経過。
「昼食の準備ができました。ドアを開け、昼食をお取りください。」
やった!お弁当だ!

私たち3人のテンションは、少し下がりつつも、まだまだでした。
夕方になりました。
「今から夕食を配ります。次のアナウンスまでお待ちください。」
30分経過。
「夕食の準備ができました。ドアを開け、夕食をお取りください。」
私たち3人のテンションは、だだ下がり。

ここら辺で、もうお弁当はいいやって思うように。
お弁当以外にもお味噌汁とか、飲み物も付いてきますけどね。

外食ってそうですよね。
美味しくても、味が濃いために、3食続けてって辛いんですよね。
自分たちで作ったものを食べたい!
何か違うテイストのものが食べたい!
何よりも自分たちが食べたいものを食べたい!
そう思うように。
人間って本当に贅沢だなって思います。
屋根がある居住スペースがあり。
テレビやインターネットいうとエンタメもあり。
食べ物も足りている。
それなのに、それだからか、満足できない生き物、それが人間で。
お弁当以外の食べ物や飲み物
ちなみに、ホテル内にはコンビニがあり。
そこから、職員の方を経由して、購入することも可能です。
ただ、商品リストがあるわけでもなく、電話を通して職員の方にお願いをします。
また現金での支払いのみ。
アルコールは持ち込みも購入も禁止となっておりましたので、試しにとノンアルコールビールとおつまみを頼みました。

これは是非、商品リストとか欲しいところ。
リストもないので、これはありますか?とかいちいち電話で聞かないといけないんですよね。
うーん、色々と考慮した中でこの方法なのでしょうが。
なんとも納得いかないやり方です。
遅いネット回線
Wifiは貧弱でした。
それもそのはず。
各部屋で、最大限使われているであろうネット回線。
全てが遅かったです。
ZOOMで動画写してやりとりは、ほぼ無理でしたね。
なので、仕事などをする予定の方で、ネット回線を確保したければ、Pocket WIFIとか事前に購入しておくことをお勧めします。
テレビ
ネットも遅いので、久しぶりに日本のテレビを見ていました。
ちょうどコロナの感染者数が東京でも増え始めた時期で、ニュースはコロナとオリンピックのみ。
テレビで日本を応援していました、お尻をポリポリしながら。
子供と時間を有効活用する方法:オススメはアイテム隠し

食事以外は本当にやることがなく。
そこは我が家の叡智を結集してがんばりました。
ペットボトルとか並べて、ストライクアウトやったり。
椅子取りゲームしたり。
ビニール袋に空気入れて、下に落ちないゲームとか。
味噌汁を積み上げて高さを競うとか。
一番、息子の時間つぶしをしてくれたのは、アイテム隠し。
かくれんぼだとホテルの部屋は大きくはないので、すぐ見つかってしまいます。
その代わりに、小さいペットボトルを隠すゲームをやっていました。
なので、ちびっことかいるご家庭は、アイテム隠しで時間を潰してみてください。
盛り上がりますよ。
以上が1日の大きな流れです。
起床、テレビ、ご飯、子供と何かして、ご飯、就寝。
ホテル隔離2日目:以下同文
2日目は1日目と、特に変わりなく。
以下同文ですよ。
表彰状渡すときの決まり文句。
以下同文。
もう棒読み。
以下同文。
時差ボケも直ってくるかなと思いきや、外にもいかないし、太陽光も浴びないし。
全く時差ボケ解消せず。
以下同文。
トイレの便座で読書して、しばしの一人タイムを過ごしました。
もちろん妻と交代して、妻もトイレで一人タイム。
お互いに一人の時間と空間が必要でした。

ホテル隔離3日目:解放!

あまりお弁当に反応を示さなくなった3日目。
到着してからは4日目ですけど、3日目。
やっと3日目。
ついに3日目。
待ちに待った3日目。
PCR検査のため、午前中には唾液を採取。
その後は、チェックアウトの準備だけして、ひたすらオリンピックの中継を見ました。
正午前には電話が。
陰性でしたので、すぐにチェックアウトしてください、と。
出る準備はできていたので、すぐに部屋から出ました。
なので、3日目は、朝からチェックアウトする準備をしておいた方が良いと思います。
ホテルの外に出た時は、ショーシャンクのアンディが雨の中叫んだ状態ですよ。
やった!ついに自由だ!と。
まとめ

「邦人男性、3日間のホテル隔離を我慢できずに逃亡。」
なんていう見出しを飾ることなく、無事に3日間を終えました。
いや、本当にショーシャンクにならなくて、無事に何事もなく3日間を過ごせて良かったです。
何度、あの10cmの窓の隙間から降りる方法を考えたことか。
上の息子の表情が全てを物語っております。
もう2度と経験したくない3日間のホテル隔離でした。
実質3泊4日だし。
もちろん、職員の方は親切丁寧に対応していただきました。
その後の11日間の自主隔離についても、ホテルと似たような生活だったので、詳細は省きます。
不要不急の買い物もできましたし、隔離ホテルよりは多少の自由は堪能できましたが、それでも政府の監視下で、どこか良い気分はせず。
結論としては、もう3日間ホテル隔離も2週間の自主隔離も、やりたくないな、ってことですね。
日本に一時帰国を考えている方は、本当に今帰るべきなのかを、しっかりと考えていただければと思います。
私みたいなビザ更新は選択の余地がないのですが。
というわけで、もう帰国体験は終わります。
次は日本の考察記事でも書きたいと思います。
「隔離お疲れ様!」の代わりに ↓ イイね!もらえると元気でますのでよろしくお願いします!