ポートランドから車で3時間ほど南に行ったところにあるローズバーグという小さな町。

私にとって自慢のおじちゃんおばちゃんがいました。

以下参照
アメリカ留学当初 とある日本人夫婦に救われた話

自分が留学生としていっぱいいっぱいだった時、鮭の塩焼きをいただき、「泣きたいときは泣きなさい」と声をかけてもらい涙が止まりませんでした。

編入時に第一志望のカリフォルニアの大学に落ちて下を向いている時、「これでオレゴンに残ってもらえるのね、やった」と逆に喜んでくれたおじちゃんおばちゃん。

私にとって、よき先輩でもあり、恩人でもあり、夫婦のお手本でもありました。

そのおばちゃんが今朝(2013年12月)亡くなりました。

ガンでした。

前から知らされていて、最後の電話のときは、もう声を発する事もできない状態。

私はそれでも、もうしばらくは生きているはず、と思い、ローズバーグを訪ねる事もせず、日常を過ごしていました。

おばちゃんが亡くなったとおじさんから電話で聞いた後も、日常に変化はありません。

車を運転しては、ラジオを流し、校舎については、生徒と接して、また家に戻ってくる日常。

日常に何の変化もないのですが、心のどこかがぽっかり空いてしまった様な。

何かが足りない様な。

とてつもなく悲しく、また、最後に会いにいかなかった自分を責めて。

でも、おばちゃんのことを思うと、自分をここまで支えてくれた感謝の想いがあふれて何度も涙しました。

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空を見上げると、おばちゃんの笑顔が見えてくるような。

なんだか今日はいつもよりも生徒達のことを大事にできた気がします。

別に宿題なんかやってこなくても、死にはしない。

多少うるさくても、元気な証拠。

そんな風に、死という人生の課題を目の前にすると、何事も小さなことに見えてくるのです。

自分がおばちゃんにしてもらったこと。人を大事にする、ということを今まで以上に意識して生徒と触れ合う事ができました。

これもおばちゃんのおかげです。

人の命とは限りあるものです。もしかしたら、今日が最後かもしれません。

どんな人でも、いつか必ずやってくるものです。

でも、その時に、悔いのないように。

日々、周りの人を大事にして生きていきたいと思っています、

ローズバーグのおばちゃんが私にしてくれたように。

今まで本当にありがとうございました!

おばちゃんが自分にしてくれたように、自分も周りの人を大事にして行きます!