計算ってありますよね。
小学校、中学校、高校、大学でも計算はあります。
また大人になっても色々な計算をします。
家計簿、特売やら、ローンなどなど。
でも、計算なんてせいぜい四則計算ができていればいいのではないか。
自分たちでこんなに面倒な計算をやる必要があるのか。
電卓使えばいいのでは?
そんな子どもの疑問に答えたいと思います!
対話
子どもたちと計算について話し合い。
「先生、計算ってアメリカだと電卓使えますよね。」
うん、アメリカは電卓使ってオッケーだよね。
「それだったら、日本もこんな計算していないで、電卓使わせればいいのでは?」
あぁ、なるほどね。答えを効率よく求めたい、という意味では確かにそうだ。
「どういうことですか?」
つまり、電卓使った方が、速く正確に答えを求められる。
「そうなんです。それなら計算なんかしなくてもいいんじゃないですか?」
アメリカ人は掛け算もできない!って文句言っていたじゃない?
「まぁ、そうなんですけどね。四則計算くらいはできてほしいかなって」
そこの線をどこで引くか。難しいよね。どこからどこまでを自分の頭でやるべきで、どこからを計算機にまかせるかって。
「そうですね。。。。」
でね、人ってどういう時に喜びを感じるか知ってる?
「うーん、何かを達成した時とか。」
そうそう、難しいことができた時だ。難しければ難しいほど、できた時は嬉しいもの。
実は計算もそうで、難しければ難しいほど、解けた時は喜びだ。なんでだと思う?
「解けたら嬉しいけど。。。。なんでですか?」
それはね、自分の力を発揮したからなんだよ。自分の力で解けたっていう喜び。だから嬉しいんだ。
「自分の100%の力を発揮するってやつですよね。」
そうそう、自分の力を発揮する、それこそ計算をする意味でもあるんじゃないかな。ちょっとずつできることが増えていく喜びとかね。
「なるほど。。。。」
ライト兄弟って知ってる?
「あの飛行機を作った人ですよね」
そう、昔の人は木の葉と枝で羽を作って飛ぼうとしていたんだ。鳥みたいに。
「ははは、そんなのありえない」
でしょ、でもそこから始まって、色々と試してみて、やっと飛行機と呼べるものが完成した。
それがライト兄弟だった。
でも飛べたのは12秒、36mだ。
「えぇぇ、12秒?36m?」
そうそう、それが1903年のこと。
でもその時世界はこの偉業を見向きもしなかった。
そこからわずか100年程度で世界中を飛行機が飛び回っているんだよ。
「すげぇ」
みんなが解いている計算問題、これも実は小さな計算式だ。
ちょっと間違えただけで、バツがついてしまう。
でも、世の中のテクノロジーは計算式ばかりだ。
皆がやっているスマホのゲームだって計算式ありまくりだ。
だからね、小さな一歩かもしれんけど、もしかしたら世界を変えるきっかけや世界中の人を喜ばせる何かが計算式に繋がるかもしれない。
「へぇ」
ま、先生は計算機使うけどね。。。笑
「使うんかい!」
まとめ
計算は面倒です。ちょっと間違えたらバツになる。
計算機を使った方が速いし正確。
でも計算を学ぶ理由は自分の力をつけるためなら。
うーん、って考えながら、自分の力がついてくるなら。
その力がやがて周りの人の役に立つのなら。
そう考えると、計算を楽しめる子がもっと増えるかもしれません。