ロックダウン、緊急事態宣言、トイレットペーパーがない、政府の決断が遅い、色々と言いたいことはあるとは思うのですが、一度立ち止まって、カンボジアの現状を知ってもらえたらと思います。

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コロナの与える影響は国によって大きく違う

さて、多くの方は不安でいっぱいかと思います。

もちろん全く不安じゃない人もいます。

不安な人もいれば、不安でない人もいて、その多様性が人類を存続させてきたわけです。

ただ、不安な人も、不安でない人も、日本やアメリカにいる限り、大半の人は食べ物に困ることはないかと思います。

またロックダウンもずっと続くわけではありませんので。いつか必ず終わりは来ます。

あの武漢でさえ、2ヶ月半のロックダウン後に街が解放されました。

最悪、失業保険や生活保護、フードスタンプなどセーフティーネットがありますから。

でもそんなセーフティーネットがない国もあるんです。

今日は、そんなカンボジアの現状を知ってもらえたらと思います。

カンボジア

日本語ガイドのカンボジア人ゴマン君と

私が3月に業務の関係で訪ねたカンボジア。

私は正直ビックリしました。

なぜなら、まさにそこはレベル1から4(最近は国連も発展途上国と先進国という分け方はしなくなりました)の混じった世界だったからです。

私はてっきり、カンボジアと言ったら、皆が裸足で、舗装されてない土の道を歩いている、というイメージでした。

しかし、そういう風景は田舎だけで、中心街は道もしっかり舗装されていました。

もちろんバイクは多いし、多くはノーヘルメットで。

交通ルールはあるようでなし。警察官もワイロを渡せば多少のことなら目をつぶってくれるそう。

でも、Toyotaのプリウスはたくさんあって、多くの人はスマホでFacebookを見ていて、次世代通信の5Gもすでにスタートしている、という本当に混沌とした国でした。

もちろんスタバもドミノピザもバーガーキングもありました。

ただ、カンボジアという国は海外からの旅行客で稼いできた国なんです。

2018年のGDPにおいて、旅行業界だけで32%。(参照)

現在、コロナのせいで、飛行機も止まり観光客はほぼゼロ。

32%のGDPを占める業界が完全に停止状態です。

日本は観光庁の資料によると、インバウンド需要で伸びているとはいえ観光業はGDP全体の0.6%です。

フランスでさえ、GDPに占める観光業の割合は1.7%ですから。

カンボジアにおける観光客激減の打撃たるや壊滅的です。

カンボジアは大丈夫?

このCNNのビルゲイツのインタビューで、コロナについて色々と聞かれているビルゲイツさんでしたが、お金のある国は何とかなる、でも貧しい国が問題だ、と言っているんですね。

何でアメリカの番組のインタビューで、他の国を心配しているんだろう、と私は思いました。

で、私がカンボジアを訪ねた時に日本語ガイドをやってくれたカンボジア人の友人であるゴマン君に聞きました。

「元気にしていますか?」と。

すると、こんな動画送られてきました。

ネズミとか苦手な人は見ないでくださいね。

もう食べるものがないから、ネズミをタンパク源としてるそうです。

彼曰く、世界情勢に関係なく、カンボジア人でお金のない人はネズミを食べるそうです。

市場でも50円とかで取引されているようです。

また日本のドブネズミなどとは違って、畑のネズミは比較的食べ物として認知もされているとか。

ただ、友人はネズミを食べたのは5年ぶりとのこと。

カンボジア人でもお金のある人はネズミを食べない、と。

「5年ぶりのネズミは美味しかったよ!」とメッセージが来ましたが、本当に食べるものには困っている様子。

もちろんスーパーに行けば、これでもか、と食料はおいてあるそうです。

でも、買うお金がないんですね。

誰も日本から観光に来ないので。観光ガイドは収入がゼロなので。

もう一つ。

こちらは、タガメとゲンゴロウの炒め物です。

何度も言いますが、カンボジアでお金のない人たちは、虫も食べるようです。

これも5年ぶりに食べた、と彼は言っていました。

でも、彼だってツアーガイドとして生きていた間は、虫とかネズミとか手をつけなかったわけです。

ま「これも美味しかったよ!」と言ってましたけどね(笑)

どこまでもたくましい奴なんですよ。

まとめ

もちろんこれを伝えて、私たちは恵まれてます、なんていうつもりはありません。

私の感想としては、本当に彼らはたくましいなってことです。

もちろん、自粛やらロックダウンやらで、これからどうなっていくのか、と日本もアメリカも不安でいっぱいなのかもしれません。

でも、スーパーに行けば、食べ物売ってます。

そして食べ物を買うお金だってあるわけです。

食べ物に困ることはありません。

私たちが、不安で買い占めに走り、SNSではマスコミの情報が拡散される間、カンボジアでは食べるものがないために、ネズミや虫の炒め物を食べているわけです。

世界の片隅にそういう人たちがいることを、頭の片隅で構いませんので、忘れないでもらいたいな、って思います。

カンボジア人の彼はたくましく生きてます。

今度カンボジア訪ねた時は、おいしいネズミを食べさせてくれるそうです。

ニワトリでさえ、、自分で飼い始めてからは鶏肉でさえ食べれないのに。笑