先日、とある屋根の業者さんから見積もりをもらいましたので、その際の様子をブログにしてご紹介します。
今後、読者の方々の家の屋根を交換する際の参考になる話になるかもしれません。
ポートランド郊外、シアトル郊外、バンクーバー・キャマスWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。
家の屋根の営業
我が家の家の屋根ですが、最後に交換したのはいつなのか。
雨もりがする訳ではないのですが、屋根が古びてきているのが、なんとなく外からも分かる今日この頃。
アメリカでは屋根は25年に一度程度取り換えるべしと言われています。
そろそろ我が家も屋根の交換かな、と思っていました。
そんな時に、ドアをノックする人が。
屋根の営業の人でした。
「〇〇という屋根専門業者の者です!」
あらま、なんていいタイミング、と私は思いつつも、相手に屋根を交換したい気持ちをを見せたら、相手の思う壺だ、と平静を装っていました。
「屋根の交換に興味はありますか?」と彼は聞きます。
マスクをして、帽子を畳んで胸に持つ青年。
その青年の丁寧さは私の警戒心を下げるには十分でした。
「話くらいなら聞きますよ」と言うと、青年は嬉しそうに言いました。
「それでは、後日担当の方が来ますので、明日のこの時間はいかがですか?」と。
おい、君が話をするんじゃないのかい!とまるで若いお姉さんに生命保険の話をされて、ついていったら釣り上がったメガネをかけたベテラン営業の方に完璧な営業をされてしまったという、嘘なのか本当なのかわからない話が頭に浮かんだのです。
セール
後日の平日の午前10時。
その屋根のセールの方は約束の時間の10分前には到着していました。
アメリカの業者で、時間通りに来るなんて珍しい。
礼儀正しい青年といい、これまた好印象。
ラグビーでもやっていたのかと思うような胸板の厚いラガーマンが車からおりてきました。
ラガーマンは自己紹介を始めます。
「ヤァ、僕の胸板はどうだい?」とでも言いたげな彼。
軽く話し合うこと5分。
共同家主である妻が今日は不在なことを伝えると。
「家主は2人そろってないとダメなんだよ」とのことで、その日のミーティングはキャンセルに。
家に入らないでも、せめて外から見ていってくれたらいいのに、と思ったのですが。
私が屋根の修理をオッケーして妻がオッケーしないとかあるのかな、と思いその日はお開き。
ラガーマンはまた来週。
三度目の正直
時は、次の週の同時刻。
三度目の正直ということで、彼らは二人組で時間通りに登場。
前回の厚い胸板のラガーマンともう一人。
図体が大きいけれど、猫背であごひげを生やした、つぶらな瞳のクマさんのようなおじさんでした。
彼をクマさんと呼びましょう。
マスクをしてもあごヒゲが見えてしまうクマさん。彼はあまり多くを語りそうにありません。
クマさんと比べると厚い胸板のラガーマンは良くしゃべります。
ラガーマンの腕にはキラキラした高級腕時計が。
やっぱり厚い胸板を反らしています。
この胸板と高級腕時計が僕のシンボルさ!と白い歯を覗かせます。
屋根の点検
私と妻は、実はこの屋根の業者さんとの3度目の約束をすっかり忘れており。
クマさんとラガーマンが屋根に登って点検している間に、屋根の下では私と妻と息子は大慌てで家を片付けていました。
なにせ、この1年間、ほぼ他人が入っていない我が家です。
大慌てで片付けです。
我が家には運動会の「天国と地獄」が鳴り響いていました。
↓ はBGMです。
そんなことはつゆ知らず、屋根の上では淡々と点検を進めるクマさんとラガーマン。
屋根の上と屋根の下、志村けんのコントのような緩急が付いている別世界。
完璧な台本だな、と思いつつ、私と妻と息子は、流れるように部屋を片付けていきます。
そして、家の中が「ビフォーアフター」のように見違えたその時、二人が玄関ドアをノックをしました。
息が上がっていることがバレないように平静を装う私たち。
「中から屋根裏も見せてもらうよ」とラガーマン。
一体、誰に見栄を張りたいのか。
とにかく彼らのおかげで我が家は一瞬にして綺麗になりました。
家もこうつぶやいているはずです。
「10分で片付くなら、いつもこれくらい綺麗にしておいてくれよ」と。
話し合い
点検も一通り終わったところで報告会です。
綺麗になった我が家のリビングとダイニング。
ダイニングテーブルを囲んで皆が席に着きました。
息子だけは、リビングでオモチャをいじっていました。
どうだい我が家のリビング、と誇らしげな私たち夫婦。
どうだい俺の厚い胸板に高級腕時計と白い歯をのぞかせるラガーマン。
そして、何も語らない猫背なクマさん。
どうなる、この話し合い。
後半に続く。↓