先日、初体験として、保護者面談をされる側になってみました。
保護者としての面談って緊張してしまうものだな、と改めて思いました。
今回はちょっと真面目なバイリンガル教育の話です。
ポートランド、シアトル、バンクーバーWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。
私の職業は、塾の先生なので、いつもですと保護者面談をする側です。
しかし、今回初めて面談される側になってみました。
今の時代、保護者面談もズーム(ビデオ通話)でやってもらえます。
そのため、私は職場から参加。
妻は家から参加。
3者で面談してもらえました。
やはりドキドキしてしまうもの。
こんなに保護者の方々はドキドキしながら面談に臨んでいるのかな、と改めて考えさせられました。
息子の状況
息子はアメリカ生まれです。
私と妻は日本育ちの日本人です。
そんな家庭で育った息子ですが、キンダー(年長クラス)に入る前は、英語との接触はほぼゼロでした。
アメリカに住んでいても、英語に触れずに生活することは可能です。
もちろん買い物に行ったりすれば英語でのやり取りはあります。
ありますが、買い物英語なんてワンパターンですから。
唯一アメリカ人の友人といる時だけ、息子も色々な英語表現に触れるくらい。
現地校のキンダーが始まる前に、英語の勉強は何もしませんでした。
むしろ英語の勉強はなるべく遠ざけていました。
どうして英語を勉強させなかった?
どうして英語はなるべく遠ざけていたのか。
それは第2言語の習得においてこんなことが言われているからです。
始めるのが遅ければ遅いほど、第2言語の習得は速い、と。
念の為もう一度。
第2言語としての英語の習得は開始時期が遅ければ遅いほど、速いのです。
ちなみに、上の話は、お父さんお母さんが日本人で、数年アメリカに滞在する駐在の方に限ります。
お父さんがアメリカ人の場合は、全く違う話になります。
話を戻しますね。
英語を習い始める年齢は高いほどよい。
えぇ、英語を習う年齢は高いほどいいの???
英語を始める年齢は低ければ低いほどいいのでは?と思う方が大半かと思います。
日本では幼児の頃から英語教室に通わせている人も多くいるくらいですからね。
日本人の大人の方々は、もう少し早く英語の勉強を始めていれば、と思う方も多いようです。
日本在住の人に限って言えば、別に幼児から英語の勉強を始めようが、問題ありません。
週1時間の英語の勉強で、日本語習得に問題が起きることはないでしょう。
なぜなら、日本在住の場合は、第1言語は日本語ですし、学校生活はほぼ日本語ですから。
ただ、アメリカに来てしまうと話は別になります。
良くも悪くも英語が周りにあふれています。
お子さんが現地校に行き始めたら、本当に英語漬けになります。
あっという間に、お子さんの会話は英単語が入り混じることでしょう。
日本語を使うのが面倒くさくなり、しっかりとした日本語を使えなくなってしまうかもしれません。
最初はお母さんたちも、子供たちが英語を使うことに感心することでしょう。
ただ、これが行きすぎてしまうと逆に日本語の心配が大きくなります。
アメリカで現地校生活が始まると、日本語が使えなくなってしまうリスクがあるのです。
特にプリスクール時代に駐在としてアメリカに来た子たちは要注意です。
会話に英単語が入り乱れている。
日本語も何を言っているかわからない。
そういう状況であれば、一度、英語環境から子供を引き離すことも考える必要があります。
我が子の英語力
今回の保護者面談でも言われたことは、息子は学校は楽しく過ごせている様子。
第一言語がしっかりしているようなので、英語の習得も問題ないでしょう、とのことでした。
息子の担任の先生は、カンボジア出身の先生。
しかも元々はESL(第二言語としての英語を教えるクラス)の先生だったらしく。
面談前、私は少しだけ身構えていました。
「お宅のお子さんの英語力は低いので、家でも英語で話しかけてあげてください。」
などと言われでもしたら、どうしようかな、と思っていたからです。
ま、その場合は、半分聞くふりだけしておこう、と思っていたくらいです
ただ、担任の先生は、さすが言語のプロ。
英語習得において、第一言語(日本語)の大切さを分かってくれていました。
6歳の息子の英語力は、2Gから1Bの間、とのこと。
この指標は、アメリカでは一般的な指標となっているものです。
1Bからが1年生レベルとなりますので、うちの子は、英語力でいうと、周りの子と比べて1学年下のレベルということになります。
ま、ゆっくり学んでくれたら十分です。
どうせ英語の方が日本語より強くなるのですから。
息子も先生が大好きなことを伝えると、先生も喜んでくれていました。
ただ、私が喋り始めた時、マイクがミュートになっていたようで。
まるでズームを始めて使う人のようでした。
我ながら緊張していたんだな、と改めて思いました。
まとめ
初めての保護者面談。
普段はなかなか参加できなかったので、今回ズームでやってもらえたのは助かりました。
また、保護者側の緊張する気持ちもよく分かったので、改めて今後の保護者の方々との面談にも活かせるかと思いました。
幼児の頃にアメリカに来たら、英語習得のチャンス!
と思う駐在の方は多いのかもしれません。
ただ、日本語がしっかりしていない状況で、英語漬けにしてしまうのはリスクがあることも頭の中に入れておいてください。
家を建てるにあたって、基礎工事が何よりも大事です。
基礎工事ができていないと、1階や2階の建築は非常に難しくなります。
駐在(両親が日本人)で、お子さんが幼児の時にアメリカに住み始めることは、この基礎工事をしながら、1階と2階の建築を同時にする、という難易度が非常に高いことをしている認識を持ってください。
今回は、いたって真面目なブログ記事になってしまいました。
こういう真面目なブログ記事は、当校のブログで書いているので、もしよかったら、そっちも読んでみてください。
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