数々のショーイングタイムの後、モデルルーム地獄から抜け出せる、家が売れると思ったら、床下に水が見つかったのです。

ポートランド郊外、シアトル郊外、バンクーバー・キャマスWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。

水とは何かって?

水とは水ですよ!

ゆずでもなくて

すずでもなくて

ましてや

きずでもありません。

私も家も傷だらけですけどね。

床下に水ですよ!

床下に水があっても、この家は住めるのか?

私たちは本当に住んでいていいのか?となりました。

でもですね。

びっくりなことにインスペクションの結果にも関わらず、家を買いたい人は引き続き買いたい、と言ってきたんですね。

なんでそんな床下に水がある家を買いたいの?って思いますよね。

なんでも不動産屋さん曰く、雨が多いオレゴン州で床下に水が溜まることは、別に珍しいことではなく。

ちょっとした近所の建築物によって、床下に水が溜まってしまうことはあるようです。

ただ、床下に水があるのは良くはない、とのこと。

なので、サンプパンプというものを設置すれば、水は抜くことができるそうです。

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実は家を買う人は、家を買うことの条件として、売り手に修理を頼むことができるんですね。

repair addendum というらしいです。

そして、向こうが請求してきた修理費用の総額。

なんと!

なんと!

$15K(当時で150万円相当)

「もう恋なんてしないなんて、言わないよ絶対」 by槇原敬之

の音程で下を歌っていましたよ。

「もう家なんて売りたくはない、売れないよ絶対」

さて、現実逃避はここまでとしまして、床下の水ですよね。

もうここから話が進みません。

それくらい私にとっては大きなニュースだったのでしょう。

床下の水の修理依頼は当然としまして。

床下の水のせいか、屋根裏にもカビが生えてきていたようで。

そのほかにも、ヒーターの修理や、コンセントの修理。

「大きなことから小さなことまで♪ヤンマーディーゼル〜♪」

ヤン坊とマン坊も私の頭の中で歌ってくれていました。

槙原さんだけでなく、ヤン坊とマン坊も応援してくれています。

ここからは、いろいろな業者さんに電話して、見積もりを取ります。

これもなかなか大変な作業でした。

大変な作業という一言で終わらせたくないくらい大変でした。

もう私は泣きそうでした。

修理をしまくれば、家は売れる。

売れるけれど、修理費用がどんどん増えていく。

あぁ、なぜ私は家を売ろうとしているのだろうか。。。

とにかく修理で一番大きな出費になるのが、床下の水。

私も人生で初めて、床下に入ってみました。

自分で見ないことには納得がいきませんからね。

暗いんですよ。

怖いんですよ。

お化けは出てこないでしょうが、ネズミの死骸とかあったらやだな、とか思いながら。

嫌だなぁ、嫌だなぁ。

今度は稲川淳二さんも応援に駆けつけてくれましたよ。

とにかく、床下をほふく前進。

別に何も出てこなかったですけどね。

こんな世界が自分達の床下にあったのか、というのが正直な感想です。

まだまだ知らない世界があるものです。

よし!

床下の水は確かにありました!

嘘じゃなかった!

ただ、ちょっとした水たまりがちょこちょこある程度。

これが問題なんですよね。。。。。

本当に問題なのか?と思いつつ。

でも床下に水は本来はないわけですからね。

自分で納得しました。

床下の修理も含めて、修理条件を全て飲んで、終わりだ。

そう思っていたのですが、なんとなんと。

またもや不動産屋さんから電話が。。。

いつもメッセージでやりとりしていたので、電話があるときは大抵嫌なニュースの時。

ドキドキして電話に出ると。

不動産屋さん「悪いニュースよ。」

oh no….

「買い手の方のローンが金融機関から許可されなかったみたい」

私は空を仰ぎましたよ。

本当にこんなことがあるのか、と。

買い手はローンの申請をしてはいたのですが、昨年度の確定申告をもとに申請していたために、今年度の確定申告をもとに申請をしたら、ローンが許可されなかった、とのこと。

つまり家は売れないということ。

とにかく振り出しに戻るです。

再度、ショーイングタイムの始まり始まりです。

またか!と。

またあのモデルルーム地獄か、と。

私も妻も息子も、本当に肩を落としていました。

脱臼しそうなくらい、肩を落としていました。

しかし考えてみれば、家が売れるまでに色々と修理をして、売れればいいじゃないか、と気を取り直してショーイングタイムです。

2日後

なんと、今回はあっという間にオファーが届いたのです!

今回は、早かった!

金利が落ち着いてきていた、というのもあったのでしょう。

とにかく早かった。

そして、契約書にサインをして、またもやインスペクションです。

違う買い手なので、再度のインスペクションをします。

オークションでも、アクションでもなく、ハクションでもない。

インスペクションです。

こちらとしては負担ゼロで2回もインスペクションしてもらえるのですから。

ありがたいことでしょう。

そして、次の日、修理依頼の到着ですよ。

さすがに$15K(150万円)分の修理費用は越えてこないだろう、と思っていたのですが。

なんと!

修理費用の総額

$20k(200万円)!!!!

え?前回よりも50万円分増えているんですが。

どんどん修理費用が増えていく。

もういじめですよ。

私はいじめられている、そう思っていました。

みんな、この家を利用して、僕をいじめているんだ、と。

ただですね。

いじめられっ子も負けてばかりいられません。

今回は、強気でいけました。

なんと言っても、金利も落ち着いてきたのでね。

敵だと思っていたFRBがバックに付いているようなものです。

普段はいじめてくるジャイアンが、映画だと心強い味方になったようなものです。

この買い手を逃しても、次の買い手がいるって思えたんですよね。

家なだけに、いいえと言えましたよ。

家なだけに、いいえ。。。

はっきりと断ったんですよ。

「200万円なんか修理費として出せるか!」って。

200万円相当は無理ですけど、70万円相当なら業者に修理頼んでおきますよ、と。

そのほかのことは、自分で直しておきますから!と。

そんなわけで、何を修理したのか?

まずはコンセントを直しましたね。

一つ接続が悪かったのでね。

そして、窓も直しました。

これは友人の力を借りて。

そして、ペンキもやりました。

これが想像以上に大変でした。

ヒーターも直しましたよ。

これは記事を書きましたね。

フェンスも業者に頼んで直しましたね。

屋根裏も業者。

床下の水も業者に頼みました。

もうこの1週間で私がどれだけ家の仕組みを理解できるようになったか。

本当に家の売り買いを経験したお陰でしょう。

そして、色々と直し終わって。

ついに契約書に最後のサインです。

サインします。

やった!

家が売れたよ!

家が売れた!

と空に向かって私は叫んでいました。

床下編のまとめ

この2ヶ月弱の間、本当に様々なことに翻弄される日々でした。

家がオファーを受けるまでのショーイングタイム。

毎回のようにモデルルーム並みに綺麗にする作業。

売れたと思ったら、床下に水を始め、修理依頼の嵐。

仕方ないと思ったら、買い手のローンが降りない事件。

またショーイングタイムと思っていたら、すぐに売れるも、高額な修理請求。

地味に自分達で家を修理。

そして、家が売れたので、あとは引っ越し準備です。

引っ越しまで2週間あったのでね。

ゆっくり引っ越しの準備を始めよう、と。

ゆっくりと進めていました。

あれは捨てよう、これは残しておこう、と。

1週間後。

「ケホケホ」

息子が咳をしていたのです。

別に熱もないし、元気そうだし。

でも、念の為、学校は休ませておくか、と。

その夜です。

仕事終わりの私に、妻からメッセージが。

「コロナ陽性!」

え?なに?

それは「妖精」の打ち間違いでしょうか。。。。

それとも、養成?

うちでコロナを養成していましたっけ?と。

あと1週間で引っ越しなんですけど。。。。

1週間で家を出るんですよ?

コロナ陽性は、つまり、家族で隔離ですよね?

発症してから5日間は仕事場にもいけず?

自分が担当している授業どうする?

幼稚園どうする?

いやいや、そっちはなんとかするとしても、引っ越しどうする?

今からだと引っ越しを誰かに頼むのはまず無理。

買い手の人は家に入ってきちゃうよ?

というわけで、最悪のタイミングで、息子がコロナになってしまったのです。

その後、あっという間に息子から妻に、そして私に感染。

コロナと白血球が戦っている最中、私たちは段ボール詰めを完了させなければいけなかったのです!

続く