子育て中の後輩から質問を受けました。環境を整えるとは?と。
せっかくなので、記事にしてシェアしておきます。
ポートランド郊外、シアトル郊外、バンクーバー・キャマスWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。
過去に私はこんな記事を書きました。
こちらの記事、簡単にお伝えするとこんな内容です。
日本人って自分に厳しく、家族に厳しいですよね。もっと自分も家族も大事にしましょうね、という内容でした。
その中にこんな記載が。
「本当に自らを大事にするためには、心の持ちようでは不十分なんですよね。自分の身の回りの環境を整えてあげることが、自分を大事にする上で、大切になってくるんですよね。環境さえ整えば、どんどん自分の力を発揮していく方向に行くと思います。でも、長くなるので、そんな話はまた今度。」
と書いてある部分について、もう少し詳しく教えてください、と後輩からのリクエストでした。
リクエストありがとう!!!
私もその話は「また今度」とか書いているのに、その話をせずにスルーしておりました。
我ながら穴が入ったら入りたいです、本当に。
さて、共働き子育て中の後輩は大変慌ただしい日々を送っているようです。
うちも似たようなもので、毎日が怒涛のように過ぎ去っていく。
そんな忙しい日々において、一度立ち止まって、状況を整理することが大事です。
どうしても自分が頑張らないと、と思っていた後輩。
もちろんそれは大事なことなのですが、自分一人が頑張ってもやがて限界が来ます。
そのため、自分一人が頑張るのではなく、まずは環境を改善し、その後にどうやって周りの人に頼るかを考える必要があります。
環境の改善とは
環境の改善とは、頑張らなくても自然と理想に近づける状態になることです。
例えば、日記を書こうと思っても続かない、としましょう。
ならば、日記を机の上に開いた状態で置いておけばいいのです。
なんならペンも一緒に置いておきましょう。
そうすることで、机に向かうだけで、日記が開かれて、ペンもあるのですから、日記を書くための障壁が減ります。
気合いを入れなくても、努力しなくても、自然と日記が書けるようになります。
これが環境を改善するということ。
自分が頑張るのではなく、行動を妨げる障害を減らしていくことで、自分が理想とする状態に近づくことができるのです。
順番も大事
第1は環境の改善、第2に周りからの支援。
この順番も大事になります。
まず子育て世代が第一に考えるべきは、周りを頼らなかったとして、今自分たちが行っている家事やタスクで省けることはないか、と考えるのです。
ここ大事ですので。線を引いておいてください。
何かしら日々の業務で省けることはないのか、と。
最初から誰かに頼んでしまうと、何も効率化できずに、誰かに外注するだけになります。
外注する前に、まずは日頃の家事やタスクにて、何か省けることはないかを考えましょう。
環境改善の例1:食洗機
例えば、うちでは食洗機の使い方を改善しました。
アメリカの家には、ほぼどの家にも食洗機があります。
うちにも例外なく食洗機があるので、利用しています。
ただ、どうしても手洗いしないといけない食器もあるんですね。
食洗機で洗えない食器といえば、木のおわんでしょうか。
お味噌汁とかを入れるおわんです。
木のおわんって味があっていいんですよね。
お味噌汁飲むのも美味しく感じます。
でも、木のおわんはデリケートなので、うちの食洗機では洗えません。
食洗機で洗えない食器は、手洗いをしなければいけません。
どうして木のおわんは食洗機で洗えないの!と食洗機に文句を言っていました。
皆さんもありますよね。
何かに文句を言いたくなる時。
そんな時こそチャンスです。
文句を言いたい時は、環境を改善できるチャンスです。
考えた結果、木のおわんは棚の奥にしまいました。
木のおわんを使えない状況を作りました。
木のお椀を使わない、ということは、手洗いをせずに済む、ということです。
これで木のおわんだけ手洗いするタスクを減らすことができました。
また、コップもいくつかあったのですが、息子がどんどん使うんですよね。
どんどん使うから食洗機はコップで埋まっていました。
そこで、余分なコップはしまって、1人一つのコップにしました。
そうすることで、息子が次から次へとコップを使わせないようにしたのです。
こうすることで、手洗いが必要な食器を減らし、食洗機に占めるコップの割合を減らしました。
なるべく手洗いは減らして、食洗機をフル活用できる状態にしたわけですね。
こういうちょっとした改善が、効いてくるんです。
環境改善の例2:お兄ちゃんの送り迎え
その他には、息子の学校への送り迎えがあります。
5歳児が1人で電車に乗る日本では信じられないでしょうが、アメリカでは、10歳以下は一人で外を歩かせられないんですね。
つまり、学校にも1人で行かせられないんですね。
オレゴンには明確に年齢を規定している法律はありません。
法律は存在しないのですが、なんとなく皆さんそういうルールになっています。
そのために、朝と放課後に、息子の送り迎えに親が必要なのです。
ただ息子も10歳になりましたので、帰りは一人で帰ってこい、と伝え一人で帰ってくるようにさせました。
最初は怖がっていましたが、今となっては全く問題ありません。
お迎えの時、私は娘を抱えながら、息子の学校まで行く必要がなくなりました。
環境改善の例3:ダイソン掃除機のスタンド
その他にも、ダイソンの掃除機があるのですが、これを立てておけるダイソン置き場を用意しました。
友人から勧められて購入したのですが、これが大ヒット。
今までは、掃除機を床に寝かしていましたからね。
充電させるのも一手間でした。
でも、ダイソンの置き場を作って、一つの手間が省けました。
環境改善の例4:揺れて座れるアイテム
その他にも、バランスボールも大活躍です。
赤子を抱っこして揺れるのは大変なのですが、バランスボールに座りながらだと、揺らすのが楽になるんです。
立って揺らさなくても大丈夫でした。
これは大変役に立った道具でした。
またソファもそうですね。
2階に運ぶときに大騒動となった揺れるソファ。
これも買って大正解でした。
他にはなんでしょうか。
今までお買い物は週末に家族で行っていたのですが、私の仕事帰りに買い物をしてくるようになりました。
そうすることで、仕事から帰るついでに買い物ができますし、また週末に買い物に行く時間を省くことができました。
と、色々とやり方を変えて、これでもかこれでもか、と試行錯誤して、時間を捻出しました。
外注
ただ、それでも環境改善だけでは限界が来ます。
環境を極力改善したら、最後の奥義、外注です。
外注1:食事
娘が生まれてくる前に、いろいろなサービスを試してみました。
作り置きが届くサービスや、冷凍食品が届くサービスなど。
ただ、どれもうちには合わず。。。
そこで日本人の友人にお願いして、友人に週1回、食事の作り置きを作ってもらいました。
我が家にとってその友人はまさに救世主でした。
出産後のひと月ちょっと。本当に本当にお世話になりました。
外注2:ベビーシッターさん
その他には、ベビーシッター(ナニー)さんを雇いました。
結構お金はかかったのですが、それでも来てもらってよかった。
娘をお風呂に入れてくれたり、娘を抱っこしてくれたり、家の掃除をしてくれたり。
やはり一番苦しい時は、他人に家の中に入ってきてもらうと、雰囲気が変わって助かります。
どうしても夫婦ギスギスしてしまう時がありますからね。
他人が家に入ってきてくれると、そのギスギス感は薄くなります。
外注3:息子の友人たち
また、事前に息子の学校の友人のお母さんお父さんたちから誘われていました。
よかったら息子ちゃんうちで遊んでいいからね、と。
お言葉に甘えて、息子はいろいろな家庭に呼ばれて、外で時間を過ごしてもらいました。
私も妻もどうしても息子のために時間が取れなかったので、これも本当に助かりました。
また日本人学校の送り迎えの際にも、色々と周りの人にお世話になりました。
まとめ
そんなわけで、環境を作るってとても大事なことなんですね。
ちょっとした改善でいいと思います。
そのちょっとした改善の積み重ねが、あとあと効いてくるのです。
そして、ある程度改善ができたら、家族の外の人たちにどう頼れるかを考えてみましょう。
また、行政サービスも調べてみましょう。
ちなみに、その後輩は、地元の役所に電話してファミサポをふる活用することにした、とのこと。
産後で夫婦ともにメンタルと体力のダメージを受けていた去年、行政を頼ればよかったと思えるサポートも知れました、と。
そうなんです。
行政のサービスっていいのがたくさんあるのに、あまりアピールが上手じゃないですからね。
日本にお住まいの方なら、どんどん行政のサービスを活用していきましょう。
行政サービスを探すなら、Webサイトよりも直接市役所などに電話してしまった方が速いですよ。
というわけで、子育てで忙しい日々を送っている方、もう限界だ!となっている皆さん。
大丈夫です。
おそらく世界中で子育てをしているご家庭は、同じような状況です。
まずは、環境を改善できるかどうか考えてみましょう。
自分が頑張るには限界があります。そのため、頑張るというよりも、自然と理想の状態に近づけるように、環境を改善しましょう。
わが家の話で言えば、より多くの食器を食洗機で洗えるようにしたり、息子の送り迎えを無くしたり、バランスボールや揺れるイスを購入したり。
そういった地道な改善がちょっとずつ余裕を作ります。
そして、周りの友人や、行政などもじゃんじゃん頼っていきましょう。
なかなか更新されないこちらのブログですが(申し訳ありません)
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