家族って、血のつながりじゃない。
家族とはどれだけの時間を一緒に過ごしてきたか、と思っていた自分がいました。
アメリカには養子のいる家族が珍しくありません。
友人の家族にも、その友人とは血のつながりのないお兄さんがいて、私からしたら普通の家族でした。
血の繋がりって所詮は人間の思い込みなのでは、とさえ思っていた自分がいました。
いとこ会へのお誘い
そんな私に届いたのは、いとこの1人、Yちゃんからのお誘い。
「この日にいとこ4人くらいで集まるけど、こうちゃん日本に戻ってるのなら、参加しない?」
と、かるーいお誘い。
そうです。こうちゃんとは私のことです。
今までYちゃんとは何度も会っているし、いとこ4人くらいの集まりなら、と参加を表明。
しかし、当初いとこ4人の集まりだと思っていたら、次々と参加表明する他のいとこたち。
結局9人が集まることに。
うちのいとこは多いのです。
もちろん中には会った記憶のない人もいる様子。
大人数の集まりはあまり好きではない自分。
場所も新橋で、全然いったこともない場所。
大都会、人混み、電車に乗るのも面倒。
人はその会に行きたくないと、いくらでも言い訳を作りがちです。
でも、今さら欠席します、とも言いにくく。
「参加したらみんな喜ぶと思うよ」とうちの母の後押しもあり、いざ新橋へ。
いとこ会
少しずつ集まってくるいとこたち。
あぁ、この人知ってる。でも誰か全然わからない。
あぁ、この人も会ったことはある。。。はず。
SNSで繋がっているこの人は、あの人だったのか、と色々と謎が解けていく。
微かな幼少期の記憶を頼りに、話を始める。
てっきり異業種交流会のような手探りな雰囲気になるのかと思いきや、みんな、和気あいあい。
そう、まるでお正月の親戚の集まりのよう。
あぁ、なんか久しぶりだ、この感覚。
「どうしてこうちゃんは今回日本に戻ってきているの?」と聞かれ。
私が「ビザ更新です」と伝えると
おぉ!ビザ更新!?何それ?かっこいい響き!
なんて勝手に盛り上がる感じ。
私にとっては、ビザ更新なんて免許更新と大差ないのですが。
実際に、アメリカ滞在免許みたいなものですし。
もし更新できなかったら、国外退去しなくてはいけない瀬戸際なわけですし。
でも、そんなビザ更新の事情を知る由もなく、いとこたちは労働許可証のビザとクレジットカードのビザをかけて盛り上がっている様子。
なんだこの人たち。
面白い。。。
そして二次会は別の場所となり。
事件は起きました。
Mちゃんのスマホが、グループ写真を撮る際に、ストンと棚から落ちたんです。
それも固定された棚と棚の隙間に。
隙間に入ったスマホは、全く手の届かないところへ。
これは大変と、一同おおあらわ。
店員さんは、その隙間に落ちた物は諦めてください、と全く助けてくれず。
当人のMちゃんは、救急に携わっているのに、どこか抜けておりまして。
うちの母も抜けており、そして私自身も結構抜けており。
なんだか他人には全く見えず。
Kちゃんを筆頭に、皆でどうにかしてMちゃんのスマホを取ろうと悪戦苦闘。
結局、お店にいた3時間かけて、色々とやらかしつつも、なんとかMちゃんのスマホを無事にゲット。
でも、その過程において、いとこたちの姿を見ていて本当に思いました。
Kちゃんが建築一級士の知識を使ったのかどうかはわかりませんが、一所懸命にスマホを隙間から救出しようと悪戦苦闘して諦めない姿。
Yちゃんが、会の言い出しっぺなのに、演劇のパンフレットを見ながら、みんなと適当に会話している姿。
私は私でAちゃんと子育て論議をしつつ。
みんなそれぞれが好き勝手に動いていて。
でも、出番が来たら、全力出しますよ、感。
やる時はやりますよ、やらなくていいならやりませんけど、感。
なんだか、他者の中に自分自身を見ているようで、ワイワイやっていながら、私はちょっと感動さえしていたのです。
よく聞きますよね。
会ったことのない自分の親に会いに行く人。
ドキュメンタリーとかでありますよね。
そんな彼らの気持ちが少しだけ分かりました。
自分のアイデンティティーを他人の中に見えた時に、自分もこの世の中にいていいんだ、って思える安心感。
こういう人たちがいるから、自分が今存在しているんだ、という目には見えない昔からのつながり
そんな感覚を得られたいとこ会だったのです。
よかったです。参加できて。
まとめ
私は今まで、家族の血のつながりは、どこか人間の勝手な思い込みだと思っていました。
でも、いとこ会に参加して思いました。
ほとんど時間を共にしてこなかったいとこなのに。
この家族みたいな感覚はなんなんだ、と。
これを血で説明しなかったらなんなんだ、と。
自分の母の母、つまり祖母と祖父の血を引き継いだおじさんたちとおばさんたち。
そんなおじさんとおばさんがいるから、いとこたちがいて。
そんないとこたちの中に、自分のアイデンティティを見つけた自分。
まるで自分を他者の中に見ているかのような。
そんな不思議な不思議な体験ができたいとこ会でした。
いとこ会、参加できて本当に良かったです。