巣鴨アドバンススクールは、元々は東京の巣鴨から始まった学習塾になります。
日本校は神奈川県の相模原市(麻溝台校、若松校、星ヶ丘校)にあり、アメリカ校は、オレゴン州ポートランド、ワシントン州バンクーバー、ワシントン州レドモンドにあります。
私自身が帰国子女、オレゴンの大学卒業生だったのもあり、それが縁となり、アメリカ校がスタートしました。
- 2008年 ポートランド校開校(OR州)
- 2010年 バンクーバー校開校(WA州)
- 2016年 レドモンド校開校(WA州)
- 2018年 巣鴨キッズ プリスクール開校
こうやって書くと、淡々と拡大してきているんだな、と思うかもしれませんが、全くそんなことはございません。
本当に一つ一つの校舎開校がドラマのように大変でした。
ポートランド校の開校前は、空いている物件自体が見つからずに、諦めかけました。
そもそも、リース物件には二つの種類があります。
オフィス(事務所)とリテール(小売)です。
オフィスとは小さな部屋をさし、リテールとはスーパーが入るような大型のスペースを指します。
その二つの違いも知りませんでした。
なので、大型スペースのリテール(小売)ばかりに電話をかけていました。
別にスーパーを開くわけでもないのに、リテールばかりに電話。
でも、リテールって基本的に塾が必要とするスペースの50倍の広さ。
塾程度の大きさのスペースはもちろんリテールには無いわけです。
500sqft以内で借りられるスペースはありますか?と向こうにしてみたら、アホな質問をし、断りの電話を受けること8件目くらいでしょうか、電話の相手の方が、「あなたが探しているのは小売ではないでしょ。オフィスのリース物件をあたりなさい。」
そう言われて、見つけたのが今のポートランド校があるべサニーでした。
名前も覚えていませんが、このかたの助言がなければ、私はリテールに電話をかけ続けていたことでしょう。
生徒は4人からのスタートでした。

開校2年目でビザ更新が却下された時は、何度も天を仰ぎました。
結局1年間ビザの発給を待ちながら私は日本滞在をしていました。
この大変な1年間を乗り切れたのも職員のおかげです。本当に頭が上がりません。

バンクーバーはポートランド校から片道50分、バンクーバーに住む方々の強烈なお誘いで、生徒も多くなり、校舎の開校にまでつながりました。
レドモンド校も、開校前の準備で何度もポートランドとシアトルの往復をしました。私の体は使い物にならなくなっていました。
巣鴨キッズ(プリスクール)は、塾とは同じ教育業界にも関わらず、全く異なった業界であることを日々痛感しています。

ただ、どんなに苦しい時も、手を差し伸べてくれる人がいました。
自分の力でここまでこれたとか、これっぽっちも思っておりません。
もう子ども達も保護者の方々もわかっていますからね。
みとのや先生は見切り発車が得意だ、ということを。
巣鴨アドバンススクールが目指すのは、人が人を大事にする社会の構築です。
大それたことをと思われるかもしれませんが、理想を掲げずに現実とは闘えません。
理想のために、まずは私自身が生徒たち、保護者の方々を大事にすること、そこから始まると思っています。
理想と現実の狭間で、反省しない日々はありません。
それでも教育は楽しい。もう20年近くはまっています。
ハマりやすく飽きやすい私にとって、20年も教育にはまっているのは初めてです。
毎年、新しい生徒が来ては課題を与えてくれます。
子どもたちの成長が私の活力源です。
当校のウェブサイトもご覧ください。