11月のサンクスギビング中、私は弟の結婚式に参加するために日本に一時帰国しておりました。そう、カナダ経由で。

それはそれは、恐ろしい旅の始まりだったとも知らずに。。。

アメリカからカナダ経由で日本に一時帰国、またはアメリカからカナダに行く人は必読です!

ポートランド郊外、シアトル郊外、バンクーバー・キャマスWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。

家を出る前

カナダ経由での日本への一時帰国。

私は弟の結婚式のために帰国するために、準備をしていました。

自分の子が生まれてから約2年。

1人で日本だなんて、これほど鼻血が出てしまう案件があったでしょうか。

私はウキウキを通り越して、ルンルンでした。

出発の前日、エアカナダからチェックインの案内が来ていたので、私はノートパソコンで手続きを進めていました。

すると最後の最後に、ビザの番号入力を求められました。

180カ国渡航可能な日本のパスポートをなめるな!

と調子に乗っていた私は、ここの注意事項をしっかり読んでいませんでした。

これがすべての間違いの始まりでした。

当日の朝、私は迷っていました。

今回の帰国にノートパソコンを持って行くかどうかを。

いつも日本に持って行っては結局パソコンを使わなかったからです。

それを妻にも指摘され、今回はアイフォンだけを持って行くことにしました。

これも間違いでした。

空港にて

小さい子と家を出ようとすると、一筋縄では行きません。

やっとの事で妻と息子に送ってもらってポートランド空港(オレゴン州)に着いたのは、出発時刻の1時間半前。

私はなんとか間に合ったと一安心。

カナダ行きなんて国内便みたいなものですから。

1時間以上あれば楽勝!なんて思っていたのです。

これも間違いでした。

おさらいしましょう。以下が私が犯した3つの間違い(学び)です。

  1. 日本のパスポートだからと言って油断しないこと
  2. パソコンは可能な限り持っていくこと
  3. カナダ便だって時間に余裕を持って空港に到着すること

恐ろしい旅の始まり始まり

チェックインカウンターで並ぶこと5分。

もうすぐ2歳になる息子は待ちきれずに「アーーーーー」と高い声を発しながら辺りを走り始めました。

妻も中腰で彼の後を追いました。

私はそれを微笑ましく思いつつ私の番になったので、カウンターでパスポートを見せました。

するとカウンターのお姉さんが世にも不思議な質問をしてきたのです。

「お客様、ETAはお持ちでしょうか?」

Eta???PTT???PPAP???私の頭の中ではアルファベットが羅列していました。

するとアメリカのEsta同様、カナダも入国するときにお金を取り始めたのだと。

2016年から始まり、そのEtaなしで入国できる猶予期間も11月10日(ちょうどこの日の1ヶ月前)で終わったのだと。

だからetaがないとフライトに乗れないと。

私は最後の最後まで、信じられませんでした。

「え?だって僕は日本人ですよ。。。誰もが羨む日本国のパスポートを持っているんですよ!」と。

もちろんそんな心の声は伝えられず。

「お客様、オンラインでETAの申請は可能です。ただ最大で48時間かかりますので、今回のフライトは無理かと思われます。最近はEtaのせいで毎回少なくとも数人は飛行機を逃しています。」

( ̄□ ̄;)

私はパスポートを返してもらい、近くのベンチに腰掛けました。

「落ち着け。落ち着くんだ。今自分にできることは何かを考えろ!」

オロオロ(゚ロ゚;))((;゚ロ゚)オロオロ

こうなったらEtaを申請するしかないじゃないか。

とにかくオンラインで申請だ!と気を取り直しました。

私は勢いよくカバンを開けて、探しました。

でも、探しても探してもありません。

そうです、今回に限って置いて来てしまったノートパソコン!

いつもは持ってくるのに、今日に限って持ってこなかったパソコン!

なんてことだ!

ノートパソコンさえあれば、入力もあっという間なのに!

この時ばかりは自分で下した決断を悔やみました。

妻のせいだ!いや、妻のアドバイスに従った自分が悪い!いや、誰が悪いとかそういう問題ではない!

と、心の中で葛藤。しかし私は気を取り直して、

「大丈夫、ノートパソコンでなくてもアイフォンがあるじゃないか。今のご時世、アイフォンでなんでもできるはずだ。」

そしてアイフォンを取り出し、小さな画面と格闘しつつ、指定のウェブサイトへ。

必要事項の記入

まずは名前から入力。

すべてを入力するのに一体何分かかったのでしょうか。

1分1秒が差し迫って来ます。

まるでミッションインポシブル(MI)の時間と格闘するトムさん。

頭の中は、MIのBGMが流れます!

これで間に合わなければ、弟の結婚式には間に合わず、子なしの優雅な一人旅もなくなってしまう!と。

ただ、アイフォンで入力して良いことが一つだけありました。

「自動入力機能」

名前や住所、電話番号などすべてを自動で入力してくれたのです。

これはラッキーと思い、運は我にあり!

そう思ったのもつかの間、今度は国の選択。

タップするとスクロール画面が出て来て、Aの国から始まります。

それを私は高速スクロールでJまで行き、Japanを選択。

国の選択がなんと3回もあり、この高速スクロールを何度もやりました。

パソコンだったらJと入力すれば済むのに。。。

そして、すべてを入力し終わると、次へのボタンを押しました。

すると、次のページに行ってくれないのです。

何度押してもダメ。

私は愕然としました。

私は再度、一から戻って全てを入力。

またの国別高速スクロール。

そして次へ。

それでも次のページに行きません。

近くにアメリカ人の方がいたので、その方に相談すると、ちょっと見せて、と言って私のアイフォンを手に取りました。

そした画面をじっくりとスクロールして一つ一つを確認し始めるではないですか。。。。名前はいいでしょ。住所もあるし。。。。

「ちょっと!時間ないんで!わからなければ、わからないって言ってくれたらいいですから!」

とは小心者の私は言えず。

何も助けにならないアメリカ人に時間を取られること5分。

私はもう諦めかけていました。

ごめんよ、弟よ。

お兄ちゃん結婚式出れない。。。

いや、それ以上に俺の自由気ままなひとり旅が。。。。

すると、目の前には息子を抱えた妻が。

ガッツポーズで「諦めないで」とのメッセージ。

まるで安西監督に励まされるミッチーの気分でした。

「諦めたらそこで試合終了ですよ」

勇気をもらった私は、何ができるかを考えました。

そう、考えるんです。

そして、たどり着いた結論。

自分のアイフォンが悪いのかも。

妻のアイフォンなら入力できるかもしれない、となぜか思い、妻のアイフォンを借りました。

後でわかったことですが、私のアイフォンの自動入力機能が原因で次のページに行けてなかったのです。

いまだにそれが何故なのかは分かりませんが。

妻の携帯で、また一から入力を始めました。

「アー」と叫ぶ息子と追いかける妻。

私は妻に心で「すまん」と彼らの存在を意識から消しました。

再度、入力作業へ。またまた高速スクロール。

時間は出発まで1時間。

頭の中はミッションインポシブルのBGM、私は完全に無理難題に挑むトムクルーズ。

私は完全にあのイケメンと一体でした。

やっとの事で全てを入力し終えました。

「次へ」を押しました。

私は祈るような思いでした。

すると、祈りが通じたのか、なんと今まで行けなかった「次のページ」へ行けたのです!

次はクレジットカードの入力画面。

私はカード番号を入力。

よし支払いだ!

支払いボタンを押すと、「denied」との表示。

Σヽ(`д´;)ノ うおおおお!なんたる仕打ち!

(クレジットカードにも制限があるのもあり、カナダで使うためには手続きしないといけないのもあるようです。)

私は再度深呼吸をして、違うクレジットカードで試してみることに。

これでどうだ!

「accepted」との表示!

やった!やったよ!

妻と息子を探すと、「アー」と叫びつつ走り回っている息子。

そしてそれを中腰で追う妻。

私は我に帰りました。

(↓は日本の帰国時に使っていたsimカード、めっちゃオススメです!)

カウンターへ

「そうだ!喜んでいる暇はない。とにかくカウンターへ。」

そして、カウンターのお姉さんに「これですよね!」と見せると、それは支払い完了の文面だから、メールが届くはずよ。とのこと。

( ̄□ ̄;)!!

まだ続くか、この仕打ち。

メールが届かないと、飛行機には乗れないのか。。。

頼む!どうか!頼む!

メールボックスをにらみつつ時間は刻一刻と過ぎていきます。

飛行機の出発時間まで残り50分。

もう無理かと思ったそのとき、ピロン!という音とともに新着メールが!

メールを開くと、ETA許可との文面が。

「これですか!」とその画面をお姉さんに見せると、お姉さんも驚いた様子。

「それよ!よく間に合ったわね!」とのこと。

私は興奮状態でした。

お姉さんに飛行機に乗れるかどうか聞きました。

すると「間に合うとは思うけれど、とにかく走ってくださいね!」との指示。

私は速攻で走り始めました。

すると後ろから「パスポート忘れてますよ!」とのお姉さんの声が。

私は慌てて戻り、パスポートをポケットにしまうと、遠くにいる妻に合図!

丸のサイン。

とにかく私は荷物検査のところにダッシュ。

結局息子とはいつもの別れの儀式であるハグもキスもせずに。

私は荷物検査を通って、ダッシュで乗り場まで行きました。

ホット一安心

他のお客さんはまだロビーに座っていて、フライトを待っている様子。

(;´Д`)

やっと間に合った。

ミッション完了したトムさんもこんな気持ちなんだろうな、と勝手な思い込み。

トムさん。。。今日であなたに近づけた気がするよ。。。

安堵の一息。そして興奮が冷めやらなかったので、妻に慌てて電話。

「ごめん、俺、間違えて(妻の)アイフォン持ってきてないよね?」

妻「大丈夫、だってこうやって話できてるでしょ。」とのこと。

そうです、妻のアイフォンを持って来てしまっていたら、電話が通じているはずもなく。

アホな心配をしていました。私はまだ興奮状態だったのです。

ちなみに私とお別れの挨拶ができなかった息子は、四つん這いにひれ伏し、ドラマチックに泣いていたとのこと(笑)

と言うわけで、今回学んだことは3つ。

  • ミッションインポシブルをしたくなければ、カナダに行くときは、まずはノートパソコン持参
  • 時間には余裕を持って、そしてアイフォンの自動入力は使わずに
  • クレジットカードもカナダで使えるものを利用する

何よりも事前にEtaの取得しておけば、上の3点は必要ありません!

まとめ

ETAさえ取れていれば、私の話は全く参考にしなくて大丈夫です!笑

日本へ一時帰国の際は、こちらのsimカードがオススメ!

日本は無料のwifiが非常に限られているので、simカードなどは必須です。

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