こちらの記事は2016年のものに加筆、修正したものです。
うちの子は1歳半(2016年)になるのですが、最近は服の脱ぎ着に苦労しています。
汗をよくかくので、着替えさせるのですが、必死で抵抗するんですよね。
そこで無理やり着替えさせると、がん泣きします。
また最近では無理やりも通じないほど力がついてきました。
でも、とある時「お着替えするよ」と言って待っていたんですよね。
とにかく待つ。
すると、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりして、その間もずっと私を見て様子をうかがっていました。
その後に、すっと自分から頭を出してきました。そしてすんなりと着替えが終わりました。
あれ?必死こいて追いかけまわさなくてもいいのか、と。
あぁ、大人にもタイミングってあるよなぁ、と。
大人と同じように、この子にもタイミングがあるんだろうなぁ、と。
この子も一人の大人だった、と改めて思いました。
そのタイミングを待てるかどうかって、信頼関係ができているかどうかなのです。
親への不満
子供達からよく出てくる親への不満として、勉強しようとする時に限って、勉強しろって言われてやる気をなくす、ということを聞きます。
これも信頼なんです。
子どもが自ら勉強を始めるタイミングがあるわけです。
でも親は勉強していない子どもを見て焦るわけですね。なんとかしなくちゃ、と。
これは、完全に親が子どものことを信頼していない証拠です。
でもね、先生。。。多くの保護者はこう返してきます。
「私が言わないと、本当に宿題をやらないんです。困るのは子どもじゃないですか。やはり私が言わないと。。。」
はい、困るのは子どもなんですね。そして親はどうして、子どもを困らせないように動いてしまうのでしょうか。
それは困った時に、うちの子はその困難を乗り越えられない、と思ってしまうから。子どもの力を信頼していないからなんです。
別に宿題忘れたっていいじゃないですか。困るのは本人なんですから。そうやって困って初めて「宿題やっておこう!」ってなるんです。
困った時に、助けて!と来たら、もちろん助けてあげてください。
子どもが求めていないのに、与えたところで、何もいいことはありません。
相手を信じる
何かを伝えて、それをやって欲しい時、相手を信じる事って大事です。
うちの子の着替えでいうと、「この子は着替えが嫌いなんだ」って思って着替えなさいと命令するのか。
それとも、タイミングが合えば自分から進んで着替える子、と思って伝えて待つのか。
ちょっとした違いなんですけどね。この微妙な違いって、子供は感じちゃうもんなんです。
なので、彼を信頼して待つことにしました。
あ、今は着替えたくないのね、それなら待つよ、って感じです。
信じて待つ
この信じて待つ事って、子供を教える上でもとっても大事なことなんです。
わからない、できない、したくない、そうなった時に、今はタイミングではないんだな、と理解してあげることが大切です。
数学を教えている時に、わからなそうにしている生徒がいたら、私はこう伝えます。
「今はわからなくてもいいから、とにかく聞いておきなさい。聞いておけば、種は入ったことになるから、タイミングが来ればその種から芽がでるよ。わからないから聞かない、それでは種は埋まらないし、芽も出てこないよ」と。
そう伝えると、子供達も分からなくてもいいのか。とにかく聞いておこう、とやることが明確になるので安心できます。不安になる必要がないんです。自分を責める必要もない。
分からないから聞かないのでは無く、分からないからとりあえず聞いておこう、この姿勢ができればもう十分です。
まとめ
子供の着替えから色々と学ぶ新米パパです。
親が子どもに与えられることって、信頼関係くらいしかありません。
親子の信頼関係が強い子は、人を信頼できる子になります。
人を信頼できる子は、社会の中でも、信頼できる人を見つけて成長していくことでしょう。
その信頼関係の構築のために、親は子どもにうるさく言うのでは無く。。。と言っても何も言うな、と言うことではありませんよ。言うべきことは言いましょう。
でも、本当に大事なことは、子どもを信頼しているかどうか。信頼した上で、発する言葉は、子どもにもプラスとなることでしょう。
子育てって本当に大変。でも毎日が学びでもあり、楽しくもあります。息子には感謝しかありません。
