先日職場近くのスタバに行った。

Can you help me?

ふと見ると、でっかい黒人のおじさんに声をかけられた。

本当に背も高く、ビビってしまった。

「うん、何?」

と聞くと

How do you do that? と

自分のマフラーを指差して、どうやってやるのそれ?と聞いてきた。

自分のマフラーはY字で巻いていた。

日本の高校生なら誰もが知ってる入門的な巻き方だ。

そのおじさんはこう言ってきた。

「今日だけで2人見かけてね。君みたいに巻いてる人を。

最初の人には声かけられなかったから、君を見つけた時は絶対に声をかけようと思って。」

と、とても低い声で言われた。

その後、巻き方を教えたら、おじさんは満足そうだった。

もちろんこちらも悪い気はしなかった。

他人に声をかけられることがポートランドではよくある。

先日のトレジョに行った時もそうだ。

雪が降る前で、たくさんの人がレジに並んでいた。

後ろに並んでいたおばあちゃんに話しかけられた。

雪が降らなければいいけど、と。

そうですねー。子どもたちは雪を心待ちにしてるけど。

と言ったら、私も若い時はそうだったわぁ、と笑いながら言ってきた。

そのあと、息子が後ろに下がって、おばあちゃんの買い物カゴを蹴ってしまった。

「ごめんなさい」と私がいうと、大丈夫よ、とおばあちゃん。

息子はこう言ってきた。

「僕の目は顔の前についてるから、後ろが見えないんだよね。後ろに目が付いてたら見えるんだけど。」とバツが悪そうに言ってきた。

私は大笑い。それをおばあちゃんに通訳するとおばあちゃんも大笑い。

それを聞いていたレジのおじさんも大笑い。

こんなことが日常にあるのがポートランドであり、アメリカだ。

見知らぬ人と、たわいもない会話が生まれる。

もちろん変な人もいたりするけど、それも面白さの一つ。

特にポートランドは小さな都市だからか、よく声を掛け合ってる。皆気さくだ。

日常に見知らぬ人と声を掛け合えるかどうか。

それが街の過ごしやすさにも関わってくるのかな、と。

自分も周りの人に声をかけていこうと改めて思った1日だった。