このブログ記事にたどり着いたということは、おそらく「うるさいクラス」などで検索して来られた方でしょう。

アメリカ・オレゴン州とワシントン州で巣鴨アドバンススクールという塾と巣鴨キッズという幼稚園をやってます。みとのやです。

これを読んでいる方は、うるさいクラスをどうにかしたい、と考えている先生かもしれませんし、うるさいクラスにいる生徒かもしれません。

お疲れ様です。そんな検索で来られた方は、本当に真面目な方なのでしょう。

お困りの先生なのであれば、ここに書かれていることを実践して、ピンチをチャンスに変えてください。

生徒であれば、あくまでも参考に。先生にそれとなくこのページを知ってもらうでもいいですし。信頼関係があるなら、こんなやり方があるよ、と伝えるのもありでしょう。

もったいぶらずに結論から。

クラスを静かにさせる方法は一つのルールを伝えることです。

その一つのルールとは何か。

それは「人の話を聞くこと!

クラスのルールは「人の話を聞くこと」とクラスで発表すること。

本当にこれだけなんです!

びっくりですよね。たったこれだけのルール設定でいいんですよ!

えぇ?そんなアホなルールで?と思った方は、ぜひ下の体験談を読んでみてください。

このルールの徹底をしていけば、クラスはあっという間に静かなクラスになることでしょう。

応援しています!

以下は私の体験談です。

おかげさまで、こちらの記事ですが、20,000PV達成しました。(2021年12月時点)

たくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございます。

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まだまだ教員としていっぱいいっぱいだった時代です

うるさいクラス

一人の後輩から相談されました「クラスがうるさくて困っている」と。

私も同じような悩みを抱えていた時期がありました。どれだけ怒鳴っても、静かにならないクラス。

一人を注意したら、「先生、なんであいつは注意しないんですか?」と言い返され。

私も意を決して、黒板を思いきり叩いたら、一瞬だけ静かになるも、すぐにぶり返す。

何をやってもうまくいかない。

どうしたらクラスは静かになるんだろう。。。

もう教室に戻りたくない!そう思ったこともありました。

先輩からのアドバイス

本当にどうしようもなくなった時、先輩からアドバイスをもらいました。

それは、目からウロコが落ちる体験でした。

「クラスを静かにさせるのが目的ではない。生徒にルールというのを分からせるチャンスなのだ」と。

「え?この状態がチャンスですか?」私はびっくりしました。これほどのピンチなのに、チャンスと言われたことに。

先輩はこう続けます。

うるさくする生徒はな、ルールがわかっとらん。サッカーでいうと、ルールを知らずに、手を使ってボールで遊んでいるようなものじゃ。

そいつらに手を使うな!と言ったところで、ルールを知らないのだから、手を使いつづけるだけじゃ。

まずはルールを教えること

笛を吹くのは、ルールの説明が終わってからじゃな。」

「分かりました。ルールを教えると言うことですね。。。。

例えばですが、人の話を聞く。

これをルールにするとかでいいですか?」

「そうじゃな。人の話を聞かないと、何も始まらん。

人間はな、生まれる前から耳だけは聞こえているからな。

まずは人の話を聞く、これはルールだと言うことを伝えてみることじゃな。」

先輩からのアドバイスとして、こちらもどうぞ。↓

生徒たちに伝えたこと

私はすぐに先輩から言われたことをやりました。

生徒たちにはこのように伝えました。

「今日は授業の前に大事な話があります。

先生のクラスでのルールを発表します。

それは、「人の話を聞く!」です。黒板に書いておきますね。

もちろん、先生はみんなと話をしたいし、それを楽しみたいと思っています。

しかし!先生の話を聞かずに、皆が話を続けたら、授業になりません。迷惑です。

授業を聞きたい人も聞けません。

そのため、話をしたい人は教室の外で話をしてください

いいですか。話をするな、と言っているのではありません。話をしたい人は、外に出る。

または授業が終わってから話をする。

これを先生の教室のルールとします。以上!」

ルール説明に使ったのは3分未満。これで終了でした。

クラスの変化

これ以降、喋る生徒はいなくなる。。。。なんて簡単にはいきません!

でも、クラスで少しでも生徒がうるさくなると

「話は外でしろよ」などと生徒同士で言い合ってくれました。

私は正直びっくりしました。こんなことでいいのか・・・と。

もっとめくじらたてて、お前らうるさい!バン!と黒板をたたく必要はないのか、と。

結局、授業を聞きたい生徒もいたのです。

しかし、彼らも目立つことはしたくなかった。

自分だけ正義ぶって「だまれ!」なんて言えなかったのです。

そこに、ルールという目には見えないけれど、確かなものができた。

黒板を指させば、だれでも理解できるルールが書かれている。

だからこそ、生徒たちは、お互いを注意できた。

それも、話をするな、と言われているのではない。

話は、外でやりなさい、と言われている。

本当に話をしたいのなら、教室の外でやればいい。

先生もそれは許してくれている。

だから、本当に必要なら、外に行って話をすれば良い。

生徒たちは心から納得してくれたのです。

考えてみてください。

例えば、サッカーのルールを知らない生徒がいたら、ルールを知っている人にとっては大変迷惑な話です。

サッカーを楽しみたいのに、ルールを知らない人のせいで楽しめなくなるわけです。

まずはルールの周知を徹底する。

そのあとに、ルールを違反したければ、一度教室から出ることを伝える。

サッカーボールを手で触りたければ、コートの外でやればいいのです。

そうやってルールを徹底すれば、サッカーを楽しみたい子供達は、一緒になってルールの徹底をしてくれることでしょう。

一緒になってルールを守らない奴に注意してくれるようになるのです。

ピンチはチャンスです

これ以来、私は、生徒にどなったことは一度たりともありません。

私たち教師は、生徒に対して一切怒鳴る必要がない、それが教育者としての私の結論です。

クラスがうるさかったら静かにさせようとあせらないこと。

ピンチはチャンスです。人の話を聞くというルールをわからせるチャンスなのです。

このルールを身につけた生徒は、一生涯得をするでしょう。

なぜなら、まずは人の話を聞くことで成長できるのですから。

どんなに自由や個性が歌われようとも、人は1人では成長できません。

人は人によってしか成長できないのですから。

私が先輩に成長させてもらったように。

先生方には、これをきっかけに生徒たちにどんどんルールを教えてあげてもらえたら嬉しい限りです!

こちらのブログ記事を読んだ方で、上記のルールを実践してみて、効果があった!なかった!こうしたらより効果的だった!などなど。よろしければ、twitterなどで実践報告していただけると嬉しいです!

著者のプロフィール

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