妻がキラキラしてまぶしい朝。

そう、それはガレージセールの日だ。

どこから情報を仕入れるのか。

彼女の頭の中には、ガレージセールの日にちと場所、そして時間がインプットされている。

ガレージセールの一週間前には、一週間後にあるわよ!と伝えられ。

1日前には、明日だからね!と伝えられ。

1時間前には、準備はいいわね!と伝えられる。

そう、妻にとって、それは「戦い」である。

負けられない「戦い」なのだ。

ガレージセールとは

ガレージセールとは、家の車庫を利用して、要らなくなった物を売ることである。

今となっては、ガレージでなくてもいいのだが、名残でガレージセールと呼ばれている。

売られているものは、ピンからキリまで。

ガラクタから掘り出し物。

捨てる神あれば拾う神あり、である。

自分にとっては要らないものも、他人にとっては必要なものなのだ。

アメリカでは、このガレージセールが頻繁に行われる。

ガレージセールへ

オレゴン州では、ガレージセールが雨が止み始める5月から9月にかけて行われる。

妻の鼻息が荒くなるのは、特に日本人が開催するガレージセールだ。

それも5家族合同ガレージセールなど。

何家族も集まって行われるガレージセールとなれば、妻のテンションは天井知らずである。

そんな妻を横目に、我々男性陣は、テンションが低い。

私としては、また家の中の物が増えるのか、とテンションが下がり。

息子としては、物よりも、ソーセージを食べたい、と思うわけで。

妻の気合が入れば入るほど、男性陣のテンションは下がるのである。

それがガレージセールである。

戦利品

今回、妻がゲットしたのは「たこ焼き機」。

「どう!?」とまるで捉えたウサギの耳を持つ狩人のように、私にたこ焼き機の箱を見せてくる。

「いくらだったと思う?」

目をキラキラさせた妻は毎回、この質問をしてくるのだ。

一体、何度、この質問を受けてきたことだろう。

もしかしたら、今回は記念すべき100回目の質問だったのかもしれない。

本来、私は高めの値段を言うべきである。

妻が喜ぶのであれば。

しかし、意地悪な私は、大抵値段を当ててしまう。

一応、これでも長年、色々な商品に値段をつけてきた立場である。

世の中の相場というものを理解しているつもりだ。

なので、値段はほぼ当ててしまう。

日本人が開催しているガレージセールは、アメリカの相場の1/3程度であることが多い。

アメリカ人と日本人では、中古品への価値観が違うのだ。

「うーん、5ドルとか」

つまらないの。。。どうして値段当てちゃうかな。。。

と妻のテンションを下げる答えを言う自分。

我ながら大人気ないな、と思ってしまう。

妻のガレージセール好きのおかげで、我が家の出費は相当抑えられている。

それは本当に妻に感謝するべきであるのだが。

今年の夏も、あの質問を何回されるのだろうか。

これ、いくらだと思う?と。