我が家のお金教育として、アメリカオレゴン州のリサイクル制度を利用しています。
ポートランド、シアトル、バンクーバーWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。
お金の教育

前にもオレゴンでのリサイクル事情を交えて、息子のお金の教育の話をしました。参考記事:←子どもにお小遣いはあげる?あげない?
前回の記事をまとめると、価値を生み出すことがお金を稼ぐことになる、ということ。
それを息子にも理解して欲しいな、と思っています。
どちらかというと、お金を稼ぐことよりも、価値を生み出すことを身につけて欲しいんですけどね。
今の経済では、お金ありきなので。
お金という指標が価値の指標として分かりやすいんですよね。
(こちらの山口陽平さんの本ですが、今までのお金の歴史を振り返りながら、今後お金はどういう形になっていくのかを示唆していて、非常に面白い本です)
息子の仕事

息子も最近はリサイクルでお金を稼ぐことのありがたさを噛み締めているようです。
彼に缶やペットボトルをあげると非常に喜びます。
また、私が缶ビールを飲んでいるそばから、早く飲み終わって!と催促されます。
とにかくリサイクルできる品が欲しいようです。
リサイクル業務において、息子の仕事は以下の4点になります。
- 缶やペットボトルを集める
- 水でゆすいで、きれいにしておく。
- 袋にためて、リサイクル品を管理する。
- リサイクルセンターに持っていき、換金する。
以上を行うことで、彼は資源の再利用という価値を生み出しています。
価値を生み出せば、お金を手に入れることができる。
オレゴンには素晴らしいデポジット制度があるので、お金を稼ぐ手段として使わない手はありません。
オレゴンのデポジット制度

オレゴンのデポジット制度とは、ペットボトルや缶の品を買う時に、余分にお金を払うものです。
例えば、$1のジュース1缶をレジに持っていくと、$1.1を請求されます。
別に10¢騙し取られているわけではありません。
1缶10¢のデポジットを払う必要があるのです。
飲み終わって、その缶をリサイクルセンターに持っていくと、払った10¢が戻ってくるという制度です。
デポジット制度は、誇らしくもアメリカオレゴン州で1971年に始まりました。
やはり道端に捨てられる缶やガラスなどのゴミが問題となった頃でした。
当初からデポジット額は5¢だったのですが、当時の5¢と今の5¢は価値が大きく違います。
時代の移り変わりとともに、デポジットの金額アップが必要でした。
2018年には、デポジットの金額を5¢から10¢に引き上げました。
その変更もあり、2018年にはデポジット制度のリサイクル回収率が90%を越えたそうです。(参考記事:←Oregon Bottle Deposit System Hits 90 Percent Redemption Rate)
リサイクルされた資源は、しっかり分別されるので、高品質なリサイクル資源として高く売れるそうです。
息子もこれに貢献しているわけですね。
もちろん、オレゴンのデポジット制度、問題がないわけではありません。
オレゴン州の北にあるワシントン州はこのデポジット制度がありません。

そのため、ワシントン州から缶やペットボトルをオレゴン州に持ちこむ人が多発。(参考記事:←Oregon senator to introduce bill to thwart return of bottles, cans bought in Washington)
本来は、ワシントン州で買ったペットボトルなどは、リサイクルしてもお金は戻ってきません。
しかし、オレゴンに持ち込んでリサイクルすれば、1つにつき10¢回収できてしまうのです。
色々と問題も生まれていますが、デポジット制度は、子供のお金の教育としては非常に有効だと思います。
リサイクルの流れ
簡単にリサイクルの流れを紹介します。

まずは、息子とリサイクルセンターに向かいます。
売り場面積の広いスーパーとかでもリサイクルできますが、私たちがよく行くのは、ビーバートンのリサイクルセンターです。
我が家からは車で10分程度。
OR10¢と書かれたペットボトルや缶やビンはリサイクル対象商品となります。
OR10¢と書かれていないのは、お金はもらえませんが(払ってもいないので)リサイクルセンターにて受け取ってはもらえます。
リサイクルセンターでは、息子一人だと、リサイクルする機械に届かないので、台も持参。

機械の穴の中に缶やビン、ペットボトルを入れていきます。
台がないと、私が彼を抱っこしながらやらせるはめに。
あくまでも、息子の仕事なので。
合計で43本、$4.30の稼ぎになりました。

バーコードをスキャンして現金が出てきます。
これを貯金箱に集めています。

おそらく我が家の中で、一番現金を持っているのが彼です。
リサイクルさせるのに、10分間の運転、台の持参、そこまでしても4ドル程度と、正直なところ割りに合うことはありません。
ただ息子のやりたいことなので、親としてサポートするだけです。
ちなみに、コインが多くなった場合には、銀行に持っていくと紙幣に交換してくれます。

Unitus Credit Unionでは口座を持っていると、無料でコインを紙幣に交換してくれて便利です。
下がその機械。

まとめ
今回もリサイクルが終わり、息子の貯金が増えました。
現在、息子は「のら猫軍団」の絵本が欲しいらしく、お金をためています。
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地元の紀伊国屋さんでは、$20で売られていたので、もう十分お金はたまったようです。
お札を数えることで、数を数える練習にもなります。
息子は本屋さんに行くのを楽しみにしています。
絵本なんて、私が買ってあげたら一瞬なのですが。
おそらく自分で苦労して買った絵本は彼の宝となることでしょう。
お金って本当に不思議な存在だなって思います。
苦労して得たお金と、簡単に手にしたお金では、同じ金額だとしても、その価値が違うからです。
今後のお金について詳しく知りたい方は、下の山口さんの本がオススメです!
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