アメリカでほぼ現金を扱わない私としては、お金というのは銀行口座での数字です。

その数字が高くなると安心して、低くなるとお腹が痛くなります。。。

あ、今月はちょっとやばいぞ、と。笑

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子どもへのお金の教育って悩みどころですよね。

おこづかいをあげる、あげない?

お手伝いをしたらお駄賃をあげる、あげない?

投資の教育はさせる、させない?

色々と疑問は出てくるものですが、ただ一つ大事なことは、現金をあまり扱わないアメリカにおいて、お金に日常的に触れさせてあげる、という事かと思っています。

しかも、価値を生み出すことでお金がもらえ、価値を受けることでお金を払うということを学べたらお金の基礎的な教育は十分です。

アメリカ・オレゴン州に住む、我が家のお金の教育事情に関する記事です。

 

お金の教育の目的とは

なんのために、お金の教育を子どもにしますか

お金とは価値のやりとりです。

価値を生み出せばお金が手に入り、価値を受ければお金を払う。

お金のやりとりは価値の交換なんだよということを知ってもらうためのお金の教育だと思っています。

まずはお金に触れてもらうこと

お金の教育といっても、まずは子どもにお金に触れてもらうことから始まります。

クレジットカードしか使っていない我が家。ほぼ現金を扱うことはありません。

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子供からすれば、魔法のカードでしょう。

あのカードさえ使えば何でも買える。

私もアメリカでの小学校時代に親が小切手を切るたびにあれがあれば何でも買えると思っていました。

子どものお金の稼ぎ方

クレジットカードが多用されるアメリカ。屋台でもクレジットカードが使えます。

今更現金を持ち歩くのは、ちょっと不便なんです。

それでも、お金という概念を学んでもらうために、子どもにキャッシュに触れてもらいたい。

どうするか。

 

お小遣い

お小遣いという仕組みを使って、子どもにお金に触れてもらう?

お小遣い制度は、お金を管理してもらうという意味では良いと思います。

でも、自動的に毎月お金をあげてしまうと、子どもはお金はもらえるものと思ってしまいます。

それでは お金=価値を生み出すこと とはなりません。

 

本来、アルバイトとかも、時間ではなく価値を生み出してこそお金がもらえたらいいのに、と思います。

アルバイトの時給が低いことに文句言っている子どもたちに言いたいんですよね。

あなたはそれ以上の価値を生み出したのですか?と。

 

価値を生み出すことで、子どもでもお金がもらえる活動はないか。。。

 

アメリカのリサイクル事情

 

ここオレゴン州ではカンとビンのリサイクルをすると、1本につき10セントのデポジットが戻ってくる仕組みがあります。

これを利用して、子どもにリサイクルさせ、現金をゲットしてもらいます。

そうすることで、リサイクルをしたことが価値につながると思ってもらえるからです。

 

オレゴン州は環境問題に積極的な州でして、他の州がデポジット制さえ導入していない中、ミネソタと並び、一本につき10セント返ってくるシステムを導入しています。(2018年9月現在)

お金が返ってくる保証をすることで、しっかりカンやビンを回収するシステムとなっています。

 

ビーバートンのボトルドロップ

ビーバートンには、リサイクルセンターのBottle Dropというものがあります。

中はこんな感じです。

缶、ビン、ガラスを扱っています。

こちらはリサイクル専門の場所で、いくつかあるようですね。

コスコとかその他のスーパーとかにもリサイクルできる機械はありますが、機械が壊れていたりして不便なことも。

それに比べたら、ここは機械がたくさんあるので便利なんですよね。

リサイクルをすることで、現金をもらうことができます。

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時に子どもには「貯金はいくらになったの?」と聞いています。

彼も楽しそうに、貯金箱を取り出して、お金を数えてくれます。

日常的にお金に触れてもらうことが大事ですね。

貯金の目的

また貯金の目的も聞いておきます。

息子は、日本でトーマスとジェームズの機関車に乗るのが貯金の目的だそうです。

何か目的がある貯金ってステキですよね。

私がコインを机の上に置いておくと、いつの間にか彼の貯金箱に入れられています。

そして貯めておくだけでは、ダメなので、時にはお金を使わせます。

スーパーとか行くと、子どもってチーズが欲しい!とか、何かが欲しい!とか言いません?

特にウワジマヤのスパむすびとか、大好物なんですよね。

お金がないから買えない?機会損失を教えよう

 

「今はお金がないから買えません」なんて言っても子どもには通じません。

彼らはわかっていますからね。カードがあるでしょ!と。

やはり子どもに伝えることで、全くのウソってよくないな、と思うんですね。

そんな時は、「機会損失」を教えてあげましょう。

「機会損失」とは、スパムむすびを買うことで、トーマスに乗れなくなる、という考え方です。

「このスパムむすびを買うことで、トーマスに乗れるのが遅くなるよ。それでもいいの?」と。

そういう一言を伝えることで、何か欲しいものを手にする時は、他が手に入らなくなる、ということを理解させましょう。

先日リサイクルで$3.40手に入れたのに、$2.49をソーセージむすびに使った息子です。

最初は、トーマスのために我慢すると言っていたのですが、いざおむすびを目の前にすると、我慢できませんでしたねぇ。

残りをトーマス貯金にしておくそうです。笑

「機会損失」と聞くと難しく聞こえますが、大したことはありません。

手に入れられるものは限られているんだよ、ということですね。

なんでも手に入るわけじゃないんだよ、と。

受けられる価値は、与える価値と同等なんだよ、と。

駄々っ子にならないために

またお店でせがまれてお父さんお母さんと、買う買わないのやりとりをすることもあるでしょう。

そういう時は、お店に入る前に、しっかりルールを教えておきましょう

「今日は〇〇を買いにきたからね。他のものは、お父さんも買わない。だから二人で我慢しようね」と。

事前に伝えるのを忘れてしまったのなら、もう買っちゃいましょう。私はそうしています。

あ、言い忘れていた!もう買っちゃえ!と。ただ、条件はつけますね。どれか一つだけだよ、と。

家事でお駄賃?

たまに、家庭のしつけなどでお金を使っている家庭もアメリカはあるそうです。

お皿洗いをしたら、10セントあげる、と。

私は家庭においては、あまりお金を介したやりとりはしたくないな、と思っています。

妻が料理を作ってくれても、私はお金を払ったことはありませんし。

私が掃除をしても、妻は私に支払いません。

家庭って、お金を介さない素敵なシステムだな、と思っています。

むしろ世の中、そうなってほしいなと思うんですよね。

 

まとめ

我が家では、子どもにお金に触れて欲しく、オレゴン州のデポジット制度を使っています。

お小遣いだとお金はもらえるもの、と思ってしまいます。

またお金=価値を生み出した対価 ともならないかと。

そのため、お小遣いはあげずに、リサイクルするという「価値」を生み出してもらい現金を稼いでもらっています。

 

「機会損失」という考え方を覚えてもらうために、貯金の目的、お金を使うことで、手に入るものとそれと引き換えに手に入らないものがあるんだよ、ということを伝えています。

お金に触れて、機会損失を理解してもらう。

それが我が家でのお金の教育です。今の所。

家庭におけるお金の教育について、子ども向けに投資の本はたくさんあったのですが、なかなかいい本ってないものですね。

唯一参考になったのが ↓ の本です。

特に高校生や大学生向けの章は、参考になりましたね。

この本についてはまた別の記事で書きたいと思います。

 

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