もうさすがにコロナ情報に触れるのが疲れてきましたね。

ポートランド郊外、シアトル郊外、バンクーバー・キャマスWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。

現在、ポートランド校とシアトル校(レドモンド)はオンラインレッスンにて可能な限り継続しております。またバンクーバー校とキッズ(幼稚園)はお休みしております。

久しぶりのブログ記事。

ここ最近考えていることを徒然なるままに書いていきますね。

不安を煽るマスコミとそれをSNSでシェアする私たち

マスコミも、SNSも正直疲れてしまいました。

右を向けどコロナ、左を向けどコロナ。

もちろんマスコミは大事な情報源ですし、情報のアップデートは大事なのですが、さすがにコロナでお腹がいっぱいです。

たまにSNS、Facebookも覗きますが、不安を煽る記事をシェアして、政府の批判だったり、早く東京もロックダウンしたほうがいいよ!だったり。

まぁ、そんな批判的なコメントばかり見ても、あまり価値的でないですし。

世の中、様々に意見があるから人類は生き延びてきたと理解はできても、やはりSNSを開けるたびに批判的な意見ばかりだと、どうしても影響を受けてしまうものです。

なのでかなりの人を一時的にフォロー停止にして、ネガティブな投稿を見ないようにしています。

ワイドショーは仕方ないとしても、最近の日本の報道ニュースでさえネタ切れなのか、え?本当に?情報源なに?っていう情報が増えてきたように思います。

ニュースのトピック自体がミスリーディングなので、マスコミの責任でもあります。

今回の各世帯にマスク2枚配布とか。なぜか「マスク2枚」という所だけ報道されていますが、発表されたスピーチをしっかり読めば、2枚配布は話の中心でないことは明らかです。

ミスリーディングなトピックに騙されないように、読者も賢くならなければいけません。

私としては、ウィルスに関する必要なベースとなる知識は十分得たので、自分がやるべきことに集中しよ、と思っております。

コロナ対策で大事なこと

WHOもCDCも繰り返し繰り返し、コロナの対策として同じことを伝えています。

大事なことは、どれだけコロナが「危険な」ウィルスであろうとも、私たちにできる最強の予防策は一つだけです。

それは「手洗い」

参考記事:WHOからの一次情報に注目せよ

シンプルすぎて、鼻で笑われることもあります。

え?手洗い?そんなんでウィルスから守れるわけないよ、と。

私も最初はそう思ってました。

え?本当に手洗いでいいの?と。

よく考えたら、コロナ以前は、手洗いなんて適当にやっていましたからね。

確かに、接触感染を防ぐなら、手を洗うことでかなりの予防になるんですよね。

考えてみたら当たり前のことで。

コロナのおかげで手洗いの大切さに気づくことができました。

手洗いをして、外ではソーシャルディスタンスを守って、医療崩壊を防ぐのみです。

オレゴン州ポートランドはロックダウン(封鎖)

現在私が住むポートランドはロックダウン(封鎖)中です。

ロックダウン(封鎖)と聞くと、本当に家に閉じこもって何もできない、ということを想像するかと思いますが、外出もできて普通に生活しています。

スーパーへ買い物は行けますし。

散歩もできます。

相変わらず、我が家のニワトリは毎日卵を産んでくれています。

世の中の仕事も出来る限りリモートワークで進んでいて、保険の変更や、医療費の支払い、など普通に世の中は動いています。

またペンキ屋の友人は、自宅待機しているお客さんから注文はくるので、あちこちで引っ張りだこで、忙しくしているようです。

友人は、夫婦共働きのため、夫婦で自宅からリモートワーク。

それも3人の子供(一番年上が5歳)を見ながら、という超難易度が高いことに挑戦しています。

考えるだけで恐ろしい。

スーパーではお客さんが殺到して商品が品薄、かと思いきや、需要に対して供給も頑張ってくれています。

冷食産業にいる友人からの情報だと、ホテルやレストランへの仕入れは激減しているけれども、家庭用の需要が伸びて、通常の2割ましだとか。

スーパーの管理職の友人も、在庫がどんどん無くなるから、注文を増やして対処しているようです。

トイレットペーパーなどは相変わらず売り切れですが、その他のものはほぼあります。

でも報道されるのはトイレットペーパーの品切ればかり。

全ての飲食店では店内の飲食が禁止。

多くのレストランが持ち帰りのメニューを用意してくれています。

ただ、レストランでシェフをしていた友人も店が閉まってしまい、途方にくれていました。

ロックダウンは感染を防ぐためとは頭で理解できても、犠牲になる側に立つと、ロックダウンしなきゃね、とは口が裂けても言えません。

ロックダウンをためらいなく肯定できる人たちは、犠牲が少ない側の人たちなのですから。

なんのためのロックダウン?

高速道路の掲示に「Stay Home Save Lives(自宅待機が命を助ける)」とメッセージが

オレゴン州を含め多くの州ではロックダウン(封鎖)中です。

人々がウィルスに感染しないように、ロックダウンかと思いきや。

州知事もなんのためのロックダウンかを明確に伝えてくれています。

Gov Kate Brown executive order

訳:オレゴン州におけるCOVID-19の感染を遅らせるため、オレゴンの人々(特にリスクが高い人たち)を守るため、また医療崩壊を防ぐため、早急なる行動が必要だと判断。この(自宅待機)命令の目的は人と人との接触を減らし、感染を遅らせるためであります。

自宅待機命令は、オレゴンの人々、特にハイリスクな人々(高齢で疾患持ちの方々)を守るため、医療崩壊を防ぐため、と明記しているんですね。

「感染を封じ込める」とも言っていません。「感染を遅らせるため」と言っています。

これ中途半端に「皆が感染しないため」とだけ言われていたら、私は自宅待機を納得できていませんでした。

もちろんコロナに感染するのは怖いですよ。

怖いですけど、感染経路は二つと明確なわけです。

「接触」と「飛沫」です。

ソーシャルディスタンスで飛沫はほぼ大丈夫なわけで、あと接触感染は手洗いを徹底すれば、相当リスクは抑えられるわけです。

手さえ気を付けていれば自分は守れるわけですからね。

でも、特にハイリスクな人々を守るため、医療崩壊を防ぐため、と言われたら、「確かにな」って納得できるわけです。

友人の友人は終身医療施設の職員です。

もし友人が感染したら、友人の友人も感染するかも知れず、そうなると終身医療施設の人々の命が危険に。

こんな身近にハイリスクの人がいたのか、と驚きました。

自分自身のリスクは低くできても、周りの人に迷惑をかけてしまうかも、と。

そう言われたら、私も自宅待機で協力します、となりました。

外への散歩でアジア人差別?

ロックダウン中ですが、1日2回ほど外を散歩しています。

私自身、完全にアジア人と分かる容姿(黒髪と黒目)をしております。

そのため、アジア人=ウィルスを持ってきた人、というレッテルが貼られるかな、と思い恐る恐る散歩に行ってました。

だってSNSとかでアジア人差別!とかニュースがシェアされているわけですから。

でも、意外にも通りすがる多くの方が目を合わせて、ニコって笑顔を返してくれます。

いつも通りに近いです。

もちろん中にはアジア人には近づきたくないと思っているのか、すれ違いざまに遠のく人もいます。

遠のかれるとショックではありますが、まぁ彼らの気持ちも分からなくはありません。

コロナが広がる前、私でさえ中国の方々が咳とかしていると、遠のいてましたからね。

アメリカの人からしたら、中国人も日本人も韓国人も同じアジア人にしか見えません。

ただ、今回アジア人として嫌な思いを体験したことから、中東出身の友達の気持ちが少し分かりました。

彼らも9.11のテロ事件以来、中東系=テロリストというレッテルを貼られた人たちでした。

今回、アジア人=コロナというレッテルを貼られて、やっと中東系の友達の気持ちが分かりました。

大学時代の中東の友達にメッセージしちゃいましたよ。

「やっと君たちが9.11の頃に体験した辛さを少しだけ体験できたよ」と。

すると「まぁ、人がもつ偏見には何もできないからね!」って返信もらいました。

実感こもってます。

なぜ海外は「危ない」なのか

世界がコロナで騒がしい3月中、私はどこにいたかと言いますと、国々を行ったり来たりしてました。

アメリカ、日本、カンボジア、日本、アメリカ。

ちなみに全て業務関連です。

旅行ではありませんので、ご理解ください。

その話は、また別の時に。

この渦中に違う国々を訪ねることで思ったことがあります。

マスコミが報道することって、本当に不安を刺激することばかりなんだな、と言うこと。

アメリカから日本に渡る時は、日本全国の学校で一斉休校をした時でした。

「日本に行って本当に大丈夫ですか?」とアメリカの人たちに聞かれたものです。

カンボジアにいく時も、周りに心配されました。

「カンボジアで感染したら、助からないよ!」と。

そして、日本に戻る時もカンボジア人に心配されました。

「みんな今の日本を怖がっているよ」と。

アメリカに戻る時も、NYが都市封鎖した時で、「日本に残ったら」と心配されました。

皆、外国と比べたら自分の住んでいる所はまだ安全って思ってるんですよね。

なんでか分かりますか。

だって、海外のニュースが耳に入ってくる時って、不安を煽る情報しか海を渡らないから。

ここ大事で。

海外のニュースって、本当に不安を煽るニュースしか入ってこないんですよ。

カンボジアがここ最近急成長していて、アンコールワットがあるシェムリアップでは最先端の5G通信が始まる!なんて日本で報道されませんからね。

靴さえ買えない裸足の貧しい少年が学校にも通えない、という報道は海を渡るかもしれませんが。

オレゴン州の都市封鎖の効果が見えてきた、なんていう報道も海を渡ることはありません。参考記事:IDM

そんなニュースは人々の不安を煽らないのでSNSで取り上げられることもありません。

アジア人が差別されてボコボコにされた!という報道は海を渡ります。

オレゴン州で散歩していると、アジア人に対しても今までと同じように目を合わせて挨拶してくれる人がいる!なんて報道は海を渡りません。

こうやって人々は、不安を煽る報道だけを目にします。

すると、海外は危ないんだ、となるわけです。

もちろんマスコミだけが悪いわけではありません。

私たちの根本にある「不安本能」が原因です。

人々には「不安本能」があるんですね。

暗闇を歩いていると「不安」

家の中で音が聞こえると「不安」

よくわからないから「不安」

この本能があるので、「不安」なニュースだけが目に入ってくるんです。

結論

まずは不安本能を刺激するニュースが私たちの目に留まりやすいことを理解しましょう。

海外は危ない!と世界中の人が思っています。

それは不安を煽るニュースしか海外からは届かないからです。

みなさんが自分の住んでいる所はましだ、と思っているのと同じく、海外の人たちも自分の住んでいる所はましだ、と思っています。

あとニュースやSNSもほどほどに。

不安本能を刺激し続けても、何もいいことありません。

それよりも、今自分ができることに集中した方がどれだけ価値的か。

長くなりましたが、決してコロナは危険ではない、とは言っておりませんので。

私たちの奥深くにある不安本能を理解して、コロナを正しく恐れて、万全の予防策で元気に日々を送りましょう。

不安本能について知りたい方は、↓のFactfulnessという本がオススメですよ!