オレゴン州のコロナで亡くなった方々の数字を見ていて、ふと疑問に思いました。疾患って何?アメリカには疾患持ちはどれくらいいるの?と。

ポートランド、シアトル、バンクーバーWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。

ポートランド校とレドモンド校(シアトル)はオンライン授業を実施中です。

オレゴン州の現状

オレゴン州の2020年4月20日(月)時点でのコロナの死亡者数は72名。

みんな何歳くらいなんだろう、と思って調べたのですが、まとまったグラフなどはなかなか見つからず。

どこかにこのデータないかなぁって思ってたんですけど、いろいろなニュース記事からデータを拾ってきて、一つにまとめてみました。

なくなった方々72名を年齢でプロットしてみました。

平均年齢は74.9歳(4月20日時点)。

72人中70人、97%以上が疾患持ちです。

ってやってたら、なんとwikipediaにあったんですよ。

毎回、こんなパターンですね。

色々と興味津々で調べていくのですが、大抵あるんですよね。

大抵あるんだから、見つかるまで探せばいいのですが。

エクセルとか好きで、自分でグラフ作ります。

オレゴンの数字を見る限り、やはり高齢者で疾患を持っている人が多い。

また、感染した人の人数では、年齢別で特に大きな差はなさそうです。

当然ながら若くても感染します。

ただ、死亡者数に至っては世間で言われているように、死亡者の80%を占めているのは70歳以上。

また亡くなった方の中で、なんらかの疾患を持っている方は72人中70人。97%が疾患持ちとなっております。

疾患持ちとは

オレゴンのコロナの死亡者のうち97%も疾患持ち。

ふと思ったんですよね。

もともとアメリカ国民のどれくらいが疾患持ちなのだろうか、と。

私の中での「アメリカ人」のイメージって肥満な方が多いので、疾患持ちも多いのでは、と。

肥満が多いから、血圧も高いし、糖尿病なども多いので、ニューヨークで医療崩壊が起きてしまったのでは?と。

あくまでも素人の仮説です。

そしてこんな素人の仮説はとっくに立証や反論されているでしょうから、これ以降はあくまでも「考え方」として読んでください。

アメリカ人は肥満が多い?

疾患とは、高血圧、糖尿病、ガンなどで、長期間、通院を余儀無くされる患者さんのことを指すそうです。

まずはアメリカの肥満の人たちがどれくらいいるのかを見てみましょう。

肥満かどうかの数値はBMIというもので計ります。

例えばですが、私の身長は163cm、体重は60kgです。

BMIですと、22.6です。

(ご自身のBMIを知りたければ、→ こちらのサイトで身長と体重を入力ください)

「肥満 obese」となるとBMI30以上、私の身長ですと80kg以上の体重となります。

BMI25以上の「過体重」となると、私の場合は67kg以上の体重となります。

過体重は私でも十分届いてしまう数値です。

本当に気をつけないと。

アメリカでは人口の36.5%の人が「肥満」です(参考記事:wiki

過体重(overweight BMI 25以上)も合わせるとアメリカ人口の80%近く。

もうなんだか目がクラクラしてきました。

人口の8割近くが過体重というカテゴリーに。

「肥満 obese」に該当する大人だけだと3人に1人。

私の80kg版が3人に1人いる計算ですよ。

こうやって数値で見ると、改めて衝撃を受けます。

アメリカやばい。。。

wikiに男性の肥満の割合がありましたので拝借。

アメリカ人男性のoverweightとobese (wikiに掲載されていたグラフ)

ちょっと頭がクラクラしましたが、念のため、日本の数値と比べてみました。

数字は比べてみないと意味がありませんから。

すると、日本では過体重となるBMI25以上は男性で3割、女性で2割。

やはり、アメリカの過体重8割というのは突出しています。

毎回日本に帰国するたびに、日本人は細いなぁって思っていましたが、こうやって数値で比較されると衝撃です。

高血圧

では、肥満が多いのはわかったので、血圧はどうでしょうか。

まずアメリカ国民の30%は高血圧(140mm HG)だそうです。(参照:CDC

えぇ、そんなに?って私は思いました。

でも、何度も言いますが、数字は比べてみないことには、意味を持ちません。

ここでも日本の厚労省のデータと比べてみましょう。

そうしたら、日本も負けじと高血圧でした。

いやぁ、意外。

アメリカの方がよっぽどひどいと思ったので。

やっぱり数字って比べてみないと、何も見えてこないですね。

糖尿病

仮説とは違い、血圧はアメリカも日本も変わりありませんでしたが、気を取り直して糖尿病。

私の中では完全にバイアスがかかっています。

つまり、アメリカの方が日本よりひどい数値が出てくるのでは、と思い込んでいるということ。

糖尿病は肥満との関係も大きそうなので、おそらくですが、アメリカの方が糖尿病の比率は高いはず!

統計によるとアメリカでは34.2million の人、10.5%の人びとは糖尿病(95% CI)と診断されているそうです(参照:National Diabetes Statistics Report

糖尿病と疑われる者も含めると、13%という数値。

ちなみに、日本では、男性18%で女性は10%となっており、平均すると14%程度。

そこまでアメリカと変わらない気が。。。

うーん、アメリカでは肥満は多いけれど、血圧も糖尿病もそこまで多くはない?

どうして?なぜ?

まとめ

現在オレゴン州では72名の方がコロナで亡くなりました。

平均年齢は74歳。97%が疾患持ち。

その数値から疑問に思った「疾患持ちってなに?」「アメリカって肥満が多いイメージだけど、疾患もそこからきているのでは?」

以上の疑問について、調べて、記事にまとめてみました。

アメリカは肥満人口は多いけれど、血圧と糖尿病の比率は日本とそこまで変わらないようです。

本当に?という結論です。

なんでこんなに肥満が多い国で、糖尿病も高血圧もそこまで変わらないの?と。

何か見落としている?

なんだかモヤモヤしているので、これを記事にするのも迷ったのですが。

あくまでも日頃の習慣として、気になったら数値を調べてみて、他の数値と比べてみる、ということを伝えたく記事にしました。

何度もお伝えしていますが、数値はそれだけでは意味を持ちません。

何か衝撃的な数値が目に入ったら、他の数値と比べてみましょう。