泣きたいときは思いっきり泣いていいよ、というピクルスママの声が聞こえてきました。

ポートランド、シアトル、バンクーバーWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。

本日は絵本の紹介です。

こちらのブログでは初めてかもしれません。

というのも、こちらの絵本。

絵を描いている夏目ちさ(ペンネーム)さんは元生徒のお母さんでして。

巣鴨アドバンススクールに絵本を2部ずつ寄贈していただきました。

なので、本日の記事は夏目ちささんの提供でお送りします。

こぶたのピクルス

現在シリーズとして2冊が出ている「こぶたのピクルス」。

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こちらの絵本ですが、主人公はこぶたのピクルス。

ピクルスは忘れ物はするし、頼まれた買い物の卵は割っちゃうし。

子供の歯が抜けそうになることを町中の動物たちに言いふらしちゃう。

海水パンツを履いたまま、眠ってしまう、そんな子豚さんです。

さて、そんな子豚さんがお兄さんになります。

双子の妹が生まれるんですね。

そんな妹たちとのやりとりがある「ピクルスの涙」という章を紹介いたします。

「ピクルスの涙」

ピクルスに双子の妹が生まれます。ムギとコムギって言います。

でもピクルスは双子の見分けがつきません。

すぐに泣く双子の妹に大忙しなママ。

そんな泣き続ける双子を前に、僕は泣かないよ、とお母さんにアピールするピクルス。

でも、お母さんは大忙し。

ピクルスをかまっていられません。

お母さんは双子を連れてお買い物に行ってしまいました。

待てど暮らせど帰ってこないお母さん。

時計の針がチクタクチクタク。

空を飛んでいた白鳥さんもピクルスを見てくれません。

空は暗くなり、どんどん不安になるピクルス。

ピクルスはいつの間にか寝てしまっていました。

ふと気づくと、お母さんが目の前に。

その時です。

お母さんを見た安心感からか、ピクルスは顔をくしゃくしゃにして泣いてしまうのです。

あれだけ僕は泣かないよ、と言っていたピクルス。

そんなピクルスが思いっきり泣きました。

そしてお母さんは何も言わずにずっとピクルスを抱きしめてくれました。

というお話。

感想

私はこのお話を読んで、涙ぐんでしまいました。

また妻はこの話に号泣。

やはり子供が一人から二人になるとき、どうしても親は長男・長女への意識が薄らいでしまいやすい。

手がかかる子とそうでない子がいたら、手がかかる子に意識が行ってしまうもの。

ピクルスはずっと双子の見分けがつかなかったんですね。

でもこの章の後に、双子の見分けがつくようになります。

なんでかな、って思ったのですが、それはおそらくお母さんのおかげ。

お母さんはピクルスの涙を見て、ピクルスを意識するようになったから。

子供は意識されると、意識できるようになります。

子供は満たされると、他者を満たそうとするんですよね。

そんな心の痛みを伴いながらも、スクスクと成長していくちょっとドジなピクルス。

是非、こちらの絵本、手にとって見てください。

お話もたくさんでボリュームもあって、お買い得ですよ。

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