審査員として「体力メンテナンス協会」のバランスボール大会に参加しました。
「体力メンテナンス協会」がこれだけ広がってきている理由を垣間見た大会でした。
ポートランド、シアトル、バンクーバーWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。
自分を変えたいですか?
メンテナンス協会のバランスボール大会の前に、日本人の特徴について一言。
よく日本人の方から聞く言葉の一つに「自分を変えたい」というのがあります。
もう真面目ですよね。
本当に真面目。
国民性なんでしょうね。
よく言うと真面目ですが、悪く言うと自己肯定感の低さが影響しています。
「I want to change myself」っていうのはアメリカの人からは聞いたことがないですね。
アメリカでも自己啓発本とかは売られているので、自分を向上させたいというのはアメリカの人々もあると思います。
ただ「自分を変えたい」というよりも、もっと自由になりたいとか、強くなりたい、とより自分を否定することなく、具体的であり前向きですね。
ありのままの自分を認められているアメリカだからこそなのかもしれません。
多くの日本人の方はまずは今の自己否定からスタートしますからね。
それが「自分を変えたい」という発言に繋がるのかな、と思っています。
それがいいとか悪いとかではなくて、日本人の特徴といっていいかと思いますね。
体力メンテナンス協会とは
体力メンテナンス協会とは、バランスボールインストラクターを養成して、いろいろな世代の方々の健康を促進している団体になります。
インストラクターの資格を取って、協会から認定されれば、バランスボール講座などを開催できるそうです。
また、バランスボールだけでなく、他にも色々な資格認定をされています。
産後指導士、体力指導士、産後ケアアンバサダーとか。
詳しくは協会のウェブサイトをご覧ください。
バランスボール大会
そんなメンテナンス協会のバランスボールインストラクターの方々が集まるバランスボール大会。
2017年から毎年開催されて、2020年ので4回目だそうです。
大会はまだ4年目だったんですね。
日本全国、海外も含めて、各支部に別れて、バランスボールを使ったダンスで優勝を競います。
メンテナンス協会代表の上野玲奈さんとの接点は前に書いた記事をご覧になってください。

審査員への流れ
私が審査員になる流れも、何だか体力メンテナンス協会の一面でしたね。
体力メンテナンス協会職員の方から連絡がありました。
私も面識ある方で、これまた話をしていると自然とギャグが溢れてくるような素敵な方なのですが。
最初はこんなメッセージでした。
「バランスボール大会をオンラインでやるので、見ませんか?」と。
私は玲奈さんのFacebookへの投稿で過去のバランスボール大会の様子などは見ていたので、「是非是非!」と承諾。
アメリカにいるので、いつもなら日本で開催される大会には参加できませんからね。
すると「審査表に記載するためにお名前の確認をお願いします!」と返信が。
え?審査表???ただダンスをオンラインで見るのでは?
見る人全員審査員?と疑問に思いました。
恐る恐る、リクエストされたフルネームを漢字で送りました。
すると
「頂戴いたしました!」
およよ。まぁ、見る人全員審査員なら仕方がない。
そう思っていたら、東海支部が終わったらコメントをいただきます!と来てですね。
えぇ、めっちゃしっかりとダンスを見ていないとダメなやつですやん!と。
さすが土足力で定評のある玲奈さんが代表の協会です。
協会全体に土足力が浸透しているのでしょう。
小心者の私は、ちゃっかり手元に審査表を印刷しておきました。
審査項目にこんなのがありました。
「体力メンテナンスメソッドに準じているか」
え?何?メソッド?バランスボールを使っているかどうか?どういうこと?
と疑問だらけでしたが、バランスボール大会はアメリカ時間の夜10時30分スタート。
息子と一緒に9時に寝てしまっていた私は、開始10分前に、妻に起こされました。
毎回、イベントがある時などは妻に起こされてます。
おぉ、ギリギリセーフ、とパソコンを開けてズームにつながりました。
オンラインでやるからギリギリになってしまうのか。
ギリギリだからオンラインでも繋がれるのか。
何が何だかわからない頭でズームが繋がりました。
画面には一体何人がオンラインでつながっていたのでしょうか。
200人?300人?くらいはいたでしょうか。もっとかな。
とにかく、たくさんの人がいました。
そして、まるでプロの司会者のような司会進行で始まったバランスボール大会。
司会者の方は「よく間違えられますが私はプロではありません」と言っていましたが、自分でちゃっかり言っちゃうあたりが素敵ですよね。
司会者の方といい、事務の職員の方といい。
なんだか素敵な人たちが集まった協会だなって思いました。
インタビュー記事
体力メンテナンス協会ウェブにある代表の玲奈さんのインタビュー記事でこんなものがありました。
Q.どうしてこの協会は急成長しているのか。
それに対して、玲奈さんの回答なんだと思います?
世の中が高齢化となり健康を求めている、とか。
オンライン化が進み、体力の衰えが、とか。
バランスボールは今までにない画期的な運動方法である、とか。
そんな背景は全て無視しまして、出てきた回答がこれですよ。
「楽しそうだからじゃない?(笑)」と。
なんとも的確な無駄のない回答。
「楽しそうだから。」
「正しい」よりも「楽しそう!」って人を惹きつけるんですよね。
楽しそうだと人は集まるんですよ。
シンプルな話です。
「楽しそう」私はそれを読んで、てっきりバランスボール運動が楽しそうだから、なのかなって思っていました。
もちろんそれは半分正解で半分間違いなんだと思います。
バランスボールを使うことで、適度な有酸素運動になるようですから。
妊婦さんから高齢者まで、適度な有酸素運動をする上では、とても適切なツールでしょう。
でも、審査員として参加させてもらったバランスボール大会。
海外も含めた日本のインストラクターたちが、各支部に分かれてダンスを披露するわけです。
これが笑いあり、涙ありの出し物になっているんですね。
まさに「楽しそう!」が伝わってくるバランスボール大会。
支部の順位づけをして、優勝を競う。
これですね。
書くのは簡単ですけどね、実際にやる側はめちゃくちゃ大変だと思いますよ。
イベントの日付を決めると言う簡単そうなことから、場所決めや、どのようなタイムラインで準備していくか、と結構隠れた部分に大変なことが多々あります。
審査員だってどこかから集めて来ないといけないですしね。
そりゃ、審査表も送りつけたくなりますよ。
ましてや、体力メンテナンス協会のインストラクターの方々なんて、ほとんどが子育て中のお母さんたちです。
子育てをしながらやるんですよ。
目の回るような日々を送っている子育て中のお母さんたちが集まるんですよ。
それも、公園とか公な場所で大会のためのダンスしているところを撮影とかやってるんです。
公園でダンスするとか恥ずかしいって思いますよ。
だから、楽しそうでないとその恥ずかしさを越えることはできませんね。
公園でダンスしに集まるわけがないんですよね。
でね、バランスボール大会に参加された愛知代表の松井さんと言うインストラクターの方がですね、大会に参加された感想をご自身のブログで綴っているんですよね。
誠に勝手ながら、私も協会の皆さんを見習って土足力を駆使して、なんの許可もなく引用させていただきますけど。
大人になるにつれ、子どもが産まれると更に加速して諦めるスキルがどんどん磨かれて、いつの間にか「こんなもんでいいか」「どうせこんなこと出来ないし」「いつかやろうかな」と私が私を諦める事に慣れていってしまうけど、それと同時に自分の事で大きく感情が動く事が無くなって行きます。バランスボールダンス大会が始まった4年前。全然興味ありませんでした。
でもですよ。それがバランスボール大会を通してこんな心境の変化があったようですよ。
はっきり言ってドハマりです。まさに協会の理念である「はずむ身体・はずむ心で・はじまる私」です。
一人の人の変化・成長がここにはありましたよ。
一人のお母さんが産後に色々と辛い思いを乗り越えて、そこからインストラクターとして成長して、他のお母さんたちを助けていくなんて、素敵なドラマがこの協会には数え切れないほどあることでしょう。
自分を変えたい?
冒頭の自分を変えたい、と言う願望。
これって要はみんな不安なんですよね。
人ってね。
どんな時に不安を感じるのか。
それは意識が結果にばかりいってしまう時なんですね。
老後のこととか。
子供の将来のこととか。
家族の未来の経済的なこととか。
結果ばかり考えると、人は不安になりやすいんですね。
なぜなら結果というのは自分がコントロールできることではないからです。
自分がコントロールできないことばかり考えていると、不安になるんですよ。
でもですね。
結果ではなく、今自分ができることに意識を向ける。
そうすると、不安は軽くなりますね。
よく生徒たちにも伝えます。
合格か不合格か。
テストの結果が良くなるか、悪くなるか。
そんな結果のことばかり考えていると不安になるだけだよ、と。
でも、今自分ができることは何なのか。
それは1ページ勉強を進めること。
単語を一つでも覚えること。
そこにフォーカスしたら不安は軽くなる、と。
今日も1ページ進んだって、1単語多く覚えたって言うのが自信になる。
でね、バランスボール協会ってまさに結果というよりも、「今できること」を提供している協会なんですよ。
バランスボール運動で今体を動かすこと。
産後指導士として勉学に励むこと。
そして、周りの人たちに講座を提供する。
バランスボール大会もそうですね。
優勝目指してとか、もちろん結果なのですが、そこではなく皆で協力し合いながらより楽しい出し物を作り上げていく。
そうやって今できることにフォーカスさせる仕組みがあるんですね。
意識を目の前の人たちのために
そして、もう一点。
一番得しているのって、サービス受ける側ではなくて、サービスを提供する側なんですって話。
何かを学びたければ、それを教える側になるのが一番手っ取り早いんですね。
本気で学びたかったら教えてみなさいってことです。
それはなぜか。
それはですね。誰かを助けたい、誰かのためにとの思いから、知恵が湧いてくるんですね。
これが自分のためだけだったら知恵は湧いてきませんね。
人のため、となって初めて知恵が湧いてくるんですね。
私たち塾講師もそうです。
自分が理解するためではなくて、生徒たちに理解してもらうためにと思うと知恵が湧いてきます。
だからインストラクターという立場というのは、もちろん責任もあり大変ですが、他者に教えることで知恵が湧いてくるようになるわけです。
あの人のために、ああしよう、こうしようと、どんどん成長できるようになるのです。
そして、目の前の人たちのために、という主体的な行動が伴ってくると、結果よりも今に意識が行くんですよね。
私なんか、と将来のことを思って不安になんかなってられないわけですよ。
だって、目の前に困っている人たちがいるのだから。
その人たちをなんとかしなければ、となりますよね。
結果よりもプロセス、そして自分よりも目の前の人にと意識が変わってくると、自分を否定する時間もなくなる。
その時こそ、自分が変わったと変化を感じられる時なのではないでしょうか。
これこそ体力メンテナンス協会が提供している、本当の「楽しそうな機会」ですよ。
バランスボールやって健康になれますよ!だけでは全くありませんでした。
それ以上にこのバランスボールのインストラクターを育成する仕組み、挑戦できる仕組み、今に意識を向ける仕組みこそが、この協会の真髄なのかもしれません。
まとめ:自分を変えたい人へ
まとめます。
どうしては人は自分を変えたいのか。
それは今の自分では不安だからなんですよね。
なぜ不安なのか。
それは、自分がコントロールできない結果に意識が向いてしまうから。
なので、意識を未来にある結果ではなく、今やることに向ける。
未来ではなく、今に向ける。
また、自分も含めた他人にも意識を向ける。
そういう意味では、インストラクターというのはまさに生徒さんたちのために知恵を絞り、挑戦し、それが自分の成長にもつながる、ということなのでしょう。
ま、色々と述べてしまいましたが、一言で言うと「楽しそう!」であり、それに敵うものはありませんね。
バランスボール大会、見終えたときの感想
「体力メンテナンス協会楽しそう!」でした。
今年のバランスボール大会の動画が見つからなかったので、2017年のですが、雰囲気は伝わるかと。
2:20あたりから安室ちゃんのdont wanna cryで、雰囲気は伝わりますかね。
バランスボール大会、本当に審査員をやらせてもらって良かったです。
インストラクターの方々には、子育て中の女性だけでなく、男性も含めていろいろな世代の方々がいるようですよ。
興味のある方は ↓ 体力メンテナンス協会ウェブサイトへ。