先日、US_J ConnectsさんとLife Samplingさんの主催イベント「明日からの子育てが楽になる座談会」に参加してきました。

巣鴨アドバンススクールも場所の提供と、日本語教育のプロとして私も参加しました。

2019年の記事ですが、加筆と修正しました。

ポートランド郊外、シアトル郊外、バンクーバー・キャマスWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。

この座談会は、合計で3人の教育のプロが参加。

座談会が始まる前に、3人で話しました。

「お母さんたちがこの座談会で少しでも楽になって帰ってもらえたら成功ということで。参加費$20もらっているからには、それ以上の価値を提供しましょう」と。

不思議と、こういうイベントって有料だと、提供する側も提供される側も真剣になれるものなんですよね。

無料だと、お互いにどこかで無料だし、となりがちです。

まぁ、プロなのでね、有料だろうが無料だろうが、同じパフォーマンスをするべきなのですが。

プロも人間ですからね。

印象に残っている質問

写真がないのが残念でしたが、みなさん円になって話をしました。

円になると、多くの方が話に参加できるのでいいですよね。

とあるお母さんからの質問でした。

夫が私の意見に賛成しかせず、いつも私の意見が通ってしまい、子育てに関してこれでいいのか、と不安になるんです。

本当に女性の立場からして、不安になると思うんですよね。

だって唯一の子育てパートナーである旦那さんがですね、何を言ってもイエスとしか言わないわけです。

例えばこんな感じでしょうか。

8時には寝かせたほうがいいと思うんだけど、どう思う?「いいと思うよ!」

おやつとか砂糖が多いのものはあまりあげないほうがいいと思うんだけど、どう思う?「いいと思うよ!」

テレビとかあまり見せないほうがいいと思うんだけど、どう思う?「見せないほうがいいと思うよ!」

なんでもイエスと言ってくる旦那、頼りないって思ってしまいますよね。

いつも何言っても、自分の意見が通ってしまう。

毎回議論になるのも考えものですが、毎回自分の意見が通ってしまうのも、どこか不安になってしまうもの

まぁ、わかったような口をきいていますが、我が家も大差ありません。

妻の意見に対して、私は基本的にはイエスしか言わないので。

参考記事:←「はい」は親子も夫婦もハッピーにするマジックワード

それは違うんじゃないのって伝えることは滅多にありません。

旦那が頼りにならない、まぁ、分かります。

そのお母さんの質問に私はこう答えました。

「まず男性と女性の違いについてお伝えしますね。

女性はマルチタスクができる。

男性はアホなので、マルチタスクは難しいんですね。

電話しながら、料理して、なおかつ旦那に命令するなんて芸当は男には無理なんです。

そんなマルチな女性に対して、男性は一つにフォーカスしてしまいます。

なので基本的にマルチ能力で負ける男性は、議論でも負けます

ましてや子育ての話となると負けます。

負けるとわかっている戦をすることほど無駄なことはありません。

ま、子育ては勝ち負けではないのですが。

そのため、男性は女性との言い争いは避けます

それが育児のこととなれば、奥さんに従っておいた方が得策と考えるのが賢い男性です。」

そうです、私も賢い男性の1人です。

これが1点目。

次にどうしてお母さんが不安になってしまうのか、という点。

「次にご主人がイエスマンのために、不安になることに関して。不安になるということは、実はご主人に原因があるわけではないですね。その原因は、お子さんのことを信じられていないんですね。

どういうことかと言いますと・・・・

お母さんは、自分の意見は正しいのかどうかを考えているわけです。

こう育てるべきなのだろうか、どう育てるべきなのだろうか。

何が正しいのだろうと。

もちろんお子さんはお母さんの影響を大きく受けるわけです。

ただ、お母さんが間違っていようが間違ってなかろうが、子供は子供でスクスク育ちます。

お父さんの影響も、お母さんの影響も受けながらも、自分で何を受け入れて受け入れないかを決めて育っていくわけです。

お母さんが不安になるってことは、子供は自分達の決断から悪影響を受けるのではないか、ということですよね。

極端な話、お父さんとお母さんが何を言おうが何を伝えようが、間違っていようが正しかろうが、子供は学びながら育つわけです。

親を反面教師にするときもあります。

そうなると大事なことは、自分が正しい決断をすることではないですね。

大事なことは、お子さんのことを信じて、自分がその時によしと思ったことを伝えていくことなんです。

それが正しいのかどうかは、子育てが終わる頃には判明していることでしょう。

ただ、そうやって悩みながら子育てをしている姿、そのものが尊いわけです。

それだけ子供のことを思っている証拠。

愛している証拠です。

そういう心に反応して、お子さんはスクスクと育っていきますよ。」

というようなことをお伝えしました。少し修正も入れていますが。

私が言いたかったことはこういうことです。

ゆるい教育者3人

私も含めてですが、揃った教育者3人とも緩かったですねぇ(笑)

きのね園のあき先生に、PSU内のチャイルドケアのまゆみ先生、それと巣鴨の私。

Life Samplingのゆりさんから、座談会後に言われたことがしっくりきました。

3人のゆるさの根本に子供への信頼があるのでは、と。

あぁ、そうかもしれないと思いました。

3人とも、心の底では、子供たちを信頼しているんですね。

何をどう育てようが、子供たちはスクスク育つ、という信頼。

それがゆるさ、安心感に繋がっているんだろうな、と。

私がよく使う例は、「子育てはトマトを育てるのと一緒だ」と。

人間にできることは、種を植えて、水をあげて、光を当ててあげることだけ。

それと同じように、人を育てるということも、ルールを伝えて、信じて見守ること。

放置ではないんですよね。

見守るんです。

観察する必要があります。

子供は見られているって思えます。

見られているって安心できるんですよね。

頑張ろうって思えるんですよね。

鏡と一緒です。

鏡を見ると、色々と気づけますよね。

髪型を直さなくちゃ、とか思えますよね。

別に直しなさいって言われなくても、鏡見せてくれたら自分で直せるんです。

なので、親は子供の鏡になりましょう。

しっかり観察してあげるだけでいいんです。

そうすれば、自然と子供は育つんです。

トマトと一緒で、真っ先に実をつけるのもあれば、遅いのもあります。

大きい実をつけるのもあれば、小さい実をつけるのもあります。

どれも違って、どれもいいんですよ。

親はあまり先周りをしないこと。

食べ物落としたり、飲み物落としたり、本当に自由にさせると、周りは後処理が大変なんですけどね。

そのうちこぼさなくなりますから。30歳になってもこぼしていたら、それは子育ての問題ではないです。

座談会はガソリンスタンド

今回は11人の参加ということで、円になってざっくばらんに話し合いができました。

非常に有意義な会となったように思います。

こういう会って、大事なんですよね。話し合って、人の話を聞いたりすることで、自分を客観視できます。

もっと子供のことを信じてみようとか思えますからね。

日々って怒涛のように過ぎていきますよね。

子育てをしているとそれは加速して過ぎていきます。

そういう怒涛の嵐の中で、一度立ち止まって、自分をリセットすることが大事になります。

そのための座談会だと思います。

でも、車も定期的にガソリン補給が必要なように、リセットしてもガソリンはやがて切れてしまいます。

大事なことはその都度、補給すること。

それは育児の本を読んでもいいですし、こういう座談会に参加するのもありですね。

忙しい日々をリセットするために、一度立ち止まって、深呼吸。

もちろん巣鴨アドバンススクール巣鴨キッズに子供を預けるのも一つの手ですね。宣伝です。

定期的にガソリン補給をして、子供のことを信じて行きましょう!

このブログもガソリン補給の一助となれたら嬉しい限りです!