アカデミー賞作品賞に初めてノミネートされた日本映画、ドライブマイカー見てきました。

さすが作品賞にノミネートされた映画です。

アメリカでも、小さな映画館ではありますが、全米の至る所で上映されているんですよね。

その映画の感想と、やっぱり映画館で映画を見るっていいな、ってことをお伝えいたします。

ポートランド郊外、シアトル郊外、バンクーバー・キャマスWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。

Cinema21

今回、行ってきたのはCinema21という、ポートランドNWにある映画館でした。

23rdのすぐ近くにあります。

小さな映画館ですが、アカデミー賞にノミネートされた外国の映画など、いい作品が揃っている映画館です。

ちなみに、こちらの映画は、大人のための映画です。

Not Rated(NR)ですが、大人だけで見ましょう。

また、この映画館は、入場のためにワクチン接種証明書が必要です。

ドライブマイカーの感想

さて、映画ドライブマイカーそのものはどうだったか。

実は冒頭の映画館の写真、これは2回目鑑賞時の写真でした。

つまり、2回も映画館で見てしまった映画とでも言えばその映画の良さが伝わるでしょうか。

この映画はですね。

あのアメリカ人がですよ。

あのアメリカ人が、映画が終わった後に、席を立たない映画なんですよ。

皆さん知らないかもしれませんが、アメリカの人たちは、映画がエンドロールに入ると、すぐに席を立ちます。

はい、終わり。楽しかったぁって。

日本人みたいに律儀にエンドロールを最後まで見ないんですよね。

でも、この映画は違ったんですよ。

もちろん半分くらいは席を立っていましたよ。

でも、半分くらいは、席を立たずに、え?最後は何?っていう話し合いをし始めてしまう映画でした。

それくらい最後の終わり方が、いろいろな捉え方ができる映画でした。

とりあえず予告編を一度ご覧ください。

夫婦がいて、とても愛し合っていて、でも奥さんが亡くなってしまう。

その後、ご主人がどう亡くなった奥さんと向き合っていくのか、どう自分と向き合っていくのか。

本当に全員が全員、はまり役だったこちらの映画。

特にドライバーの役者さんである三浦透子さんがいい味出していました。

映画館で映画を見るということ

でね、今回、私が一番言いたいことは、映画館で見る映画は家で見る映画より100倍良いよってことです。

もちろん、NetflixとかAmazonプライムとかで、自宅で映画を観れる時代じゃないですか。

地上波とかでも見れますしね。

気軽に映画を見れるんですよね。

でも、その気軽さゆえに、気軽にやめることもできるってことです。

気軽にやめられるって、コミットしていないんですよね。

自分の時間も意識も全力で映画に向いていないんですよね。

そうすると映画をフルに堪能できないんですよ。

例えば、私が家のリビングで映画を観ますよね。

どんなに大画面で、音もサラウンドシステムとかで環境を整えたとしましょう。

そうしたら、大抵、家族が生活しているので、ガチャガチャ音がしますね。

そして、私もお腹が減ったら、キッチンに行って、冷蔵庫開けて、何かを食べれますよね。

または、この役者さんって誰なんだろうって思って携帯なんていじってしまった日には、もう映画なんて頭に入ってきませんよ。

そして、映画を観終わってこんな感想を持つわけです。

大した映画じゃなかったな、って。

そりゃそうですよ。

だって、雑音が入ってきて、冷蔵庫に行ったりして、携帯なんかいじって、それなら映画に集中できないし、堪能もできませんよ。

世の中のものやことってそんなものです。

お金を出して買った本だから、しっかり読むわけですね。

そのお金分は何かを学び吸収しよう、と。

でも、図書館で借りてきた本は、結局読みませんね。

今読まなくてもいいから、と。

どうせお金払っていないし、と。

これね、どっちが得なんでしょうね。

お金を払ってしっかり読む本と、無料で借りてきてしっかり読まない本。

映画も同じです。

お金を払わないで、心半分で見る映画、と。

お金を払って、自由な時間と空間を放棄して、放棄したからにはと集中してみる映画、と。

そういう意味でも、ドライブマイカーは、映画館で見て欲しい映画です。

何と言っても3時間ですから。

3時間、結構淡々と進む映画です。

しかも映画の中で、劇もやってるんですけどね。

それがグルグルグルグルと、これは映画のセリフなの?それとも劇のセリフなの?っていうシーンが多々出てきます。

色々と頭がグルングルン考えさせられます。

これが最高に心地よかったのです。

え、これ、どういうこと?

このセリフって、現実世界だとこういう意味になるよな。。。

え?劇のセリフなの?それとも、現実世界でのセリフなの?

もうこの繰り返しで、劇となっているチェーホフのバーニャおじさんという劇も見たくなりました。

もう一回、映画館行ってもいいかな、って思えるくらいいい映画でした。

そんな映画なので、自由な空間と時間を放棄して見ることをお勧めします。

まとめ

ポートランドにお住いの方は、ぜひCinema21へ。

またアメリカにお住いの方は、是非調べてみてください。

Drive my carと検索したらお近くの映画館で上映していることでしょう。

日本ではもう映画館では上映されていないですかね。。。

もし上映されていたら、映画館で見ることをお勧めしますよ。

アカデミー賞の作品賞に初めてノミネートされた日本の映画です。

映画館で見ておいて損はありません。

3時間、自分の自由な時間と空間を放棄する価値はあることでしょう。

最後の方でね、主人公の西島さんのセリフがあるんですけどね。

いいんですよ。

本当にいいんです。

やっぱり映画は映画館で見るのが一番だな、そう思わせてくれた映画でした。