すべての苦労を乗り越え、完遂した時、私は世界一幸せなのではないか、と思った瞬間でした。

ポートランド郊外、シアトル郊外、バンクーバー・キャマスWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。

この家に引っ越してから1年がたちました。

ここ最近は家の中をいじっています。

その一つが、妻からダメ出しされたこちらの照明。

ちょっとレトロ感がありますよね。

交換しても、なぜかすぐに電球も切れてしまうし。

もう少しモダンな照明にしたいところ。

また照明にはファン(扇風機みたいな)もついていた方が、夏は涼しく、冬も暖かい空気を下に送ることができる、ということで、こちらをホームデポで買ってきました。

料金は80ドル程度。

そして、購入してからすぐに設置すればよかったのですが、私のお尻問題もあり、購入してから2週間ほど、我が家の漬物石となっておりました。

しかし、お尻も本調子になりつつある今日この頃、そろそろ取り掛からねば!とお尻ならぬ重い腰をあげました。

私の見積もりでは、設置するのにかかる時間は1時間!

配線をちょちょいといじって、組み立てて、設置。

調べたYouTube動画(install ceiling fanで検索)でも実に15分程度で設置できていますからね。

編集されているんですけどね。

途中のトラブルとか一切なしなんですけどね。

余裕を持って1時間でしょ、というわけで、万事は整いました。

常に見積もりの甘いわたし。

取り掛かります。

午後1時

まずはブレイカーを落とさないといけません。

万が一でも感電しようものなら、笑えないですからね。

先生は本日、感電したのでお休みです、とかね。

生徒たちの間で伝説となってしまうことでしょう。

そんな黒歴史を残さないために、しっかりブレイカーを落とします。

ただどのブレイカーがどこの電気なのかがよく分かっておらず。

一つ一つ妻に切ってもらいました。

しかしブレイカーは遠くのガレージにあるため、なかなかコミュニケーションが上手く行きません。

電気切れた?いいや!

電気切れた?いいや!

電気切れた?うん!

夫婦が家の中で叫びあっていました。

最後には、家のほとんどの電気が切れていました。

もちろん冷蔵庫も。

このままでは食材がダメになってしまう。

その前に終わらせなければ!

とにかくネジを外して、配線を外します。

最初は恐る恐る配線をいじっていましたが、途中からは慣れたもの。

平気で配線をいじっていました。

次にベースの設置。

配線を照明器具に通す作業です。

でも、説明書を読んでも、正直よくわかりません。

っていうか、日本語の説明書でもよく理解できないのに、英語なんて訳がわからない。

もしかしたらyoutube動画に同じ型の照明器具設置の動画があるのでは、と思いましたが、ありませんでした。

そのため、似たような動画を探して、見ながらスタート。

ベースですが、とりあえず重いので、ハシゴの上で寝かせます。

もうこのままで良いのではないか、と何度も諦めることが頭をよぎります。

配線を確認しながらやるのが結構面倒で。

配線をつなげて、しっかりファンが回るのかどうかの確認です。

配線をやっとのことつなげて、ブレイカーを入れてみて、スイッチを入れると。。。

何も起きません。

え?なんで?配線は繋がっているのに。。。。

というわけで、色々と試行錯誤してわかりました。

配線はゴムのようなもので覆われておりまして、このゴムをとらなければいけません。

最初から2センチほどは裸なのですが、これを4センチほどにしないといけないのです。

この作業がですね、結構面倒でですね。

専用の工具とかもないので、本来はゴムだけ切って配線は残さないといけないのに、配線ごと切っちゃうんですよね。

えぇ、どうしよう。。。。

もう何回天を仰いだことか。

と、そんなことをしていたら、午後2時30分に。

え?もう90分も経ったの?

まるでyoutubeショート動画を見まくった後のような気分。

何の動画を見たのかさえ覚えていないあの虚無の時間!

あっという間に息子のお迎えの時間に。

そして家に戻ってきたのは午後6時過ぎ。

また照明の設置に取りかかります。

少しずつ日が暮れてきました。

うーん、暗くなってきた。。。。

部屋の電気をつけようとして気づきました。

ブレイカーが落ちている!と。

つまり、電気はつけられないので、日が暮れる前までに終わらせなければいけません!

これはまるで「走れメロス」ではないか、と。

セレヌンティウスのために走り続けるメロス。

日が暮れる前に完遂せねば。

というわけで、息子に電灯を持ってきてもらいました。

キャンプで使用するランタンです。

そして、ついに日が静まりかけた頃、設置が完了。

ついにブレイカーを戻して、スイッチオン!

すると、電気もつくしファンも回りました!

ついに!

ついに完遂することができたのです!

電気がつくこと、ファンが回ること!

こんなシンプルなことが、こんなに嬉しいことだったなんて!

私たち家族は、まるでワールドカップサッカーで優勝したかのようにお互いの肩を抱きあい、称えあいました。

まとめ:DIYで当たり前への感謝が深まる

途中インターバルもありましたが、終わった時間は夜の8時。

結局4時間かかりました。

私の甘い見積もりでは1時間で終わる予定でした。

おそらくですが、プロは30分でやってしまうことでしょう。

しかし、私が得たものは想像以上に大きく。

こんな照明でさえ、いろいろな経験が必要で、配線のゴムを切る作業が工具なしでどれだけ大変か。

日が暮れる前に終わらせなければいけない、という焦り。

そして、すべての苦労や不安を乗り越えて完遂した照明の設置。

私は、このダイニングの電気がつき、ファンが回っているのをみて、確信を持って言えました。

私は世界一幸せな男である、と。

DIYの醍醐味は本当にこれ。

感謝できます。

家に設置されているもの全てに感謝できる。

当たり前なことに感謝が湧いてくるのです。

これを業者さんに頼んでいたら、一瞬でやってしまったことでしょう。

そして、私は大して感謝していなかったことでしょう。

むしろ高い費用に文句さえ言っていたかもしれません。

だって電気がついてファンが回るなんて、当たり前だから。

当たり前に感謝できる自分になるDIYです。

ぜひ皆さんもDIYに取り組んでみてください。