鬼滅の刃の煉獄さんも言っていました。

「穴があったら入りたい。」

私も言いたい。

「穴があったら取り除きたい!」

今回私が苦しめられたのは痔(じ)ですよ。

人生で初めて。

こんなに痛いものだったんですね。。。

別に「鬼滅の刃ネタ」を持ってくる必要はなかったのですがね。

どうにかしたいんです、このお尻の痛み。

火だろうが水だろうが、なんの呼吸でもいいので、このピンチを切り抜けたい。

でも、病院は嫌。

だって、他人にお尻の穴を見せるなんて。。。

ポートランド郊外、シアトル郊外、バンクーバー・キャマスWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。

最初は、お尻を拭くときに、トイレットペーパーに血がつくな、程度だったのですが。

それが1ヶ月くらいちょこちょこ続いてしまいました。

市販の痔のためのクリーム(ボラギノール的な)とかも使っていたのですが、ついに痛みも限界に。

はぁ、病院は嫌だなぁ、と思いつつも近くのurgent careに電話。

あのーヘムロイド(痔)なのですが、そちらで対応してもらえますでしょうか、と。

「問題ないよ!」と電話越しで。

ということで、urgent careの病院へ。

アメリカでは、風邪を引いたりして、軽く行けるのがurgent careという病院です。

病院というよりも、クリニックと呼べばいいでしょうか。

持っている保険が適用されるurgent careに行きましょう。

病院へ到着

はぁ、嫌だなぁ。。。。

色々な人に、いちいち自分は痔です、って言うのが嫌だなぁ、と。

自動ドアを通ると、受付の人が座っていました。

受付にいる恰幅の良いおばちゃんに聞かれました。

「どうしてこちらに?」

ヘム・・・

「え?」

ヘム、ヘムロイド(痔)です!

どうして、ヘムロイドという単語を伝えるのを躊躇してしまうのか。

羞恥心でしょうか。

もう40代なのに。なんなのでしょうか。

やはりお尻の穴、なんて普段話題にさえあがりませんからね。

世間話とかでも、痔の話なんてなかなか出てこないですしね。

「いやぁ、最近、お尻の穴の調子がイマイチで。おたくはどうですか?」とか言いませんしね。

とりあえず受付という第一関門は突破。

そして第二関門、ドクターの前のナースによる事前の問診。

お名前は?誕生日は?どんな症状?など聞かれます。

アメリカは分業が進んでいますので、ドクターとナースは一緒には来ません。

ナースはナースで、問診して、血圧とか体温測ってパソコンにデータの入力。

その後、しばらくしてから、ドクターが来ることになります。

ナースはやはり女性でしたよ。

分かってはいたんです。

でも、とても大げさなジェスチャーで同情してくれる方でした。

これぞアメリカン。

それは辛いわねぇ、と大げさに身振り手振りで同情してくれました。

大げさだよアメリカ人、といつもならつっこむ所ですが、今回はそんなアメリカンなジェスチャーに助けられました。

話を聞いてもらえて、同情してもらえて、ちょっと楽になりました。

ナースさんありがとう。

そして、最後の関門、ドクター。

診察室に通されて、ドクターを待っている間、私は考えました。

女性のドクターとかだけは、勘弁してください。

女性に、こんなおじさんのお尻を見せるなんて言語道断。

お尻だけならまだしも、お尻の穴。

いや、待てよ。

私は考えました。

おじさんのお尻じゃなくても、誰かのお尻の穴を見たいとは誰も思わないか。。。

誰もが知る人気俳優、例えば小◯旬さんでさえ。

一目みたい、と誰もが思うような小◯旬さんであったとしても。

その人のお尻の穴は誰も見たくないことでしょう。

そういう意味では、私は小◯旬さんと肩を並べたことになるのか。

自分もついにここまで大きくなれたのだ、と。

そんなどうでもいいことを考えながら、診察室で待つこと20分程度でしょうか。

ドアがノックされます。

お願いします、女性のドクターだけは。。。

入ってきたのは。。。。

青い服を着た。。。

メガネをかけた。。。

白髪の。。。

おじいちゃん!

しかも、あのコロナ禍で大活躍された尾身会長のような風貌。

おぉ、その節は良くもあのコロナで混乱した日本をまとめて!

お尻の穴見せても、全く問題なさそう!

なんと言ってもコロナから日本を守った人ですから!

というわけで、私は安心して問診を受けました。

会長は、言います。

「状況はよく分かりました。」

あおいゴム手袋をはめる会長。

「そうしましたら、横たわって欲しいのですが。右を下にして横たわってほしいのだけれど、右足を曲げて、左足を、右足より上にしてほしいのです。」

はい、分かりました。仰せの通りに。

とにかく言われるがままに、なすがままにポーズをきめ、自分のケツの穴を見せます。

この姿勢で良いのだろうか。

自分のケツの穴はしっかり見られているのだろうか、と疑問に思いつつ。

「ふむふむ、ちょっとクリームとか塗ってあるのとりますよ。これは市販のクリームですよね?見えにくいから、取りますよ。」

はい、なんでもいいです。市販のクリーム使っていてごめんなさい。どうにでもしてください。

「確かにヘムロイドはありますね。あるけど、これはアナルフィッシャーだね。」

フィッシャー???釣り?

「アナルフィッシャーと言って、キレてるのよ。便秘だったかな?だからこれは専門家の先生に一度見てもらった方が良いね。それまでは、薬出すから、クリームを塗って、あと水をたくさん飲んでね。」

はい

「あとミララックスとかも飲んでね。」

はい?ミララ?

「便を柔らかくするお薬だね。排泄する時、痛いだろうからね。」

はい、めっちゃ痛いんです!

「うん、これは痛いでしょうね。。。」

うん、そうなの、会長。本当に痛かったの。

私の会長を見る目は、ウルウルしていたことでしょう。

人は弱っている時に優しくされると泣きたくなります。

というわけで、診察時間は15分程度でしょうか。

あっという間に終わりました。

別に何も変わっちゃいないのに、お尻の穴を見られただけなのに、足取りも軽く家路につきました。

というわけで、現在は、処方されたクリームを塗りながら、なんとか日常生活を過ごしています。

トイレ行くたびにこの世の終わりかと思うような激痛が走っていたけれど、やっと落ち着いてきました。

少し光が見えてきました。

まるで肛門から出てくる便の気分です。

光が見えてきた。。。

まとめ:痔になったら

私のくだらない心の叫びだけでは、このブログ記事の価値がないでしょうから、しっかり痔への対処方法を書いておきたいと思います。

ちなみに、対処方法をより詳しく知りたい方は、こちらの本がおすすめです。漫画なのでとても分かりやすい。

とにかく痛みを和らげるためにも、お医者さんにかかることをお勧め、と書かれています。

アメリカにお住まいであれば、近くのurgent careとかに電話してみましょう。

「ヘムロイドですが、そちらに行っても良いでしょうか」と。

その上で、診察を受ければ、クリームなど処方してくれます。

市販で売っているのよりレベチです。

市販の薬を買うよりも、診察受けて薬を処方してもらいましょう。

そのためのお医者さんです。

その上でですが、まずは痔の予防のためにはやっぱり生活習慣を気をつけなければいけません。

  • 椅子に長時間座る
  • トイレでスマホを見て、長時間便座に座る
  • ストレスを避ける
  • 適度な運動
  • 食物繊維が多い食事
  • 水分をとる

などなど。

結局、健康的な生活を送りなさい、ということなのですが。

私はもう2度とトイレにスマホを持っていかないことに決めました。

便座というのはただでさえ圧がお尻にかかるそうなので。

スマホとか見ていると長時間、お尻に圧がかかってしまうそうです。

みなさん、トイレのスマホはやめましょう。

ちなみに、お尻というのは健康状態が初期に反映される場所だそうで。

色々な症状がまずお尻から出てくるそうです。

お尻を拭くと血がつくとかは、普通ではないそうなので、なるべく早めにお医者さんへ。

面倒なんですけどね。

市販薬でなんとかしようとなりますけどね。

結局、お医者さんにかかるのがベストです。

ピンチを切り抜けるための呼吸とかはありません。

水も火も、お尻の呼吸もありません。

とにかく痔になっている方は、お医者さんへ行きましょう。

お医者さんこそが、煉獄さんだったのですから。

あ、私の場合は、尾身会長か。。。

また一つ貴重な人生経験がつめました。

数ヶ月後に、肛門の専門医に診てもらった記事です ↓