私は、日本の高校を卒業してアメリカに来ました。

まずは、コミュニティカレッジ(コミカレ)へ。

その後、4年制大学は国際経営学を、大学院では外国語教育学(TESOL)を学びました。

コミカレ・大学・大学院の違い、それはアウトプットの差。

そして、ダイバーシティー多様性の差です。

少しずつアウトプットの難易度は上がってきますが、多様性は失われていきます。

今日はそんな話です。

アメリカに留学を考えている人たちの参考になれたら嬉しいです。

コミュニティカレッジ(コミカレ)

コミカレはまだ高校の延長です。

講義を聞いて、ノートをとって、試験を受ける。

そしてエッセイや小論文も少しだけ書く。

少しずつ書く量は増えてくるのですが、今思うとまだラクだったんだな、と思います。

とにかくこの時期は、辞書と毎日にらめっこ。

インプットの方がアウトプットよりも多かったです。

それと同時に、コミカレのダイバーシティー(多様性)の高さ。

コミカレ時代は、どうしてこんなに年上の方々が同じ教室で勉強しているんだろう、と思っていました。

年上といっても、私の父や母世代くらいの年上でした。

私は経済学のtutor(1:1で教えてあげる)のアルバイトをしていたのですが、よく世代が違う方々に計算式などを教えていました。

これだけ年上でも、しっかり勉強していて偉いな、と思いました。

が、同時に、もっと同世代の中で切磋琢磨したい、とも思いました。

今思うと、ダイバーシティの価値をわかっていなかったのだと思います。

もっと世代の違う人々と交流して、いろいろな価値観に触れておけば、と今だから思えます。

何をそんなに、と思うほど当時は先へ先へと急ぎ過ぎていました。

4年制大学

キャンパスです

4年制大学はコミカレの3倍程度の負担。

講義というよりも、よりディスカッションに近いクラスになります。

特に私が通った大学が少人数で、どのクラスも大きくなかったので、皆たくさん発言していました。

ただ、今考えると、周りには同世代ばかり。

意見も偏っていました。

コミカレと比べると、周りには20代しかおらず、多様な価値観に触れることは減ったように思います。

ダイバーシティの低下と同時に、読み書きの量は増えました。

毎週のように色々と調べては書いて、それをプレゼン。

今思うと、とてもいい流れだったな、と思います。

インプットも多いけれど、アウトプットのためのインプットでした。

インプットの量も増えたけれど、それ以上にアウトプットの量も増えました。

負担としてはコミカレの3倍程度。

4年生大学の初めてのクラスで、シラバスをもらった時は、ワクワクしました。

だって、相当レベルアップしないとこんな量の課題やれっこない!って思いましたから。

当時は忙しすぎて、価値観とか言ってられませんでしたので。

大学院

大学院では、専門が教育学と完全に文系だったのもありますが、更に書きました。

とにかく書きました。

書いて書いて書きまくりました。

特に卒業論文などは、朝から書き始めて、気づいたら日が落ちていた経験もしました。

ご飯を食べるのを忘れるくらい集中して書きまくりました。

もうこんな生活はしたくない!と博士号に進むのは無理と思ったのもこの時でした。

ま、結局この時につちかった書く力が、このブログ執筆に繋がっているのですから、本当に何がどう繋がるか人生分からないものです。

まとめ:コミカレ・大学・大学院の違いとは

コミカレ・大学・大学院の違い。

それは1つにアウトプットの差かな、と思います。

進めば進むほど、読む量以上のスピードで書く量が増えるのです。

書くということは、考えること。

書くことで、自分の考えがスッキリ・ハッキリするのです。

読んで読んで読みまくる大学、書いて書いて書きまくる大学院。

最初にコミカレに行かず、4年制大学に行っておけば良かったか、と思ったこともありました。

最初からより難しい方に行っておけば、より早くレベルアップしていたのでは、と。

でも、コミカレは4年制大学のステップとしては、私には必要でした。

最初から4年制大学に行っていたら、おそらく辛すぎて、帰国していたかもしれません。

またコミカレ時代に、世代の違う人々が挑戦しているのを見て勇気をもらっていたのも事実。

コミカレ時代も、本当に貴重な体験でした。

これから、コミカレに行こうとしている人は、先を急がずに、ぜひその時を噛み締めてもらえたらな、と思います。

おまけ:博士号には行かなかった?

大学院の次の過程、博士になると、それこそ調べて書けばいいだけでなく、世の中に新しいものを生み出さないといけない訳です。

これは今までと次元の違う作業になります。

私の親友も博士号持ってアメリカの大学でスペイン語を教えていますが、もう2度と博士課程はしたくないと言っていましたね。

なので、私は博士号に進まなかったことを一ミリも後悔しておりません!

それよりは今の力で世の中の役に立つことがしたいと思ったんですよね。

もしお子さんが、コミカレ、4年制大学かで悩んでいたら、インプットとアウトプットの違い、ダイバーシティの違いがあるよと伝えてあげてみてはいかがでしょうか。