まさか新シリーズ2回目にして、こんな展開になるとは。。。

ポートランド郊外、シアトル郊外、バンクーバー・キャマスWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。

いくつかの油断

そう、それは土曜日でした。

仕事が休みだった私は、朝起きて、いつものごとく、ニワトリにエサと水をあげに庭に出ます。

今日も元気そうだな、と思いつつ、エサを補充して水を取り換えるわけです。

そして、10時ごろに家族と外出。

帰宅した時に何がどうなってるかなど考えもせずに。

Home Depot

近くのHome Depotというホームセンターに行き、息子とDIY体験をしてきました。

毎月行われている子供とDIYできるイベント。

子連れのお父さんにオススメです。

無料のイベントです。

これ無料でやって、homedepotにどういう利益があるんだろう、なんて考えてしまいます。

もちろん、お店に足を運んでもらうとか、子どもをDIY好きにして将来のお客さんになってもらうなど。

参考記事:home depotの上手な使い方

少しずつ釘の打ち込みが出来てきている息子をみては、彼の成長を嬉しくもあり、寂しくも思ってしまう父親です。

もっと寂しい思いをするなどとは考えもしてませんでした。

Swagat

12時、インド料理が食べたくなり、Home depot近くのインド料理店へ。

息子はカレーが苦手。

近くの宇和島やでスパムむすびを調達して食べさせ、「夫婦だけレストランで食べることで節約」という裏技を使いました。

Swagatっていう料理店。こちらは本当に日本人が好きそうな味付け。辛すぎず、マイルドなカレーがたくさんあります。

お昼ご飯はバフェ形式で。

久々に食べるインド料理に夫婦で大満足でした。

今考えるとチキンカレー食べてたんですよね。

図書館

お腹を満たした後は、ビーバートン図書館へ。

最近コンポストやらガーデニングやらにハマっているので、本を数冊借りてきました。

十分な時間、本に目を通して、借りる本を決めました。

コンポストなんて興味持たずに直帰していれば。。。

帰宅

そして、3時すぎに帰宅。

家って落ち着くなぁ、と帰宅するたびに思います。

そのまま、裏庭に出ると、ニワトリが寄ってきました。

ピヨって呼んでます。

小さい時はピヨピヨしていたので。

当初は3羽でした

彼らは社交的な動物です。

私が庭に出てくると、いつも近寄ってくれます。

しかし、その時に何か違和感を持ちました。

あれ、おかしい。

いつもなら、2羽よってくるはずなのに、1羽しか来なかったからです。

私は何の疑問も持っていませんでした。

いつも通り、あと数秒したら、もう1羽も顔を出してくれるだろう、と信じていたからです。

しかし、時間が過ぎても、もう一羽が出てきません。

いつもなら足にすり寄ってくるのに。

いないのです。

見当たらないのです。

庭中探します。

庭中と言っても、見回すのに数秒で事足り大きさの庭です。

どこかに挟まってしまって出てこれないのかな、と思って、フェンスの隙間などくまなく探します。

でもいないのです。

非常に嫌な予感がしました。

家の中にいた妻と息子に声をかけます。

「ねぇ!ピヨがいない!一人しかいない!」と。

ソファにくつろいでいた妻と息子は、慌てて庭に出てきます。

残っている一羽のニワトリを小屋の中に戻して、家族全員で捜索です。

敷地のフェンス越しにいたりするので、私は家の敷地の外をくまなく探します。

フェンスの下を見ては、何も見つからず。

脚立を持ってきて、フェンスの上から見ても、何も見つからず。

茂みの中を探しては、何も見つからず。

ピヨ!

ピヨ!

ピヨ!

出てきていいぞ!

ウンともスンとも聞こえません。

私は近所を回って探しました。

近所の人たちにも声をかけます。

普段なら近所の人とは、会釈だけの関係です。

向こうも突然話しかけられてびっくりしたことでしょう。

「すみません!チキン見ませんでしたか?黒い。こういう奴です(iPhoneの写真を見せる)もし見かけたら、うちのチキンなので!そこに住んでるんで!よろしくお願いします!」

「おぉ、それは大変だ!」と言ってくれる人もいれば、「オッケー」(こいつチキンで何を取り乱しているんだ)と素っ気ない返事の人も。

妻も息子と近所を回ってくれた様子。

私「どうだった?」

妻「ダメだった。でも、ニワトリのウンチも見当たらないし。」

そうなんです。ニワトリは、歩きながら用を足します。

そのために、フェンスの外に出た場合は、そこらへんにウンチがあるはずなのです。

でもそれがない。

つまり、フェンスの外に待機していた痕跡はなし。

そうなると、庭でアライグマ(Racoon)に襲われたのでしょうか。

でも、本来アライグマは夜行性のはず。

何度かアライグマらしきウンチを庭で見たことはあるのですが。

真昼間に見たこともありません。

アライグマでなければ。。。

そう考えると、ワシ(Eagle)とかタカ(Hawk)でしょうか。

ただ、それも信じられず。

我が家周辺は住宅街。

上空に鳥を見たことはあっても、ワシもタカもを見たことはありません。

謎が謎を呼びます。

散らばった羽があるわけではなく。

争った形跡もない。

形跡があるとしたら、フェンスの内側にニワトリのフンがあるくらい。

一体何が。

ニワトリ失踪事件の謎。

名探偵コナンの効果音が鳴り響きます。

希望を見出そうと、ググります。

chicken disappear

一度いなくなってもまた戻ってきてくれる事例がいっぱいあるのではないか、と。

しかし出てくる多くの体験談は、希望のないものでした。

その多くが、他の野生の動物にやられたのだろう、とのこと。

中には人に盗まれた、という事例も。

我が家の場合は、一羽だけ盗まれたので、人が入ったとは思えず。

そもそも、人の敷地に入って、ニワトリ一羽だけ持っていくって、どう考えてもコスパが悪い。

全くピヨ失踪の謎が解明されず、モヤモヤが残ります。

後悔しても後悔しきれません。

私が、朝一でニワトリを庭に放さなければ。

私がインド料理店はブログで紹介したことないから、ブログネタになるかも、なんて考えてなければ。

図書館で、コンポストの本なんか読んでいなければ。

現状

結局、ピヨがいなくなって、72時間が過ぎました。

一体どこに行ったのか。。。

まだ人に盗まれて、誰かの家で無事に生きてくれているなら良いのですが。

恐らく、何らかの野生動物に食べられた、というのが有力かと。

だとしたら、残ったピヨ1羽が心配です。

いつもなら、朝から夕方まで庭に放しっぱなし。

ただ、今後は誰かが庭にいる時だけ、ピヨを小屋から出すことに。

でも、一羽だけ残ったピヨも何だか寂しそうです。

一度だけ、小屋の中で異常に動き回っていました。

まるで、「今自分だけしか小屋にいないの?」と慌てているかのように。

ニワトリというのは、社交的です。

彼らは一羽だけでは生きていけないと言われています。

お店のおばちゃんにも一羽だけでは生きていけないから、2羽持って行ってと言われたのです。

参考記事:ニワトリ1:おばちゃんの衝撃的な一言

所詮は、ニワトリです。

ペットでもありません。

家畜です。

家畜なのですが、今までの思い出がフラッシュバックして。

当時はうざいな、と思っていたことが、今となっては良い思い出で。

私が庭に出るたびに、「この小屋からだせ!」と言わんばかりに、2羽で小屋の網戸を蹴っていたりとか。

エサをあげるたびに、私の手をつついてきたりとか。

イッテ!と言ってピヨを叩いたことも。

でも、今となっては、もっと大事にしておけば、と。

なんだか庭は寂しさを醸し出しています。

人は本当に愚かです。

失って初めてそのありがたみが分かるのですから。