ふと思ったんですよね。ウンコと土って何が違うんだろう。。。
ポートランド、シアトル、バンクーバーWAにて巣鴨アドバンススクール(学習塾)とビーバートンにて巣鴨キッズ(幼稚園)を運営しています、みとのやです。
今まではニワトリシリーズと題して、卵を産むまでの過程をお伝えしました。
記事:ニワトリ1 おばちゃんの衝撃的な一言
卵を産み始めたニワトリにおいては、今後、大きな変化はないかと思っています。
そのため、新ニワトリシリーズと題して、自然について学んだことをお伝えしていければと考えています。
冒頭の疑問「うんこと土って何が違うのか」
ニワトリの糞尿が混じった土をいじっていた時に気になったので、ググりました。
「うんこ 土」と。
そうしたら、こんな記事が出てきたんです。

たまたま検索したこちらの記事ですが、要約すると。
私たちは生きることで、土で育てた食べ物を体内に取り組み、そして排泄物として土に戻す。それを繰り返すことで、人が住む土地というのは、本来元気になるもの。しかし現代は、人の排泄物は下水として流してしまうので、せっかく体内に取り組んだものを、土に返すことなく、土地は痩せ細るばかりである。
私はこの記事を読んで、頭をガツンとやられました。
人の排泄物を下水に流しているから、土地は痩せ細ってしまう。
痩せ細るから、元気の良い野菜が育たない。
育たないから、化学肥料を購入して、庭に撒いて、野菜を収穫する。
まさに我が家がやっていたこと!
これほど効率が悪いことはないな、と。
ニワトリが好循環を生む

そんな効率が悪かった我が家に、ニワトリが2羽来てくれました。
最初は3羽でしたが、1羽はオスでうるさかったので手放しました。
参考記事:ニワトリ9 サヨナラ、ピヨ
2羽のニワトリは、我が家の食べ残しを食べてくれます。
キュウリやニンジンの皮とか、スイカの皮などを食べてくれます。
食べて、食べて、食べます。
そして放し飼いにしていると、庭の雑草も食べてくれて、その間、たくさんの糞尿を庭にしてくれます。
おかげさまで、庭の土には、本当にミミズがいっぱい!
ミミズは土に栄養がある証。
特にニワトリ小屋の近くは、これでもか!というくらいに大きなミミズがいるんです。
雑草食べてくれて、食べ残しも食べてくれて、糞でもって土を元気にしてくれて、しかも卵かけご飯の卵までプレゼントしてくれる、という。
参考記事:ニワトリ10:ついに出産の日がやってきた!
ニワトリって本当にすごい!ビルゲイツも言ってました。
「もし私が貧困状態で人生をスタートするならニワトリを飼うところから始める」と。
参考記事:why i would raise chickens
2羽のニワトリを飼ってみて、私も全く同じ意見です。
いい事しかありません。
家に庭があるご家庭は、ニワトリを飼うことを強くお勧めします!
世の中の見方が変わりますよ!
ニワトリの糞尿だけ?

でも、思ったんですよね。
ニワトリの糞尿が土に良いのであれば。
なぜ人のウンチやオシッコは使われていないのだろう、と。
もしかしたら、腸内の細菌とかが毒素を持っていて、土にはばらまけないのかもしれないな、と。
そこで調べてみました。
そうしたら、江戸時代は、人の糞尿はお金を通して取引されていたようなんですよね。
なぜなら人の糞尿は、肥料として価値があったから。
江戸時代の人たちは、喧嘩するとこんな発言をしていたそうですよ。
「お前のところでは、クソしてやらねぇからな!」と。
クソしてやらないって本当に素敵な表現ですよね。
人のウンチやオシッコを畑に撒くことで、土地が栄養たっぷりになり、農業も潤った、と。
江戸時代が良くて、なぜ現代はダメなのか?
やってみてもいいのでは?
そんな思いがこみ上げてくるわけです。
心の声との葛藤
でも、こんな心の声も聞こえてくるわけです。
でもな。。。ウンチはちょっとハードルが高い。。。。
そもそも水洗トイレじゃないところで、ウンチをするって。。。
キャンプ場では確かにボットン便所みたいなところでするけど。。。
そもそも庭にはトイレないし。。。穴掘ってやるのか?
周りの人から汚いって思われたら嫌だし。
息子もいるし。
絶対に息子がいじめられそう。
「おい、お前の父ちゃん、庭に自分のクソまいてるんだってな!」
なんて。
そんな人生を息子に歩ませていいものだろうか。
あぁ、でも、それと引き換えに、庭の土が豊かになるのなら。
でも、ウンチはさすがにハードルが高い。
ならオシッコだけなら、どうだろうか。
そもそも、なぜニワトリの糞尿は庭に撒いても大して抵抗がないのに。
人間の糞尿となるとここまで抵抗があるのだ。。。
と、そんなことを考えながら、悶々としていました。
なかなか行動に移せない自分。
論文が背中を押す!?
論文検索のgoogle scholarを調べていたら、こんな北海道大学の研究結果がありました。
記事:Adequate human urine application pattern for agriculture
要約すると、人間の尿は、水で薄めると、化学肥料と同じ程度の効果あり!
ここまで書かれているのであれば、やってみるしかないじゃないですか。
やってみようと思ったんですよ。
尿を自分の庭にばら撒いてやろう、と。
よし!やったるぞ!と。
男ならやるしかない!と。
でもですね。
結構大変なんです。
うちの庭は近所から見えてしまうので、立ちションはちょっと嫌。
オシッコを一度入れ物に入れて、水で薄めて庭にまかないといけないんですよね。
人間水洗トイレになれてしまうと、そんなことさえ億劫で。
結局、尿を庭にばら撒くのはやっぱり無理なのかな、と諦めかけていた時。
妻からとどめの一撃をくらいました。
妻「確かにアイディアとしては素晴らしいと思うよ」と。
妻が何か反対するときは、承認から始まります。
妻「肥料買わなくて良いし、トイレの水も節約できるし。でも、おしっこがばらまかれた家に友達来たいと思う?」
うーん、確かに。どこにオシッコが撒かれているかも分からない家の庭で遊びたくないかも。。。ましてや子供には遊んで欲しくないかも。。。
妻「しかも、家を売る時に、買う人いる?例え、その人が知らずに家を買ったとしても。人のオシッコが撒かれた家を買わせるの?自分がその人の立場だったら買う?」
もうおっしゃる通りです。ごめんなさい。私が間違っておりました。
地球のために、全人類のためにと、我が家の庭に、自分のウンチやオシッコをまこうとしたことをお許しください。
まとめ

ニワトリを育てることで、ここまで色々と学べて、生活が変わるとは思っていませんでした。
思いつきでしたけれど、ニワトリを飼い始めて、本当に良かった。
またもや思いつきで始めようとした人間のウンチとオシッコを庭に肥料として使うアイディア。
これは断念して良かったです。
妻の一撃で諦めがつきました。
そして、次の策にもつながりました。
記事:5 Steps to Creating the Perfect Hugelkultur Garden in Your Backyard
次の策は、フーゴカルチャーって言います。水をあげなくても、植物が育つシステム。詳しくは次回に。
そして、ミミズのコンポストも始めました。
2020年の我が家の目標はズバリ
「プラスチックゴミ以外はゴミを出さない!肥料を買わずに野菜を育てる!」です。
ウンチとオシッコは諦めましたが、まだまだエコな生活を実践するべく、やれることはたくさんありそうです!